1. 石舞台古墳
大きな石が積み上げられた古墳は飛鳥のシンボル!
日本最大級の横穴式石室をもつ古墳。30数個の石の総重量は約2,300トン、天井石は約77トンもあり当時の優れた土木技術が伺えます。元々あった盛り土が無くなり、巨石が剥き出しの姿になっている非常に珍しい古墳で、被葬者はいまだ明確に分かっていませんが、蘇我入鹿の祖父である蘇我馬子とする説が有力です。
石舞台古墳の周辺には約60本のソメイヨシノが植えられており、春には古墳と桜のコラボレーションが楽しめます。見頃を迎える時期にはライトアップも実施。同時に黄色い菜の花も咲き誇り、華やかな春の風景を楽しむことができます。
住所:奈良県高市郡明日香村島庄
2. 談山神社
秋には真っ赤に染まるもみじが美しい
桜井市郊外の多武峰(とうのみね)という山にある神社。飛鳥時代に大化の改新をおし進めた藤原鎌足を祭神としてお祀りしています。藤原鎌足の死後、長男の定恵が十三重塔を建てたことが談山神社の始まりと言われています。大和七福八宝めぐりの八社寺のうちの一つでもあり、開運出世のご利益があるのだそう。またもみじの名所として知られており、春夏の若葉の頃には青もみじ、秋には真っ赤に染まるもみじが見られます。
3. 稲渕の棚田
まさに日本の原風景!のどかな風景を歩いて楽しんで
稲渕の棚田へは、村内の主要観光スポット「国営明日香歴史公園 石舞台地区」から歩くことができます。古くからの民家が立ち並ぶ祝戸(いわいど)地区を通り、しばらく緩やかな坂道を歩くと、美しい棚田が見えてきます。棚田が一望できる展望台までは、徒歩約10分です。展望台からさらに10分ほど歩くと、棚田に沿った遊歩道に到着します。ここからは、棚田を間近に眺めながら歩けます。
古くから開墾された稲渕の棚田は、まさに日本に原風景ともいうべき景観で、どこか懐かしさを感じさせるでしょう。さらに歩くと、周囲の山々や棚田を一望できるスポットに着きます。稲渕の棚田がある地区は、「奥飛鳥」とも呼ばれており、村内でも特にのどかな景色が楽しめます。
また例年9月下旬には真っ赤な彼岸花が咲き誇り、棚田に彩りを添えます。
住所:奈良県高市郡明日香村稲渕
4. 岡寺
花の名所として知られる古刹
663年創建で、西国三十三所 第七番札所でもあるお寺。「岡寺」の名で知られるこちらのお寺の正式名称は「龍蓋寺(りゅうがいじ)」といい、創建者の義淵(ぎえん)僧正が、寺の近くに天災をもたらしていた龍を法力によって池に封じ込め大きな石で蓋をした、という伝説からこの名が付けられています。
また、こちらの本尊・如意輪観音像は日本最大かつ最古の塑像(土でできた仏像)。インド、中国、日本3国の土を使って弘法大師が造ったと言われています。その大きさは座高約4.85m。土で造られているためか、その大きさにも関わらず威圧感よりも柔和な印象を受けます。
花の名所として知られており、境内には約3,000株もの石楠花(しゃくなげ)が植えられ、毎年4月の中旬からゴールデンウィークにかけて咲き誇ります。石楠花と同時に牡丹の花も春の境内をいろどり、GW期間中には、仁王門を入ってすぐの池や手水舎や鉢にダリアを浮かべるフォトジェニックなイベントも開催します。
また秋になると紅葉を楽しむことができます。
5. 案山子ロード
明日香村で観られるユニークなかかし!秋にはコンテストも!
