丹波の山の中で、緑に埋もれるように佇む名刹「高源寺」。ここは、天目カエデという珍しい種類のカエデが有名!今回は、苔と青いカエデに埋め尽くされる至極の空間をご紹介します。帰りは道の駅で、播州多可町名物の“百日地鶏”に舌鼓!
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丹波の名刹「高源寺」
高源寺があるのは、兵庫県丹波市青垣町。1325年創建の臨済宗の根本道場です。根本道場とは、総本山という意味の宗派による違った言い方だそう。緑にすっぽりと包まれたようなお寺は、外からはのぞけず、門の中に緑のトンネルが続いているように見えます。
惣門をくぐると、山門まで石段が続きますが、まさにカエデのトンネル!この山門も門というよりは、普通の建物のような造りで、2階にはお釈迦さまと十六羅漢さんがお祀りされているそうです。
天目カエデ
高源寺は、天目カエデという種類のカエデで有名です。天目カエデとは、中国の天目山に由来するカエデのことで、開祖である「遠谿祖雄禅師」が修行の後に持ち帰ったのが始まりだと言われています。
天目カエデの特徴は、見てわかるように、一般的なカエデよりも葉っぱが小ぶりです。そして切れ目が深いので、形がはっきりくっきりしています。いっぱい集まっていると、可愛らしい感じです。また枝が垂れ下がるというのも特徴だそうです。
苔と樹木の中のお寺
石段も道も苔で覆われていて、石像の頭にも苔の帽子。空気清浄や癒し効果がある苔ですが、まだまだ謎を秘めている植物でもあります。こちらのお寺でも苔の多い場所では、たしかに清涼感を感じることができますよ。
緑の迫力で、建物を見るのを忘れがちになりますが、「仏殿」には、平安末期から鎌倉の釈迦如来坐像がお祀りしてあり、その仏殿をさらに上った所には、住職の住まいと庫裡の役目を担う「方丈」があります。法話や座禅などを行う場所で、予約をすると精進料理もいただくことができますよ。
少しだけ色づいている箇所もありましたが、2019年10月の現在はまだまだ青モミジ。カエデとモミジは別物のように思いますが、植物の種類として区別はされていません。つまり同じなのです。
カエデの中で色づくものを特にモミジと呼ぶそうですが、文字通り、つまりモミジとは紅葉そのもののこと。おそらく時期がくれば、高源寺は、恐ろしいほどの紅葉の美しさに包まれそうですね。
- 高源寺
- 丹波市 / 寺 / 紅葉 / パワースポット
- 住所:兵庫県丹波市青垣町桧倉514地図で見る
- 電話:0795-87-2222
- Web:http://kougenji-tanba.or.jp/
道の駅「杉原紙の里・多可」
杉原紙は、奈良時代から1300年の伝統を持つ重要無形文化財です。多可町の杉原谷で始まったこの手すき和紙は、非常に時間がかかるため大正時代にいったん途絶えたそうです。しかし昭和45年、この道の駅にて復活させて、以後守り続けられています。こちらでは手すき体験ができ、杉原紙を使用した工芸品などが販売されています。
多可町名物・地鶏をつかったメニューも
多可町の名物、地鶏。通常飼育よりもたっぷり時間をかけて、しっかり運動させた鶏「播州百日どり」が有名です。こちらの道の駅のレストラン「車留満」では、その鶏を使ったメニューをいただくことができます。
こちらの「地鶏うどん」は、鶏の出汁がおいしい。
「播州百日どりカレー」は、オリジナルとアジアン風味の2種類。写真はアジアン風味です。ルウの中のお肉はもちろん、上に乗っている唐揚げもジューシー。カレー本体は、特産品売り場の「かみ高地」で販売されています。
- 道の駅「杉原紙の里・多可」
- 多可町(多可郡) / 道の駅・サービスエリア / 川遊び / 体験・アクティビティ
- 住所:兵庫県多可郡多可町加美区鳥羽733-1地図で見る
- 電話:0795-36-1919
- Web:http://www.sugiharagaminosato.net/
まとめ
丹波の里にたたずむ静かなお寺高源寺。垂れ下がる枝の小さくて可愛い葉っぱは、桜で例えると枝垂れ桜といったところでしょうか。活き活きとした緑のパワーを見ていると、秋の紅葉の凄さと迫力が想像されて、思わず息をのみそうになります。