地下鉄の新駅やカジノが建設中のシドニーの「Barangaroo(バランガルー)」は、海沿いの遊歩道に眺めのいい店が並ぶお散歩にもぴったりのエリア。そんなバランガルーにあるオススメの美味しいカフェ&レストランをご紹介します。
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シドニーのハーバーサイド「Barangaroo(バランガルー)」
シドニーCBD(中央ビジネス区域)西側にある湾岸地域「Barangaroo(バランガルー)」。人気観光スポットのDarling Harbour(ダーリング・ハーバー)や、図書館やレストランなどが続々建設されているDarling Square(ダーリング・スクエア)の北側、ハーバーサイドにあるエリアです。
2020年11月現在は、地下鉄「Sydney Metro(シドニー・メトロ)」のバランガルー駅や、カジノ併設のホテルなどが続々と建設中です。フェリー・ターミナルのあるハーバー沿いの遊歩道は、ダーリング・ハーバーやその先のフィッシュ・マーケットまで続いています。駅やカジノが完成すれば、更にハーバーブリッジやオペラハウスまで海沿いを歩いて向かうことができるようになるんですよ。
ハーバー沿いの遊歩道脇には、有名シェフがプロデュースする話題の店や、人気レストランの姉妹店が軒を連ねるグルメ・ストリート「The Street of Barangaroo(ザ・ストリート・オブ・バランガルー)」があります。今回はその中から眺めがよくて気持ちいい5店舗をご紹介します。
【1】新鮮なサスティナブル・シーフード「Love. Fish(ラブ・フィッシュ)」
海に囲まれたオーストラリア、特に海の街・シドニーに訪れたら外せない「シーフード」。人気シーフード・レストランの姉妹店「Love. Fish(ラブ. フィッシュ)」は、冷凍ものを一切使わない(エビ以外)こだわりのフレッシュなシーフードと、豊富な種類のカクテルが人気のビストロです。
ここは、水産資源と環境に配慮した方法で捕獲された魚のみを使用する「サスティナブル・シーフード」が食べられるレストランとしても有名です。魚以外にも料理に使う野菜やコーヒー、ストローなどの備品を地元業者から仕入れ、調理に使われた油をバイオディーゼルとして再利用し、食品廃棄物はグリーンエネルギーにするなどの取り組みも行なっています。
「ラブ. フィッシュ」という店名ゆえ、メニューは魚料理のみ。オーストラリア近海で獲れた魚を中心に、定番のシドニー・ロック・オイスターやシーフード・プラッターなどのおつまみ系のメニューも充実しています。
カリカリにグリルされた「本日のスペシャル」のサーモン・フィレのグリルは、ナイフを入れると身からジュワーっと出汁が溢れます。クリーミーで濃厚なカリフワラー・グラタンも、サイドメニューでありつつも決して手を抜かない完成度です。
ビストロらしいカジュアルさもありつつ、繊細な料理やプレゼンテーションの美しさ、食材に精通した店員さんのホスピタリティなど、高級レストランにも決して引けを取りません。バランガルーで美味しいシーフードを食べたかったら訪れたいレストランです。
- ラブ. フィッシュ
- シドニー / 魚介・海鮮料理
- 住所:7/23 Barangaroo Ave, Barangaroo NSW 2000地図で見る
- 電話:02-8077-3700
- Web:https://www.lovefish.com.au/
【2】リトル・インディアの名店「SPICED by Billu's(スパイスド・バイ・ビルズ )」
シドニーのリトル・インディアと呼ばれるHarris Park(ハリス・パーク)で25年以上続く北インド料理店「Billu's(ビルズ)」。その姉妹店「SPICED by Billu's(スパイスド・バイ・ビルズ)」は、ハーバーサイドのロケーションと美味しいカレーが一緒に楽しめるインディアン・レストランです。
