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自然景勝地を多く有する、日本一のりんご生産地

【青森県・西津軽】泊まって楽しむ憧れの「黄金崎不老ふ死温泉」

取材・写真・文:

北海道在住
訪問エリア:47都道府県

2020年7月24日更新

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旅好きの人なら「いつかは泊まってみたい宿リスト」を心にストックしている人は多いのではないでしょうか?筆者にとっては青森県西津軽郡深浦町にある「不老ふ死温泉」がその1つでした。お湯の色、泉質、露天風呂から眺める日本海、沈み行く夕陽を眺める混浴露天風呂…。どれをとっても素晴らしいに違いない!と期待に胸を膨らませていたものです。今回はそんな、名称すら神秘的な「不老ふ死温泉」の紹介と、周辺の観光スポットを紹介します。

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予約が取れない!憧れの「黄金崎不老ふ死温泉」

ベストセラー書籍『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』のプロデューサー・詩歩さんをご存知ですか?旅のカリスマ詩歩さんが「MY BEST 温泉」にあげているのが、こちらの黄金崎不老ふ死温泉なんです!

筆者も長年憧れてきましたが、行こうと思ったときには予約が取れなかったりと、なかなか機会を得られずにいました。ですが、その利便性の悪さ、簡単には行けない秘湯感こそが憧れて止まない一因なのかもしれません。

筆者は、5泊6日かけて車で東北を周遊した際に運良く予約を取ることができ、やっと憧れの宿に泊まることができました。

とにかくすごい露天風呂!

  • 女性専用露天風呂

日本海に面し、まるで海岸と一体化したように見える露天風呂。唯一海じゃないことを示しているのは、お湯の色が黄金色だということ。黄金色のお湯に身体を沈めると、聞こえてくるのはもう潮騒の音だけです。これ以上の開放感はなかなかないでしょう。

立ち寄り湯(日帰り入浴)もやっていますが、日没の時間は受付外となっています。つまり、露天風呂から暮れゆく夕陽を楽しめるのは、宿泊客だけに許された贅沢と言えます。

美しすぎる夕陽をパートナーと!

不老ふ死温泉の醍醐味はなんと言っても混浴露天風呂。パートナーと一緒に露天風呂に浸かりながら、刻一刻と色を変えていく夕陽を眺めるという至福の時間を過ごすことができます。太陽が沈む瞬間は息を飲むほどの美しさ。その瞬間をパートナーと、あるいは露天風呂にいる不老ふ死温泉ファンの全員と共有することができます。

女性はバスタオルを巻いて入るか、売店で販売している湯浴み着(820円)を着て入ることができます。旅館のバスタオルは何枚でも貸し出してくれますが通常サイズなので、身体を360度不安なく巻くには少し心配なサイズ感でした。着替えは女性専用露天風呂の方で行い、その後混浴風呂の方へ移動します。

脱衣場と呼べるようなものはなく、スリッパも一度脱いだら同じものには出会えそうもないワイルドさですが、この絶景を前にしたら女性も大胆になってしまうのかもしれません!夜間照明は一切ありませんので、露天風呂が楽しめるのは日没までとなります。

絶景だけじゃない、泉質も抜群!

宿泊客が利用するのは、迫力ある日本海を間近に見られる「日本海パノラマ展望風呂」がある新館大浴場。泉質は含鉄-ナトリウム-マグネシウム-塩化物強塩泉で、湯冷めしにくく体の芯まで温まるのが特徴です。さらには美肌に効くと言われるメタケイ酸と肌を滑らかにする炭酸水素イオンが豊富に含まれており、美肌の湯とも言われています。

