観光地で人気の群馬県桐生市。昔ながらのレトロな町並みで有名ですが、実はネイチャースポットも充実しています。この記事では「森林浴の森日本100選」にも選出された桐生川源流林の散策方法や、周辺スポットを4か所ご紹介しています。
この記事の目次表示
桐生川源流林とは
桐生川に沿って広がる山々
桐生川源流林とは、根本山から流れ出る「桐生川沿い」に広がる山深い地帯を指します。
その桐生川は群馬県桐生市にある川です。標高が高い根本山~市街地がある桐生駅の方へ向かい、おおむね真っすぐ流れています。透明度が高く、清流を堪能するにはおすすめです。
森林は空気も澄んでいて、心が癒されるネイチャースポットになっています。
1986年(昭和61年)4月には「森林浴の森日本100選」に認定されました。当時の環境庁、林野庁、建設庁が協力し、緑の文明学会などが、「自然と共生するふるさとづくり・国づくりを推進して日本の豊かな自然を守り後世に伝えること」を目的に選定したそうです。
どこを目指したらいい?【重要】
桐生川源流林は、桐生川沿いの「森林一帯」をそう呼ぶため、特定の目的地やゴールはないようです。
筆者も当初、どこを目指せばいいか分かりませんでした。とにかくGoogleマップを頼りに源流林付近まで行ったところ、道の駅に似た地域施設があったため、そちらの職員さんに尋ねてみました。
すると上記のような「ここら辺一帯がそう呼ばれている」といった回答がありました。確かに、地域施設の敷地内には「桐生川源流林」と書かれた石碑が建てられていました。
以上より、桐生川源流林を見学したい方は、こちらの地域施設(梅田ふるさとセンター)を目指すといいと思います。
散策路はどうなっている?
ここまで解説してきましたように、桐生川源流林は桐生川沿い「一帯」を指すわけで、特定の「地点」を指すわけではありません。
つまり、散策路も特に整備されていません。筆者はこれまで全国の湧水スポットを多数巡ってきましたが、桐生川源流林は散策難易度(?)が高いように感じました。
決して険しい道のりということではないのですが、どこからどこまでを見学して終わりにするか、といった見極めの点で難しかったです。
オリジナル散策路の順路
結局どのように散策するか悩んだ結果、次のルートにしました。全行程で45分程度です。
(1)梅田ふるさとセンターに車を置く
駐車場が広く、お手洗いもあります。駐車場から道路沿いの桐生川まで徒歩すぐなので、用が済んだら川へ出ましょう。
(2)川に降りられる階段があるので、一旦そこで川を満喫
階段はコンクリートだったため、川へは降りやすかったです。
目の前には透明感溢れる桐生川が広がります。
川底がはっきり見えるほど水が美しいです。筆者は2月の真冬に訪れましたが、紅葉シーズンになると、木々が黄色やオレンジ色で賑わうようです。
(3)再び階段を登り、道路沿いに川を眺めながら下流の方向へ歩く
途中深さのある箇所があり、エメラルドブルーのように輝いた色をしていました。ただただ清い川に感動できるポイントです。
(4)川の反対側へ行ける橋が出現したら渡り、しばらく竹林を歩く
道路沿いを歩いていると、短い橋が出てくるので渡ってみます。道路から離れて、足元は土になります。
竹林が気持ち良いポイントです。地元の方が車で通るのか、車の跡がありました。
(5)道路沿いへ戻る橋が出てきたら渡る
竹林をしばらく歩くと、道路沿いへ戻る橋が現れるので渡ります。川の両脇にはゴツゴツした岩が重なり、迫力があります。
(6)桐生川源流林の看板が見えたら、川へ降りて川を満喫
とあるタイミングで道路沿いに「桐生川源流林・森林浴の森日本100選」の案内板が現れます。
このポイントで川へ降りられる階段(小さいため注意)があるので、降りてみます。ここでも素晴らしい清流と出会うことができます。
(7)看板があった場所を目印に駐車場へ引き返す
案内板を見つけた後は、駐車場へと引き返します。帰り道は道路の端を歩いて戻ることにしました。
ここまでが桐生川源流林の散策路(筆者バージョン)でした。
何度も繰り返しますが、特に「ここまで」といったようなゴールはなく、しばらく綺麗な景色が続きますので各人に合わせて散策を楽しんでみて下さい。
ちなみに、桐生川源流林の近くには根本山という山があり、そちらでは登山も可能です。桐生市ではなく真岡市になるようですが、気になる方は真岡市の公式ホームページをチェックしてみて下さい。道順や見どころが掲載されています。
さて以下からは、桐生川源流林と合わせてぜひ立寄りたいスポットをご紹介していきます。