十和田湖からの清流が自然林の中を流れている、青森県・奥入瀬(おいらせ)渓流。川に沿って散策路が整備されており、気軽に散策を楽しめます。今回は青森屈指の人気スポット、奥入瀬渓流の主な見どころとアクセス方法を紹介します。
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奥入瀬渓流の見どころ
14キロに渡って渓流のすぐ近くを歩くことができる奥入瀬渓流。苔むした岩肌、静かにうねるように流れる水、数多くの滝など、すべてが見どころといっても過言ではありませんが、今回は特に見逃せないスポットを厳選して紹介します。
三乱の流れ
奥入瀬渓流を代表する流れの1つです。ダイナミックながらも、穏やかな水の流れと豊富な水量が見どころです。
石ヶ戸
その名の通り、木に支えられて斜めになった一枚岩。昔ここには「鬼神のお松」と呼ばれる美しい女盗賊が住んでおり、旅人を殺して金品を奪っていたという伝説が残っています。お松は石川五右衛門、自来也(じらいや)と並んで日本三大盗賊として歌舞伎にも取りあげられています。またこの付近には、食堂や売店を兼ね備えた小さな休憩所もあります。
- 石ヶ戸
- 青森 / 自然・景勝地
- 住所:青森県十和田市奥瀬惣辺山地図で見る
- Web:http://towadako.or.jp/towadako-oirase/
阿修羅の流れ
岩の間をうねる、複雑な水の流れが見どころ。旅行誌などで奥入瀬渓流が取りあげられる時、ここの写真が使われることが多いです。
雲井(くもい)の滝
奥入瀬川の支流から三段になって流れ落ちる滝。高さは20メートルもあります。
銚子大滝
高さ7メートル、横幅20メートルの銚子大滝。奥入瀬川の支流には多くの滝がありますが、本流の滝はここのみです。奥入瀬川の魚はこれより上流にはのぼってこられないため「魚止の滝」とも呼ばれます。
子ノ口の水門
十和田湖の東岸、奥入瀬渓流の出発点にある水門です。
奥入瀬渓流といえば苔むした岩肌や倒木が特徴ですが、この独特な景観は十和田湖からの水量が安定することによって維持されています。奥入瀬渓流の水量を一定にコントロールする重要な役割をになっているのが、この水門です。
- 子ノ口の水門
- 青森 / その他スポット
- 住所:青森県十和田市奥瀬十和田湖畔子ノ口地図で見る
- Web:http://towadako.or.jp/sansaku-map/oirase-nenokuchi...
十和田湖
奥入瀬渓流の終点となる湖。20万年前の火山活動で陥没した穴に、雨水がたまってできたカルデラ湖です。面積は日本12位(約61平方キロメートル)、最大の深さは日本3位(約327メートル)をほこり、秋田県にもまたがっています。
付近には遊覧船乗場や食堂などがある他、酸ヶ湯(すかゆ)温泉へ向かうバスもあります。
- 十和田湖
- 青森 / 自然・景勝地 / 観光名所 / 紅葉 / パワースポット / ハイキング / 遊び場 / ツーリング
- 住所:青森県十和田市奥瀬字十和田湖畔休屋486地図で見る
- Web:http://towadako.or.jp/towadako-oirase/
奥入瀬渓流までは、青森駅からバス1本でアクセス可能
ここでは、奥入瀬渓流までのアクセスを紹介します。
青森駅から行く場合は、東口11番のバス停からJRバスに乗車し、2時間~2.5時間ほどかかります。新青森駅前の東口1番のバス停からも乗車可能ですが、朝は新青森駅に停車しないので、時間帯によっては青森駅まで移動する必要があります。
ちなみに自動車であれば、青森駅から1.5時間程度です。
- バスの路線参照:ジェイアールバス東北
スタート地点によってどこで下車するかが異なる
最後に、スタート地点をどこにすれば良いかにも少しふれます。
奥入瀬渓流の始めから探索するには、バス停「焼山(やけやま)」で降りれば問題ありません。ですが、体力に自信がない方はそこから10分ほどの「石ヶ戸」で降りるのもありです。先に紹介した見どころのひとつ「三乱の流れ」を見ることができなくなってしまいますが、代わりに歩く距離が5キロ短くなるので、踏破するのが楽になります。
いずれにしても遊歩道を長い間歩くことになるので、時間にゆとりを持って自分のペースで進んでいきましょう。
- 参考:十和田湖国立公園協会
- 奥入瀬渓流
- 青森 / 自然・景勝地 / 観光名所 / 紅葉 / パワースポット / ハイキング / ツーリング
- 住所:青森県十和田市奥瀬字栃久保183地図で見る
- 電話::0176-51-6770(十和田市役所観光商工部観光推進課観光企画係)
- Web:http://www.aptinet.jp/Detail_display_00000339.html