大人気でなかなか電話が繋がらない、完全予約制のパン屋さん「生瀬ヒュッテ」。予約方法や購入できるパンセット、当日購入できるパン、実際食べてみた感想などを詳しくご説明します。知る人ぞ知る、近場の穴場スポットもご紹介しますね。
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完全予約制のパン屋さん「生瀬ヒュッテ」とは
2016年1月に西宮にオープンした「生瀬(なまぜ)ヒュッテ」。竹内久典シェフが手掛ける、大人気のパン屋さんです。
同じく2016年5月に放送されたテレビ番組『プロフェッショナル仕事の流儀』に出演された際には、「常識破りの材料・製法で作られる絶品モチモチしっとりパン」と表現されていましたが、まさに他では味わったことのないようなパンを購入することができます。
せっかく買いに来てもらったお客さまを売り切れでお返ししてしまうことがないように、という思いで2021年10月現在、予約販売のみになっています。
「生瀬ヒュッテ」パンセットの予約方法
その月に販売されるパンセットの内容は、毎月第一月曜日にホームページにアップされます。竹内シェフが納得するまで試作を繰り返し、厳選された7種類のパンセット。料金は3,000円から4,000円(税込)です。受け取り当日に追加で買えるパンも同じくホームページにアップされていますので把握しておきましょう。
電話予約の時間は、毎週月曜日の朝10時から15時の間のみ。10時に電話が繋がれば超ラッキー!受付けの電話回線が1つのため、競争率が高いのです。筆者は10時から何度も何度も電話をかけ続け、やっと繋がったのが13時でした。スタッフに「店頭受け取りか配送か」「何セットを購入するのかと、追加で購入するパンについて」「受け取りに行く日と大まかな時間」を伝えます。
受け取りに行く日時は、その週の火曜日から金曜日の10時から14時の間。10時頃には12台ある駐車場が満車になることが多いそうです。尚、パンはお2人で作っているため、お店が準備している予約数に達したら、いくら電話が繋がってもお断りされますのでご注意くださいね。
配送での購入方法
実際に店頭で受け取る方法は後で紹介しますが、配送を選んだ場合、配送先などは電話でスタッフに伝えます。日にち指定はできませんが時間指定はできます。冷凍されたパンが段ボールに詰め込まれてクール便で届きます。商品代金の他、配送料と代金引換手数料がかかり、代金引換のみの販売です。
ちなみにスタッフさんいわく、届いたパンはすぐ食べる大きさにカットしてからラップで包んで冷凍庫に入れると良いそうですよ。
「生瀬ヒュッテ」お店の場所や雰囲気
周囲の雰囲気に溶け込む山小屋風の外観です。素敵な景色と、切り株の椅子などにもおもてなしの心が感じられ、時間がゆっくりと過ぎていくよう。交通の便が良いとは言えませんが、この景色を見られるだけでも行った価値があるような気もします。
最寄り駅からは少し距離があるので、車で行くのが一番良いのではないでしょうか。店内はそう広くはないですが奥にある石窯の存在感があり、パンの良い香りが漂っています。
竹内シェフの著書(1,430円~)、パンに合うオリジナルブレンドコーヒー豆(1,200円/200g)、オリジナルエコバッグ(880円)なども販売されています。
店頭での受け取り方法
店内でスタッフに名前を伝えると、予約した商品が入った約3kgのズッシリ重い紙袋を渡されます。紙袋の中には、メッセージと商品一覧が書かれた用紙も入っています。予約した人だけの特典で、当日店頭で販売されているパンも購入することができます。
店頭販売品はパンセットに入っているものもあるので、スタッフに教えてもらいましょう。また焼いてもらえるパンもありますので、木々を眺めながら切り株に座っていただいてみては?コーヒーのサービスもありますよ。時間を忘れてゆっくりと過ごしたいものですね。
「生瀬ヒュッテ」のパンセット
2021年10月に販売されたパンセットの7種類についてご紹介していきます。秋を感じられる食材が使われていて、どのパンも食べ進めるほどにワクワクします。生瀬ヒュッテで見た景色、美味しい空気や心地よい風まで思い出される感覚がしてきますよ。
山小屋食パン
重さ600g以上。直球勝負の味わい深い食パンです。
そのまま食べるとモチモチ。リベイクすると外はパリパリ、中はしっとり!パンの感想としてはふさわしくないかもしれませんが、まるで口の中で溶けていくような優しい食感です。毎朝食べたい食パンです♡
「天然酵母マルゲリータ食パン(ドライトマト・ゴーダチーズ・バジル・オリーブオイル)/左」と「マロングラッセの山食パン/右」
天然酵母マルゲリータ食パンは、「1.8cm程にスライスし、お好みのチーズを乗せてトースターでチーズが溶けるまで。ピザトーストとしてお召し上がりいただけます。」と説明がありました。その通りにして、更に挽きたてのブラックペッパーをトッピングしたところ、香り高くパンチが効いてクセになりそうでした♪
マロングラッセの山食パンは、マロングラッセがたっぷりと練り込まれているスイーツのようなパンです。甘味と少しの塩味が、絶妙なバランスで口の中に広がります。
天然酵母の田舎パン
天然酵母らしく酸味があり、小麦の味もしっかりと感じられます。リベイクすると更に香りが引き立ちます。ハードチーズを乗せたり、酸味のあるジャムや白あんをディップしたりと色々な食べ方を楽しめるパンです。
天然酵母りんごとおいものカンパーニュ
美しい断面にウットリ♡ りんごの甘煮と安納芋、そしてカレンズ、他ではなかなか味わえない組み合わせですね。2つあるのは、1個追加購入したからです(単品価格540円)。噛みしめるほどに甘味が感じられる、風味豊かなパンです。
パネトーネ(「ほうじ茶・渋皮栗・ゆず」「抹茶といよかん」)
ほうじ茶と抹茶に、それぞれ柑橘類の味をミックスさせた、男性のシェフらしい組み合わせ。甘くてフワフワとやわらかく、しっとりした口当たりはどなたにも好まれそうな美味しさです。