険しい山々に囲まれた奥鬼怒にひっそりと暮らした平家落人の民。そんな人々が暮らす湯西川温泉は、歴史の片りんを大切に守りながら人々を温かく迎え入れてきた温泉郷。「美肌の温泉地ランキング2016(楽天トラベル調べ)」で、1位に輝いた湯西川温泉でつるつる美人になりませんか?
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湯西川温泉とは?
栃木県の鬼怒川温泉は全国的にも有名ですが、ここ湯西川温泉は日光国立公園の中でも、鬼怒川の源流付近となるずっと奥の方で「奥鬼怒温泉郷」といわれるエリアです。
「湯西川」という名前の由来にある湯西川の渓谷に沿って温泉宿が続きます。古くから平家落人伝説の残る集落であり、川のせせらぎと緑にあふれた趣のある温泉地で、ゆったりとした時間が流れています。
平家の落人伝説
1185年の寿永4年、源平の「壇ノ浦の戦い」に破れた平家の落人が、この地まで逃げのび、そのまま隠れ住んだといわれています。源氏からの討伐を怖れる落人たちは息を潜めるように、この地でひっそりと暮らしていたのです。そのため湯西川には、「五月でも鯉のぼりを上げない」「鳴き声をあげる鶏は飼わない」「米のとぎ汁は川に流さない」といったしきたりがあります。これは、平家落人の故事にちなんだものだと言われています。
山川の美味と美肌の湯
湯西川温泉のお宿は、ほとんどが渓谷に面した露天風呂を設置していて「露天風呂天国」の異名をとるほどです。
温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、肌にやさしいので高齢者に向くと言われており、 病後回復期の療養や外傷後の療養にも適しているといわれています。
2016年には、楽天トラベルが調査した「美肌の温泉地ランキング2016」で1位に輝いています。
温泉の次は、なんといっても食事が楽しみですね。湯西川温泉では、食事を囲炉裏端で提供する宿も多く、中には野鳥や鹿、サンショウウオなどの珍しい食材を堪能できる宿もあります。宿のご主人が、元マタギと言われる方もおられるそうですよ。野鳥などの肉を味噌とあえ、一升ベラにつけて焼いた味噌べらなどは、落人料理としても有名です。焼けるのを待ちながら囲炉裏を囲めば、家族での会話も弾むことでしょう。また、お酒を竹の筒に入れて囲炉裏で温める「竹酒」、焼いた岩魚を大盃に入れた「岩魚の骨酒」や「どぶろく」など、のん兵衛にはたまらない美味しいお酒も豊富です。
湯西川温泉の季節のお楽しみ
竹の宵まつり
標高750mのこの地は、暑い夏でも過ごしやすいことで人気があります。毎年7月初旬から2週間ほど、かぐや姫の世界を再現する雅なお祭りが開催されます。
「竹の宵まつり」と名付けられたそれは、青竹をふんだんに使った幽玄な世界です。
- 湯西川温泉 竹の宵まつり
- 日光 / イベント・祭り / 夏のおすすめ観光スポット
- 住所:栃木県日光市湯西川 湯西川温泉商店街地図で見る
- 電話:0288-97-1126(日光市観光協会湯西川・川俣・奥鬼怒支部)
かまくらまつり
湯西川の冬は、雪深い湯西川ならではの情緒ある冬景色が楽しめます。毎年1月下旬から3月上旬にかけて、かまくら祭りが開催されます。
河川敷に1200もの小さなかまくらが作られ、ろうそくの灯が灯される情景は、「歴史文化夜景遺産」にも認定された幻想的な風景です。
他にも関東で一番早く秋が来る湯西川は、標高が高いので温度差が激しく紅葉も見事です。
- 湯西川温泉 かまくら祭り
- 日光 / イベント・祭り / インスタ映え
- 住所:栃木県日光市湯西川地図で見る
- 電話:0288-22-1525(日光市観光協会)
- Web:http://www.nikko-kankou.org/event/1210/
湯西川温泉へのアクセス
- 鉄道
会津野岩鉄道湯西川温泉駅より日光交通ダイヤルバス湯西川温泉行で約30分
- 車
東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮道路今市IC経由で国道121号線から県道249号へ
問い合わせ先
日光市観光協会(日光市観光協会 湯西川・川俣・奥鬼怒支部) 0288-97-1126
周辺の観光スポット「平家の里」
平家の里は、平家落人の生活様式を後世に残すため、村内の茅葺き屋根の民家を移築し再現した民族村です。平家が源平の戦に敗れてからちょうど800年目の昭和60年に建てられました。
平家の里概要
入場料金
・大人(中学生以上)500円
・小人(小学生) 300円
営業時間
・4月1日~11月30日 8:30~17:00
・12月1日~3月31日 9:00~16:30
定休日
無休
電話番号
0288-98-0126
- 平家の里
- 日光 / テーマパーク / 一人旅 / 穴場観光スポット
- 住所:栃木県日光市湯西川1042地図で見る
- 電話:0288-98-0126
- Web:http://www.heikenosato.com/