フィンランドは成田から平均10時間20分と、ヨーロッパでは最も飛行時間が短い国です。冬には氷に覆われる幻想的なバルト海や、オーロラを見られる可能性があり、北欧らしい魅力に溢れています。今回は観光場所がコンパクトにまとまっていて、冬の観光もおすすめな首都ヘルシンキを中心にご紹介します。
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観光、食事、ショッピングがコンパクトにまとまるヘルシンキの街歩き
街の中心にあるエスプラナーディ公園
フィンランドの首都、ヘルシンキ。街の中心には市民の憩いの場であるエスプラナーディ公園があります。公園の南北にある通りにはマリメッコ、イッタラなどの路面店があり、デパート、レストランも豊富です。
観光地にも近いので、ヘルシンキに初めて訪れる方はこの公園近くにホテルをとり、拠点として街歩きをすれば、休憩も楽でオススメです。
- エスプラナーディ公園
- フィンランド / 公園・動植物園
- 住所:Pohjoinen Stadiontie 29, 00130 Helsinki地図で見る
白亜の壁が美しいヘルシンキ大聖堂
ヘルシンキは冬の時期、ほとんど晴れる時間がありません。曇り空に佇む白亜の外壁の大聖堂は、階段下の元老院広場とともに街のシンボル的存在です。
この大聖堂の下には大きな階段があり、夏はたくさんの人々が座り憩いの場となります。冬は凍結しているので足元にご注意を。
この大聖堂は建築家カール・ルートヴィッヒ・エンゲルにより設計され、1852年にはニコライ教会として完成しましたが、1959年にヘルシンキ大聖堂と改称されました。中は無料で見学できます。入口の上にはパイプオルガンがあり、天井が高く荘厳な雰囲気です。
氷に覆われる幻想的なバルト海
エスプラナーディ公園を南に歩くと、バルト海が目の前に広がります。冬の間、ここから見えるバルト海は厚い氷に覆われます。氷の厚さは10センチ程でしょうか。雪が積もった氷の海上をカモメが飛び交い、幻想的な風景が広がります。
食事、お土産は老舗百貨店のストックマンで
ストックマンはエスプラナーディ公園のすぐ北にある百貨店で、マリメッコやイッタラなどのフィンランドのブランド品や衣料品、お土産品まで何でも揃います。
地下のデリも充実しており、ストックマンでサラダやサンドイッチ、お寿司を購入し、ホテルの部屋で賑やかに食べるというのもとても楽しいです。
ちょっとしたお土産には、マリメッコのペーパーナプキン(約2ユーロ)がスーツケースの中でかさばらなくてオススメ。職場などのばらまき用には、フィンランドのブランド、ファッツエルのチョコレート(1個約1ユーロ)が喜ばれます。どちらもストックマンで購入できます。
観光地への足、トラム。乗れば人々の日常に溶け込める
トラムと呼ばれる路面電車での異動で、ヘルシンキ市内のほとんどの観光地に行くことができます。窓からは街で働く人や買い物をする人など、人々の日常を垣間見ることができ、自分がこの街に暮らしている気分にもなれます。
神秘的な岩の教会、テンペリアウキオ教会
ヘルシンキ中央部からトラムで北西に向かい、Kauppakorkeakoutlut駅で降りて少し歩くと、閑静な住宅街の中に岩でできた不思議な建物が見えてきます。
このテンペリアウキオ教会は1969年に完成。岩盤をくり抜き、その上に銅線を使用した屋根を被せて造られました。教会には見えない造りですが、中に入ると窓から自然光が入り、清らかな空気が流れ心を落ち着かせてくれます。
内側の壁は岩肌がむき出しになっています。音響効果に優れているので、この教会でコンサートもよく開かれます。
- テンペリアウキオ教会
- フィンランド / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Luthergatan 3, 00100 Helsingfors地図で見る
アラビア、イッタラ好きにはたまらない!アラビアファクトリーアウトレット
ヘルシンキ中央から一本、北東へ30分ほどトラムに乗りArabiankatu駅で降りると、アラビアファクトリーアウトレットがあります。B級品が格安で販売されてるのはもちろん、アウトレット限定品もあります。
アウトレット内にはキッズスペースがあり、親が買い物を楽しんでいる間に子供もお絵かきなどで遊ぶことができるのも嬉しいポイントです。
アウトレット限定のマグカップ。アラビアの歴代のロゴがプリントされています(12ユーロ)。
- アラビアファクトリー
- フィンランド / 雑貨・インテリア
- 住所:Tavastvägen 135, 00560 Helsingfors地図で見る
- 電話:+358 20 4393507
- Web:http://www.arabia.fi/
冬の北欧ならではの朝を楽しむ
日照時間が短い北欧の冬。フィンランドも例外ではありません。1月初旬のヘルシンキの日の出は9時30分頃、日の入りは15時30分頃と、とても夜が長いです。暗い中でも、8時を過ぎると街中はトラムと出勤する人達で賑わってきます。外に出て、冬のフィンランドならではの空気を感じましょう。
午前9時頃の朝食時の写真。外はまるで真夜中のよう。非日常を感じられる時間。
飛行機から!空の上でオーロラ鑑賞
楽しかったフィンランド旅行・・・帰路は寂しい気持ちになりますが、まだ見所はあります。冬のフィンランドから日本への路線なら、飛行機からオーロラを見られる可能性があるのです。
オーロラは深夜11時から午前3時頃によく見られると言われていますので、深夜に飛ぶ便で、かつ窓が北向きになる席を選んでください。運が良ければ飛行機から快適なオーロラ鑑賞ができます。