出典:tripnote.jp棚田を見下ろす巨大な案山子。こちらは他のものより長く見ることができる。
稲渕の棚田では、毎年秋にユニークな案山子(かかし)が見られます。この案山子は、9月下旬に行われる「案山子コンテスト」に出展されたものです。一般の方や団体が作った案山子は、その年に流行った人物やマスコット、かわいらしい動物のものもあり、訪れた人の目を楽しませています。
住所:奈良県高市郡明日香村稲渕
6. 甘樫丘
小高い丘の頂上にある展望台からは明日香村や付近の山々を一望
7世紀、日本の政治の中心地であった奈良・明日香村。当時、日本の政治を牛耳っていた蘇我蝦夷・入鹿親子が中腹と麓に邸宅を構えていたと言われるのが甘樫丘です。148mの小高い丘の頂上にある展望台からは、明日香村や付近の山々が一望できます。この場所に登り、親子はこの世を我が手に治めたと感じていたのかもしれません。春には黄色い菜の花とカラフルなポピーが咲き、また秋には紅葉したコキアを楽しむことができます。
住所:奈良県高市郡明日香村大字豊浦
電話:0744-54-2441
7. 飛鳥寺
日本最初の本格的な仏教寺院
蘇我馬子が発願し、その後596年に推古天皇によって創建された日本最初の本格的な仏教寺院。当時は東西約200m、南北約300mもの敷地をほこる大寺院でした。ここに安置されているのが、609年に造られた日本最古の仏像である飛鳥大仏です。東大寺の大仏よりも更に約150年も年上!数度の火災により、破損した箇所もありますが顔や指の一部などは当時のまま。しかも建物は再建されていますが、安置されている場所は創建当時と変わらないのだそう。
住所:奈良県高市郡明日香村大字飛鳥682
電話:0744-54-2126
8. 森のカフェ
桜井市の郊外にある、自然派カフェ
出典:tripnote.jp
自然豊かな環境にあるお店で、地元の新鮮な野菜、自然の調味料を使ったランチや、ハーブティーがいただけます。ドリンクは、ハーブティーが豊富に揃っており、人気があります。ブレンドハーブティーやスパイスティーは、サーバーに注がれたものも選べるので、ゆっくりと味わえそうです。
コーヒーは、タンポポコーヒー、チコリコーヒーなど、自然の素材から作ったノンカフェインのものを用意。普通のコーヒーは、大型連休などを除き、用意されていません。スイーツは、米粉のバナナマフィン(350円)や豆乳きな粉のプリン(350円)、きまぐれスイーツ(500円)があります。
ランチは、できる限り奈良産の野菜や調味料を使用。野菜を使ったおかづが少しずつ器に盛り付けられた「養生プレート」(1,800円)、オーガニックのスパイスと野菜だけで作ったカレーに、大豆のカツをトッピングした「大豆カツの野菜カレー」(1,580円)などがあります。
9. あすか夢販売所
奈良のブランドいちご「あすかルビー」をつかったソフトクリームが人気
出典:tripnote.jp
農産物直売所のあすか夢販売所では、地元の野菜や果物、加工品が購入できます。販売されている品目は多く、珍しい品種の野菜、果物が並んでいることもあります。お弁当、寿司なども少しですが置かれています。お店の前では、ソフトクリームが販売されていますが、奈良のブランドいちご「あすかルビー」を使ったものは、特に人気があります。いちごの香りや甘酸っぱさを堪能できるので、ぜひ味わってみてください。
10. 道の駅 飛鳥
明日香村観光の拠点
出典:commons.wikimedia.orgphoto by 8-hachiro CC BY-SA 4.0 from Wikimedia Commons
近鉄飛鳥駅前にある道の駅「飛鳥」は、観光案内所や農産物直売所、飲食店などを備えた、明日香観光の拠点です。もともと駅前にあった施設を整備し、駐車場を設けたうえで、2018年9月に道の駅としてオープンしました。
11. 橘寺
聖徳太子が誕生した場所として知られているお寺
歴史上の有名人・聖徳太子が誕生した場所として知られているのが「橘寺」です。当時は「橘の宮」という欽明天皇の別宮として使用されていましたが、後になって聖徳太子自らがこの橘寺を建立。本堂に祀られている御本尊も、聖徳太子像です。境内には、梵字の「あ」を形取って聖徳太子自ら作ったと伝えられている阿字池(あじいけ) も現存。他にも、人の心の善悪二相を表し、飛鳥時代に作られたとされる不思議な石像・二面石があるなど、見どころがぎゅっと詰まっているお寺です。
住所:奈良県高市郡明日香村橘532
電話:0744-54-2026
12. 橿原市昆虫館
香具山公園内にある自然博物館、放蝶温室が特に人気!