強風による高波などで露天風呂がクローズしてしまう場合もあるのですが、泉質の良さは抜群で内湯だけでも十分に秘湯感を堪能することができます。

客室・料理・料金について

客室は和室・洋室・和洋室の3タイプがあり、掃除の行き届いた清潔なお部屋です。全室日本海に面しているのも最高。秘湯によくある寂れた感じはまったくありません。

筆者が特に気に入ったのは、全客室に備え付けられている、持ち出し厳禁のミステリー小説。と言ってもただの小説ではなく、なんと舞台は不老ふ死温泉!青森県深浦町ファンの東京在住サラリーマン・東町幸次郎氏(ペンネーム)が、この宿に泊まった人だけが読める小説を執筆したのだそうです。その名もご当地ミステリー。温泉を堪能した後は部屋でゴロンと寝転んで、この温泉施設が舞台の小説を読むというのはなんとも贅沢な時間の使い方です。

筆者の場合は、お食事はグレードアッププランを予約しましたが、当日さらにあわびのステーキなどを注文しました(通常プランでは女性でも物足りないかもしれません)。日本海の魚介を中心とした内容で、グレードアップしても十分にリーズナブルな金額だったと思います。※飲み物別途

利用プラン
夕食グレードアッププラン(平日・和室)1室2名利用 大人1名15,810円×2名=31,620円
※公式ホームページから予約すると宿泊料金から500円割引されます(一部プランを除く)。
黄金崎不老ふ死温泉
青森 / 日帰り温泉 / 春のおすすめ観光スポット / インスタ映え / ツーリング / 温泉地
住所:青森県西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15−1地図で見る
電話:0173-74-3500
Web:http://www.furofushi.com/
黄金崎不老ふ死温泉
青森 / 温泉旅館 / ホテル / 日帰り温泉
4.5 (46件の口コミ)
料金(目安):9,180円〜27,875円
宿泊時間:14:00〜10:00
住所:青森県西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15-1地図で見る

周辺の観光情報

青森県深浦町まで来たのなら、世界自然遺産である白神山地まで足を伸ばすのがオススメです。なかでも白神山地内にある十二湖のうちの1つ「青池」と呼ばれる湖の青さは、一度見たら忘れられないといわれるほど。

不老ふ死温泉の宿泊プランにも、送迎やガイドのついた「白神十二湖トレッキングプラン」が用意されているので、プランの利用も検討してみると良いでしょう。

さらに、白神山地の日本海側にある「日本キャニオン」と呼ばれている景勝地も見応えがあります。

凝灰岩の浸食崩壊によってできた大きな断崖で、山地に突如として現れる白い剥き出しの岩肌は迫力があります。遠くからでも認識できる白い岩肌は、沖合を航行している船舶の目印にもなっているそうです。

十二湖
青森 / 観光名所 / 自然・景勝地 / 紅葉 / パワースポット / ハイキング / 世界遺産 / ツーリング
住所:青森県西津軽郡深浦町十二湖青池ほか地図で見る
Web:http://www.shirakami-visitor.jp/sansaku_tozan/jyuu...
日本キャニオン
青森 / 自然・景勝地
住所:青森県西津軽郡深浦町日本キャニオン地図で見る
Web:https://www.aptinet.jp/Detail_display_00000074.htm...

おわりに

日本海の絶景が楽しめる黄金崎不老ふ死温泉。日本に4カ所しかない世界自然遺産の白神山地とセットで楽しめば忘れられない旅になること請け合いです。「いつかは泊まってみたい宿」から「もう一度行きたい宿」リストへ。ぜひ深浦町までお出かけください!

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この記事を書いたトラベルライター

毎日が旅の途中。写真と言葉とデザインと。
旅行情報誌の編集者(エディター)を皮切りに、コピーライター、ディレクター、デザイナーなどのカタカナ職種を歴任。旅行や観光とは切っても切れない関係で、カメラマンの夫とともに年間100泊近い出張&プライベート旅行をしながら、旅するように暮らしています。

撮影のための年間総走行距離は7〜10万km。年間総撮影枚数もおそらくそれくらい。SAFARI Graphicsの屋号でふたりで活動しております。SAFARIのクレジットが入っている写真はおもに主人が撮影したものですが、月夜野が撮影したものやディレクションのみ月夜野というものもあります。

取材やロケも含め、実体験に基づいた旅レポをどんどんお伝えしていきたいと思います。
撮影・旅レポ・食レポ・泊レポなどお仕事のご依頼もお待ちしています!
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