インド系移民も多い多国籍な街・シドニーでは、カジュアルなテイクアウェイ店から高級レストランまで、美味しいインド料理屋さんがたくさんあります。庶民的な食堂のような本店の雰囲気と異なり、バランガルー店はモダンでスタイリッシュでインテリアの洗練された雰囲気が漂います。
メニューは本格的なインド料理とフージョン料理で構成され、あまり耳馴染みのない料理名がズラリと並びます。ヴィーガンやグルテンフリー、乳製品フリーやナッツ・フリーなど、アレルギーのある方にも嬉しいバラエティ豊かなメニューです。
人気メニューの「イカのフリッター」は、ひよこ豆粉のサクサクでカリカリの衣とピリ辛のタレが食欲をそそります。独特の香ばしさとピリッとした辛さがビールに合う、パーフェクトなアントレです。
看板メニュー「ラムのスネ肉のカレー」は、ホロホロに煮込まれたラム肉とスパイスが複雑に絡み合った、スパイシーながらコクのあるビーフシチューのような一品。カレーの辛さについては調整が可能で、バスマティ・ライスや香り豊かなクミンライス、バターやガーリック、チーズなど様々なフレーバーのナンやロティも8種類揃えています。
スパイスが効いた本格的、かつモダンなインド料理を、ハーバーを眺めながら楽しみたい時にオススメのインド料理店です。
- スパイスド・バイ・ビルズ
- シドニー
- 住所:7/33 Barangaroo Ave, Barangaroo NSW 2000地図で見る
- 電話:02-9046-0979
- Web:https://www.spicedbybillus.com.au/
【3】豊富なワインとタパスが美味しいバル「Born by Tapavino(ボーン・バイ・タパヴィーノ)」
「BORN by TAPAVINO(ボーン・バイ・タパヴィーノ)」はタパスが美味しいと評判のスパニッシュ・バル。シティを中心に展開するスパニッシュ・レストラン「Tapavino(タパヴィーノ)」がプロデュースしたお店で、ダーリング・スクエアのThe Exchangeにある「BOQUE by Tapavino(ボケ・バイ・タパヴィーノ)」の姉妹店です。
まるで本のような厚みのワインリストは、ワイン以外にもベルモットやシェリーなど各種アルコールを取り揃え、40ページ以上にも及びます。それぞれブドウの品種や酸味や重さ、熟成具合などが細かく表示されているので、自分好みのワインを選ぶことができるのも嬉しいですね。
コース・メニューもありますが、このお店に訪れたらお好みのワインを選んで、豊富なタパスメニューの中からお酒に合いそうなメニューをチョイスしましょう。因みに「好きなものを少しづつ」楽しめるスペイン・バルですが、このお店のポーションは若干多めなのでご注意を。
- 写真:Mayumi Iwasaki人気メニューのクリームコロッケ「CROQUETA DEL DÍA, AJO NEGRO MAYONESA($5.00 / ¥380)」)
- 写真:Mayumi Iwasaki
タパスの定番「生ハムのクリームコロッケ」はこのお店の人気メニュー。サクサクの衣と濃厚なクリームソースのコクがたまりません。一口サイズでも小さなコロッケですが、1個でも大満足のボリュームと美味しさです。
真っ赤なパプリカパウダーで見た目も鮮やかな「タコとポテトのガリシア風」はスペインの郷土料理。食欲をそそるガーリック&オリーブオイルの組み合わせはお酒にもぴったり。ソースはバケットで隅々まで拭たくなる美味しさです。
店内席とテラス席がありますが、天気が良ければ迷わずテラス席へ。海沿いのロケーションと気持ち良さで、情熱の国「スペイン」らしい開放感が感じられますよ。日曜日以外はランチからディナーまで営業する「オールデイ・ダイニング」なので、食事だけでなく、中途半端な時間帯にちょっと飲みながら軽くつまむのにもオススメのお店です。
- ボーン・バイ・タパヴィーノ
- シドニー / スペイン料理
- 住所:9A/23 Barangaroo Ave, Sydney NSW 2000地図で見る
- 電話:02-8072-7387
- Web:https://www.borntapavino.com.au/