橿原市昆虫館は、橿原市郊外の香具山公園内にある、自然博物館です。館内には、昆虫の標本を展示する「標本展示室」、昆虫の生息する環境を再現した「生態展示室」などの施設があります。放蝶温室は、館内でも特に人気のある施設です。亜熱帯の植物が生い茂る温室内に、約10種500頭以上の珍しい蝶が一年中飛び交っています。幼稚園児や小学生が遠足でよく訪れる場所ですが、大人も充分楽しめるスポットです。
13. 高松塚古墳
発掘調査を元に当時の姿が復元されています
7世紀末から8世紀初めにかけて造られた古墳で、発掘調査を元に当時の姿が復元されています。この古墳に描かれた極彩色の壁画は非常に有名で、西壁に描かれていた女子群像を日本史の教科書で目にした方も多いのではないでしょうか。
近年、壁画にカビが見つかったため石室ごと取り出し修復が行われています。その修理の様子は定期的に期間限定で公開もされています。また、古墳横にある高松塚壁画館では、石室の模写などを見ることができます。
14. 吉野山ロープウェイ
15. 町屋カフェ noco noco
古い蔵を改装した、広々としながらも落ち着いた空間
出典:tripnote.jp
高取町にある、蔵を改装した町屋カフェ「noco noco(のこのこ)」。かつて高取城の城下町として栄えた土佐街道の中心部にあり、古い町並みを散策する途中に立ち寄るのにも適しています。
ランチのおすすめは「のこのこランチ」。絶品のごま豆腐をはじめ、手作りのおかずが多数盛り付けられた、月替わりのランチメニューとなっています。ほかにも、地元の豆腐を使った「豆腐ハンバーグランチ」(1,000円)や、牛すじ肉を使った特製カレーライスにサラダが付いた「のこのこカレー」(750円)などがあります。
また、地元の洋菓子店から仕入れているケーキや手作りのシフォンケーキ、ドリンクなどのカフェメニューも揃っています。
16. 亀石
明日香村にある、謎の石造物のひとつ
まるで微笑んでいるようにも見える表情が愛くるしい亀石。昔この地で栄えた川原寺の寺領を示した標石説などが言われています。また、現在南西を向いているこの亀が西の当麻町を向いた時、奈良盆地は洪水に襲われ湖に沈んでしまうという伝説もあります。
住所:奈良県高市郡明日香村川原108
電話:0744-54-5600
17. カフェことだま
酒蔵を改装した明日香村の人気カフェ
「カフェことだま」は、酒蔵を改装した雰囲気の良いカフェ。野菜をたっぷり使ったランチや、パッピンスにパフェなどのスイーツメニューが人気です。ランチメニューは2週間ごとに内容が変わる「ことだまランチ」の1種類のみですが、サラダにスープ、メインのおかずの他に野菜の小鉢がたくさん並び、どのお料理もボリュームたっぷり!小ぶりなデザートや飲み物まで付いてくる充実のメニューです。
休日には行列ができることも珍しくない人気店ですが、ランチは事前予約が可能なので、確実に食べたい方はあらかじめ予約しておくことをおすすめします。
住所:奈良県高市郡明日香村岡1223
18. 街の駅 城跡
町家カフェや農産物直売所などがあります
出典:tripnote.jp
「街の駅 城跡」は、元JAの建物を改装して作った、観光施設です。町家カフェや農産物直売所のほか、隣の明日香村にあるキトラ古墳、高松塚古墳の復元模型もあります。土佐街道でイベントが開催される際には、メイン会場にもなる施設です。
農産物直売所の「高取町わくわく市場」は、毎週土曜日と日曜日にオープンしています。地元の新鮮野菜が購入できるので、売り切れる前に行ってみましょう。買った商品を預かってくれるので、散策途中でも大丈夫ですよ。
19. 伝飛鳥板蓋宮跡
皇極天皇の飛鳥板蓋宮はこの辺りに造営されたという伝承があります
7世紀、歴代天皇の宮が飛鳥地方に造営されましたが、いずれもその具体的な場所が確定されていません。そのうち皇極天皇の飛鳥板蓋宮はこの辺りに造営されたという伝承があり、調査が続けられて来ました。645年、この場所で中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我氏を倒したと言われています。
ちなみに、この事件を大化の改新という名で教わった方も多いと思いますが、現在ではこの事件そのものは乙巳(いっし)の変。その後に行われた新しい改革を大化の改新と呼んでいます。
住所:奈良県高市郡明日香村岡
電話:0742-27-9866
20. 石舞台地区
明日香観光の中心地
出典:tripnote.jp
石舞台古墳や農産物直売所、レストランなどが集まる石舞台地区は、明日香観光の中心地。周遊バスもあるので、こちらを拠点に歩くのもおすすめです。石舞台古墳は国内最大級の方墳で、盛り土がなくなっているので巨大な石を積み上げて作った石室が露出しています。迫力ある姿をぜひ見学してみてください。石舞台地区には、古くからの民家が点在する祝戸という集落があります。集落には万葉集にも数多く詠まれた飛鳥川や、その支流の冬野川が流れ、落ち着いた景観を作り出しています。飛鳥川沿いには遊歩道もありますよ。
住所:奈良県高市郡明日香村祝戸 国営飛鳥歴史公園 石舞台地区
















































