温かい人、美味しい料理、きれいな街並み。これだけでも1度は訪れたい街に名が挙がるべき、ポルトガル第2の都市「ポルト」。国名の由来にもなった街であり、旧市街地は「ポルト歴史地区」として世界遺産に登録されているほどの歴史を誇ります。石畳の道にオレンジ色の屋根が所狭しと並ぶ街並みから、『魔女の宅急便』のモデルになった街の1つともいわれている美しい港町ポルトは、魔女宅ファンならずとも1度は訪れてほしい魅力あふれる街。1度目にすればきっと訪れてみたくなる、ポルトの美しい景色とご当地グルメをご紹介します。
この記事の目次表示
『魔女の宅急便』の舞台になったといわれる美しい街並み
数多くあるジブリの名作のなかでも、美しい街並みが目を引く『魔女の宅急便』。公式には、スウェーデンのストックホルムやゴットランド島のヴィスビューが舞台とされていますが、世界には「魔女の宅急便のモデルになったのではないか」といわれる美しい景色を誇る街がまだまだたくさんあります。
ポルトガルの首都・リスボンに続く第2の都市「ポルト」も、そんな街の1つです。
絶景を見渡すことのできるドン・ルイス1世橋(Ponte Dom Luís I)
石畳の道にオレンジ色の屋根が所狭しと並ぶ、まさにポルトガルらしい風景を見渡せるおすすめの場所が、ドウロ川に架かる「ドン・ルイス1世橋」です。
なんとこの橋、パリのランドマークであるエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの弟子「テオフィロ・セイリグ」が設計したとあって、景色はもちろん、橋自体も美しいので必見です!
ドン・ルイス1世橋は、長さ395mの上層と、長さ174mの下層からなる2階建て構造。上層は歩行者とメトロが、下層は自動車と歩行者が行き来することができます。
橋の上層から眺める景色は絶景で、ゆったりと散歩を楽しみながらポルトの美しい街並みを写真に収めることができ、おすすめです。
ただし、歩いていると何のサインや音などもなくメトロが走ってくるため注意が必要です。
しかも、メトロは歩道と段差のない場所を走るので、絶景に目を奪われすぎないように気を付けましょう!
ドウロ川沿いのお洒落なエリアを散策
ドン・ルイス1世橋からの眺めを堪能したあとは、ドウロ川沿いに並ぶお洒落なカフェやレストランでポルトガルワインを味わうのがおすすめです。
とはいえ、急斜の階段が続く道…。
これはなかなか徒歩で登り下りするのは厳しいですよね。
もちろん、体力に自信がある方や、我こそは!という方は片道だけトライしてみるのもおすすめです。洗濯物を干しているところや、子どもたちが路地裏で遊んでいる姿など、そこで暮らす人々の日常を垣間見られるはずです。
こんな急斜歩けない…という人でも安心。片道1.5ユーロで、フニクラールと呼ばれるケーブルカーに乗って楽々移動ができちゃいます。高度差61mの地点を結ぶガラス張りのケーブルカーは、迫力満点です。ただし、現金のみの取り扱いでクレジットカードは使えないため、現金のご用意をお忘れなく!
ドウロ川沿いには小さな露店も出ており、カラフルで目を引く可愛らしいお土産を買うこともできます。厚めの生地にポルトガルと描かれたフェイスタオルは1ユーロ、子ども用のエプロンは2ユーロとかなりリーズナブルで、市内にあるお土産物屋さんよりも安いのでおすすめです。
ポルトのご当地B級グルメをお試しあれ
ポルトを歩いているとよく目にする、フランセジーニャ(Francesinha)という名前のご当地B級グルメ。
なんと、トーストされた食パンに、ソーセージとステーキ、さらにハムとベーコンまでもが挟まれ、チーズと半熟卵を乗せた上から特製ソースがかけられているというもの。まさにボリューム満点のサンドウィッチです。
トマトソースにビールやワインを混ぜて作られる特製ソースは、お店によって秘伝のレシピがあります。
フランセジーニャ発祥の地であるポルトでは、毎年フランセジーニャの美味しいお店ランキングが発表されるほど。数多くあるお店のなかでも、毎年上位にランキングされているカフェ・サンティアゴ(Cafe Santiago)がおすすめです。
- カフェ・サンティアゴ
- ポルトガル / カフェ・喫茶店
- 住所:Rua Passos Manuel, 226, Porto 4000-382, Portugal地図で見る
- 電話:222 055 797
おわりに
1度訪れてみれば、きっとポルトの美しい街並み、美味しい料理やワインに加えて、地元の人々の温かさに心が満たされるはずです。
『魔女の宅急便』ファンならずとも、魅力あふれる世界遺産の港町ポルトを、ぜひゆったりと歩いてみてはいかがでしょうか。