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いよいよオンラインツアーに参加
ツアー会社によって段取りは異なりますが、王道の旅行・観光を例に段取りをご紹介しましょう。
ログイン&ツアーコンダクターからの挨拶と諸説明
筆者が実際に体験したオンラインツアーの流れをもとに、一例としてご説明します。
ログイン
開催時刻10分前頃からツアーコンダクターがZoom会議室で参加者のログインを待っています。これはZoom操作に慣れていない人のために、Zoom利用方法に関して、質疑を受けるためのもの。ですので、開催時刻きっかりに入るのではなく、ちょっと前にログインして自分のZoomが正しく動作するかチェックしましょう。
挨拶
最初はツアーコンダクターがカメラをONにしているので、画面にどどーんと日本にいるツアーコンダクターの顔が表示されます。こちらがログインすると、相手にはわかるので、「こんにちはー」などの挨拶があります。
が、Zoomに慣れていない場合、マイクをONにしたりカメラをONにしたりと手間取っている間に、挨拶をするタイミングを逃します。そうしている間に続々と他の参加者がログインしてくるので、最初は、無理に挨拶を返さなくてもいい、そしてマイクOFF、カメラOFFの状態でも全然問題ありません。
注意事項
ツアーコンダクターの説明と同時に、画面にはツアーに関する注意書きも表示されていることが多いです。オンラインツアーならではの禁止事項があり、多くの旅行会社ではツアーの録画、ツアー中の画面撮影を禁止しています。リアルだと写真撮影、動画撮影は自由ですが、オンラインだと録画したものをそのまま他の人にシェアできてしまうので、多くは禁止しています。
それでは旅に出よう!盛り上げるための工夫
定刻になる、または参加者が揃うと、いよいよツアーがスタートします。
現地の説明
現地の文化、気候、ツアーで向かう場所の説明が、パワーポイント資料で紹介されます。また事前に撮影された動画を使って説明する場合もあります。
現地へ向かう
一通り説明が終わると、オンラインだからこそ旅を盛り上げるための演出があったりします。海外旅行の場合は、空港のロビーの映像や、飛行機の機内、飛行機から見た地上の様子などが軽快な音楽とともに映し出され、旅気分を演出してくれます。
現地スタッフ
15秒ほどの移動映像が流れた後は、日本のスタッフが、現地スタッフを呼び出します。呼び出しに応じて、現地スタッフ(現地在住の日本人、または現地人のスタッフ)もカメラONで登場!現地の今日の気温や、時間など、今現在の様子がわかる会話が繰り広げられます。
「現地の〇〇さん、いま、そちらはお天気いかがですか?」
「今日は、すっごく天気がよくて暖かいです。気温は25度ほどです。半袖でちょうどいいです。」
「今、何時なんでしょう?」
「日本とは時差がxx時間ありますので、今こちらは午後1時です。」
といった会話があったりします。
そしてツアー開始!
いよいよツアー開始です。
現地ガイド
現地スタッフが、ツアーで巡る現地で待機しているスタッフを呼び出します。
「それでは、みなさま、ご準備はよろしいでしょうか。現地にいる△△さんを呼び出してみましょう。△△さーん」
「はーい!みなさま初めまして!現地ガイドの△△でーす!」
というようにカメラは切り替わり、現地で待機しているガイドが映し出されます。
撮影スタイル
現地ガイドは以下2パターンでの撮影が多いようです。
現地の体験(動物ふれあいなど)がある場合、カメラ撮影スタッフと、現地ガイド2名体制で実施します。史跡など巡る場合は、ガイド自身がカメラを持って、説明しながら歩き回ります。
オンラインツアーならではだなと思ったのが、ガイド自身がカメラを持って歩く場合。ガイド自身が現地の人の場合で、スマホなど片手に現地を歩いていると、YouTubeの撮影なのかと、周囲の現地の人も思うのか、結構な頻度でカメラに映り込んできます。これはリアルでは体験できない面白さがあります。
さらに現地ガイドの友達とツアー中にばったり出くわすこともあり、ガイドさんの交友関係も明らかになったりと、リアルでは絶対体験できない現地そのものの空気感が味わえます。これはオンラインツアーこそ体験できる価値ではないでしょうか。
移動に時間がかかったら?
基本ガイドは、観光スポットが連続する場所を狙って、歩いてくれていますが、どうしても次の観光スポットまで移動に時間を要する場合があります(それでも徒歩で5分くらいかかるところですが、画面を見ている参加者にとっては何もないと飽きてしまいます)。
その間、参加者を飽きさせないために、事前に撮影しておいた動画を流したりします。器用なガイドさんだと、ご自身は移動しながら動画の説明をしてくれたりしますよ。
ツアーのクロージング
30分、60分、90分など様々な設定時間のツアーがありますが、ツアーの時間は、現地で予定しているスポットを回りきるまでは、10分程度延長されることもあります。なので、定刻通りに終わると思って次の予定を入れてしまうと、ツアーを途中で退出しなければならないので、ツアーの終了時間から30分程度は他の予定を入れておかないほうがいいでしょう。
お別れの挨拶
さてさて、予定していたスポットを回りきると、タイムキーパーをしている旅行代理店スタッフが、
「現地の△△さーん、そろそろお時間でーす。本日ご参加いただいた皆様に、ひとことご挨拶をお願いしまーす」
といったクロージングを促します。そうすると現地ガイドが
「えー、本日はみなさま、xxxを巡るツアーにご参加いただきましてありがとうございました。しばらく大変な状況が続いておりますが、ぜひ、旅行ができるようになったら、現地に来ていただければと思います。その際は私がご案内しますので、ぜひこちらでお会いしましょう!さようならー!」
といった、お別れの挨拶をします。
帰国
そしてカメラは再び日本のスタッフへ。
「みなさま、お疲れさまでした。それでは名残惜しいですが、日本へ帰りましょう」
そして現地空港ロビーや飛行機機内の動画が流れ、旅が終わるよーという演出があります。
「みなさま、お帰りなさい!日本に到着しました!」
非常に名残惜しい気持ちでいっぱいですが、旅はこれにて終了です!
退出
現地スタッフが「それではご退出いただいて結構です」と言うので、そのまま退出してOKです。会社によってはオンラインでのアンケート記入などありますので、可能であれば協力しましょう。
さいごに
いかがでしたか?録画禁止・撮影禁止のツアーが多いので、オンラインツアーに参加するってどうなの?と不安に思うかもしれませんが、本記事にて少しはイメージがついたでしょうか?
カメラOFFでももちろん大丈夫なので、どスッピンで参加できますし(なんならパジャマで旅行もできますし!)、このままオンラインツアーが定着する気がします。
リアルなツアーだと、現地の主要観光スポットをあわただしくまわって旅が終わることが多いかもしれませんが、オンラインだと、自分の深堀したいことをピンポイントで疑似体験することができます。
また、リアルでは行くのが難しい地域、たとえば治安が悪いエリアなどにも現地ガイドがガンガン紹介してくれるので、新し旅のありかたが生まれたと言えます。
面白いオンラインツアーが沢山あるので、ぜひ参加してみてくださいね!