写真:Olive香川随一のパワースポット金刀比羅宮。古くから「こんぴら参り」として人気でしたが、お参りだけではもったいない。見事な建築物や歴史、美術品の鑑賞など、ぜひ注目したい見どころをご紹介します。
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大門(365段目)
大門はこの門から内が境内となる神域の総門です。水戸光国の兄であり、初代高松藩主を務めた松平頼重から1650年(慶安2年)に寄進されました。二層入母屋造(いりもやづくり)・瓦葺の迫力ある門構えです。
五人百姓
五人百姓という呼び名は、御宮の神事における役目で、代々営業を許されている5軒の飴屋です。大門の内側で和傘の下で販売されています。黄金色をした「加美代飴(かみよあめ)」は、砂糖・水飴・柚子油の3つからできており、ほのかに柚子の香りがする優しい味の飴です。
金刀比羅宮 御厩(431段目)
階段を登り疲れたところで、優しい瞳にあえる御厩。ここにいる馬は、神さま専用の馬なので人を乗せることができません。またこれまでに人を乗せた馬は神馬になることができないそうです。朝早くだと付近をお散歩している姿が見られることもあるそうです。
表書院(477段目)
円山応挙の障壁画ほか襖絵など、貴重な美術品や重要文化財が見られます。また江戸時代初期に建てられた建物自体も重要文化財指定になっています。

- 表書院
- 琴平町(仲多度郡) / 神社
- 住所:香川県仲多度郡琴平町892-1 金刀比羅宮 境内地図で見る
- 電話:0877-75-2121(金刀比羅宮社務所)
- Web:http://www.konpira.or.jp/articles/20200703_drawing...
旭社(あさひのやしろ)(628段目)
完成までに約40年を要したとされる旭社。国の重要文化財にも指定されている総けやきで建てられた二重入母屋造の壮麗な社殿です。建物全体に多くの美しい彫刻がみられます。そのあまりの豪華さに、江戸時代に参拝した森の石松は、本堂と間違えてここへの参拝のみで帰ってしまったと伝えられています。

- 旭社
- 琴平町(仲多度郡) / 神社
- 住所:〒766-0001 香川県仲多度郡琴平町892−1地図で見る
- Web:http://www.konpira.or.jp/
御本宮(785段目)
石段を785段登ったところにある社殿が御本宮。檜皮葺(ひわだぶき)の大社関棟(たいしゃせきとう)造りで、大物主神(おおものぬしのかみ)と崇徳天皇を祭神としています。海の神様として有名ですが、農業、医薬など多様なご利益があるとされています。
本宮の標高は251mの地にあり、本宮前の展望台からは、琴平と讃岐平野の街並みが眼下に広がります。

- 金刀比羅宮 御本宮
- 琴平町(仲多度郡) / 神社
- 住所:〒766-8501 香川県仲多度郡琴平町892−1,御本宮地図で見る
- Web:http://www.konpira.or.jp/
金陵の郷
表参道にある金陵の郷は、創業230年を誇る蔵元です。江戸時代より続く酒蔵を創業当時のままに残し、歴史館、文化館などの資料館を併設しています。麹の仕込み方や実際に使われていた樽など、清酒に関する歴史や文化などを知ることができます。店舗入り口付近には、巨大な一升枡と瓶のオブジェが置かれ、フォトスポットにも。
店舗奥のくすのき広場には、その昔「こんぴらさんの天狗が休息した」と伝えられる大きな楠が天を仰いでいます。

- 金陵の郷
- 琴平町(仲多度郡) / 博物館
- 住所:香川県仲多度郡琴平町623地図で見る
- 電話:0877-73-4133(フリーダイヤル(0120-64-1336))
- Web:https://www.nishino-kinryo.co.jp/museum/
旧金毘羅大芝居「金丸座」
1835年(天保6年)に建てられた現存する日本最古の芝居小屋です。昭和45年に国の重要文化財として指定されました。こんぴら参りの人気で芝居小屋も設置されましたが、時代は移り変わり、人々の娯楽の変化とともに芝居小屋も廃れてゆきます。
しかし、多くの人々から保存運動の声があがり、昭和47年から4年の歳月をかけて現在の場所に移築復原されました。昭和60年から「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が毎年開催されるようになり、全国の歌舞伎ファンが訪れるそうです。

- 旧金毘羅大芝居(金丸座)
- 琴平町(仲多度郡) / イベント・祭り / 建造物 / 歴史的建造物
- 住所:香川県仲多度郡琴平町乙1241 旧金比羅大芝居地図で見る
- 電話:0877-73-3846
- Web:https://www.kotohirakankou.jp/spot/entry-55.html
高灯籠
出典:www.my-kagawa.jp(公社)香川県観光協会
琴電琴平駅に隣接する公園の中に建つ燈籠で1860年に完成しました。高さ27mの日本一高い灯籠で、国の重要有形民俗文化財に指定されています。瀬戸内海を航海する船の指標として建てられ、船人たちが金刀比羅宮を拝む目標灯となっていました。見学はできませんが、内部は三階建てで、壁には江戸時代の人々の落書きが残されているそうです。

- 高灯籠
- 琴平町(仲多度郡) / 遺跡・史跡
- 住所:香川県仲多度郡 琴平町361地図で見る
- Web:http://www.town.kotohira.kagawa.jp/pages/556
鞘橋(さやばし)
刀の鞘(さや)のような形をしていることから鞘橋と呼ばれ、国の有形文化財に登録されています。1624年(寛永元年)に架橋されましたが、幾度となく災害にあい、現在のものは1869年(明治2年)に改築されたものです。唐破風造(からはふづくり)で銅葺の屋根を備える木造橋です。橋の下に柱がないのも特徴で、川の上に浮かんでいるように見えることから「浮橋」という別名も。通常は通行禁止で、神事の際に神職や巫女のみが渡れます。














































