広大な大地を持つトルコ国内を移動するとき、電車や飛行機よりもおすすめなのが長距離高速バスです。安くて快適な長距離高速バスの利用方法と注意点を、筆者の実際の体験に基づきご紹介します。
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トルコ国内移動の強い味方「長距離高速バス」
鉄道線があまり発達していないトルコでは、長距離の移動となるとバスか飛行機が一般的な交通手段となります。
飛行機は乗るまでに時間がかかったり、手荷物検査が面倒だったりしますが、トルコの長距離バスは価格も安く、面倒な手荷物検査もないので、手軽に利用することができます。
トルコ最大の都市・イスタンブールから、ギリシアやブルガリアに近いエディルネという街に、実際にバスで行く場合の例を挙げて、詳しく紹介していきます。
バスのターミナルに向かおう
トルコのそこそこ大きな街には「オトガル」という長距離バスが発着するターミナルがあります。それぞれの街のオトガルからオトガルまでを長距離バスが結んでいます。トルコの長距離バスは、国土を隅々までカバーしており、飛行機より時間はかかりますが、空港がないような街にもバスで行くことができるのです。
イスタンブールの中でも一番大きいオトガルが、ヨーロッパ側のエセンレルにあるバスターミナルです。メトロM1線のOtogarで下車すると、そこには無数のバス会社がずらりと並んでいます。
目的地まで運航しているバス会社を探そう
星の数のようにあるバス会社の中から、目的地まで運航しているバス会社を探すのは一見大変かのように思われますが、バス会社の入り口付近には行先が大きく表示されていたり、入り口付近に立っているスタッフに「〇〇に行きたい」と言うと、「△△というバス会社だ」と教えてくれるので、意外とすぐに見つかります。
例えばイスタンブールからエディルネに運航しているバス会社は、「メトロ」「ニリュフェル」「ウルソイ」などがあります。
バスのチケットを購入しよう
バス会社を見つけたら、カウンターでチケットを購入します。チケットはトルコ語でbilet(ビレット)といいます。事前にオンラインで購入するには、トルコの電話番号が必要な場合がほとんどなので、旅行者は当日カウンターに行って直接買うことがほとんどでしょう。
身分証明書(パスポート)の提示を求められるので、準備しておきましょう。クレジットカードで支払うことができることがほとんどですが、日本のクレジットカードはたまに読み込めないこともあるので、現金も用意しておくと安心です。イスタンブールからエディルネのオトガルまでのチケットは片道55TL(約1,045円)です。