鳥取市にある摩尼山(まにさん)は、喜見山 摩尼寺(きけんざん まにじ)の境内を成す標高357mの山です。山中では帝釈天出現の立岩や奥の院跡地などが見られる他に、日本海や鳥取砂丘を一望できる絶景スポットも数多くあります。今回は難所と絶景の繰り返しで感動体験を得られる摩尼山の山登りについてご紹介します。難所ポイントと絶景ポイントを軸にご紹介していきますので、せひ参考にしてみて下さいね。
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登山前に知っておきたい難所・危険ポイント紹介!
山を登る前に、その山の情報を知っておくことはとても重要ですよね。自分でも登れるレベルの山なのか、特別な装備はいるのか、などなど、人によって気になるポイントが違うかと思います。
その山の難所をおさえておけば、登る前に自身にあった対策ができると思うので、まずは摩尼山の難所・危険ポイントをご紹介します。
【1】熊にイノシシ…野生動物の出没に注意!
熱中症対策や虫対策と同じく、山登りにはつきものとされている野生動物との遭遇には十分注意しましょう。
摩尼山は人の手が行き届いていない草木の生い茂った山中をずっと進んでいきます。いつどこで野生動物と遭遇してもおかしくありません。
入山・入林の際は、ラジオや鈴などの音の出る物を携帯しましょう。
【2】ロープ一本に身を任せる場面も…非常に悪い足場!
摩尼山は登山初級者レベルの山とされていますが、実際に登ってみるとかなり足場が悪く、危険な道も多いです。
地面には木の根がむきだしになっていたり、草や枝が足にからんできたり、ぬかるんで滑りやすくなっていたり、時季によっては残雪もあります。
見どころポイントである立岩や奥の院までの道にはロープが張られており、そのロープ一本に身をあずける場面もあります。
不安な方や自信の無い方は、ご自身で装備を考えられた方が無難です。
【3】右?左?迷子かも…非常に少ない道案内の看板!
摩尼山は、摩尼寺から山頂までの間、ほとんど案内の看板が見当たりません。
山頂につき、奥の院周辺でようやく案内板がちらほらと出てくるのですが、それまでは人によって踏みしめられた跡を模索しながら進むことになります。
登山の時期にもよりますが雪がとけはじめた春先などは、人の通った形跡が途中で消え、どちらに進んだらよいか迷われることもあるかもしれません。
後にご紹介しますが、頼りになるのは数字が彫られたお地蔵様です。
数字順にお地蔵様に出会えれば、その道が合っているといえます。
登山前に山の情報収集をしておくか、可能であれば、摩尼山に登ったことがある方と一緒に登山されることをお勧めします。
おさえておきたい見どころ・絶景スポット紹介!
摩尼山についての情報収集や難所・危険ポイントの各自の対策を終えたら、さっそく絶景や見どころがいっぱいの登山に出かけましょう!
おさえておきたい摩尼山の見どころ・絶景ポイントをご紹介します。
【1】砂丘と日本海が望める展望台
山を登り始め、10分程で到着する展望台。
日本海や砂丘を一望できると共に、大自然の雄大さをより感じられる絶景ポイントです。
登山開始10分ほどの距離ですが、登り始めから既に険しい道が続くので、休憩が必要な方は合わせて休んでいかれて下さいね。
【2】山頂からの景色
険しい山道を40分ほど歩み進めていくと、山頂に到着します。
巨石の前にお地蔵様が並び、厳かな空気が漂っています。
更に巨石の横には石の階段があり、すぐ近くにまで行くことができます。
岩の前には仏像様がいらっしゃり、鳥取市街や鳥取砂丘、日本海を静かに見守って下さっています。
巨石やお地蔵様、そして山頂からの景色を楽しむことができる絶景ポイントです。
【3】帝釈天出現の立岩
帝釈天地出現の立岩までは、山頂の絶景スポットをこえて、10分ほど下った先にあります。
大きな岩が突き出ていて、岩窟内やその下にお地蔵様がいらっしゃいます。
危険な道が続きますが、この大迫力はぜひ見て頂きたいスポットの1つです。
【4】奥の院からの眺め
長い長い山道でしたが、摩尼山登頂の目的の大きな1つでもある奥の院は、帝釈天出現の立岩のすぐ前にあります。
跡地だけで建物などはありませんが、その場に立ってみると不思議な感覚に包まれます。
また、先ほど通ってきた帝釈天出現の立岩の全体像を眺めることができ、記念にお写真を撮りたい方などにもオススメです。
奥の院より先は山を下っていく一方なので、ここを最終目的地として、もと来た道へと戻り、帰路につきましょう。