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オランダの名画家フェルメールとレンブラントに関する必見スポット特集

取材・写真・文:

トラベルライター

2019年6月10日更新

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写真:トラベルライター

フェルメール、レンブラントと言えば、中世オランダの黄金時代を代表する世界的に有名な画家です。どちちらの画家も、ほぼ同年代にオランダで画家として活動していました。その2人に関する作品や資料、そしてゆかりの地などをまとめて紹介していきます。

この記事の目次表示

フェルメールとレンブラント2人の作品を見られるスポット

まずはじめに、フェルメールとレンブラントの作品が展示されている美術館からみていきましょう。

アムステルダム国立美術館【Rijksmuseum Amsterdam】

  • 写真:トラベルライターアムステルダム国立美術館

アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)は、オランダ国内において最大規模のミュージアムで、絵画類だけでもおよそ6,000点ものコレクションを所蔵しています。美術館のコレクションには、オランダ絵画の巨匠レンブラントやフェルメールを含め、中世から現代までオランダの芸術に関する様々な作品を観ることができます。

そして、この美術館の看板でもあり最も注目されているのが、世界三大絵画の一つとも言われているレンブラントの作品『夜警』(Nachtwacht) です。

  • 写真:トラベルライターレンブラント『夜警』

この作品は1642年に描かれ、その高さは約3.8m、横幅はおよそ4.5mにも及ぶとても大きな絵画で、世界中からこの『夜警』を一目見ようと、たくさんの人が見学に訪れています。

  • 写真:トラベルライター『夜景』が展示されている中央ホール

レンブラントは生涯においてとても多くの絵画を描いており、この美術館でもたくさんの作品を見ることができます。

  • 写真:トラベルライターレンブラント、若き頃の自画像
  • 写真:トラベルライターレンブラント『トビトとアンナと子ヤギ』

一方で、フェルメールが生涯に描いた作品はさほど多くありません。この後にお伝えする「フェルメールセンター」の情報によりますと、彼が描いた絵画は50点だと推定されており、現在37作品が確認されいます。その内の4作品は、このアムステルダム国立美術館が所蔵しています。数少ない作品の中において4点もの絵画を一度に見られることは大変貴重ですね。

  • 写真:トラベルライターフェルメール『牛乳を注ぐ女』

フェルメールの作品もこの美術館では大変人気があり、大勢の人が絵画の鑑賞に訪れています。この美術館で展示されているフェルメールの絵画は、『牛乳を注ぐ女』『小路』『青衣の女』『恋文』以上の4点です。

  • 写真:トラベルライターフェルメール『小路』
  • 写真:トラベルライターレンブラント『恋文』

筆者が訪れた時には、フェルメールの1作品『青衣の女』が、別の美術館での展示会に貸し出し中で観ることはできませんでした。このように、美術館同士で絵画を貸し出すこともあります。

美術館でのアドバイス

参考までに、人気のあるレンブラントとフェルメールの作品を、混雑を避けてじっくりと鑑賞するのでしたら、入場者数が少ない美術館が開館する9時に入場して、これらの絵画が展示してある2階へ真っ先に行くことをオススメします!

またこちらの美術館ではオーディオガイドの端末を、5ユーロ (約625円) で貸し出しをしていますが、スマホをお持ちでしたら美術館専用の無料アプリを使用することができます。このアプリを使用する場合は、美術館内の無料インターネットとブルートゥースを起動させると、日本語による説明を聞くことができます。

美術館内での写真撮影は可能ですが、フラッシュの使用は禁止されていますので、事前にカメラやスマートフォンの設定を確認しておきましょう!

入場料:大人 €20ユーロ(約2,500円)、18歳以下 無料
アムステルダム国立美術館
オランダ / 博物館・美術館 / 美術館
住所:Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam地図で見る
電話:+31 (0) 20 6621 440
Web:https://www.rijksmuseum.nl/jp/general-information-...

マウリッツハイス美術館【Mauritshuis】

  • 写真:トラベルライターマウリッツハイス美術館

オランダでフェルメールとレンブラントの作品が一緒に観られるもう一つの美術館が、デン・ハーグにある「マウリッツハイス美術館」です。この美術館は、主に17世紀のオランダやフランダース地方(フランドル地方)を代表とする名画家(ブリューゲルやルーベンスなど)のコレクションを展示しています。

  • 写真:トラベルライターマウリッツハイス美術館内

アムステルダム国立美術館と比べると小さな美術館ですが、中世オランダ黄金時代の巨匠とも言われる名画家達のコレクションを、200点以上も集ており「宝石箱」とも言われています。

この美術館は、フェルメールの絵画を3点所蔵しており、その中で最も注目する絵画が「北のモナリザ」とも称されている『真珠の耳飾りの少女』です。

  • 写真:トラベルライターフェルメール『真珠の耳飾りの少女』

他の2作品については『ディアナとニンフたち』と、フェルメールの作品では数少ない風景画の一つ『デルフトの眺望』が展示されています。

  • 写真:トラベルライターフェルメール『ディアナとニンフたち』
  • 写真:トラベルライターフェルメール『デルフトの眺望』

レンブラントの作品に関しては、彼の出世作ともいえる有名な絵画『テュルプ博士の解剖学講義』が、この美術館にあるのです!

  • 写真:トラベルライターレンブラント『テュルプ博士の解剖学講義』

レンブラントは画家としては珍しく数多くの自画像を描いており、このマウリッツハイス美術館でもいくつかの自画像を見ることができます。

また「光と影の魔術師」とも呼ばれているレンブラントの作品には、明と暗、つまり光と影の表現が特徴的で絵画『シメオンの賛歌』は、その特徴をよく表している作品の一つです。

  • 写真:トラベルライターレンブラント晩年の自画像
  • 写真:トラベルライターレンブラント『シメオンの賛歌』

美術館でのアドバイス

こちらの美術館でも、先にお伝えしたアムステルダム国立美術館と同様に、スマホで美術館専用の無料アプリを使用することができます。操作方法も同じようにアプリをスマホにダウンロードして、美術館内の無料インターネットを利用します。日本語にも対応していますので是非使ってみましょう!

この美術館でも写真撮影は可能ですが、フラッシュの使用は禁止となっています。

入場料:大人 €15.50ユーロ(約1,938円)、18歳以下 無料
マウリッツハイス美術館
オランダ / 美術館
住所:Plein 29, 2511 CS Den Haag地図で見る
電話:+31 70 302 3456
Web:https://www.mauritshuis.nl/nl-nl/bezoekinformatie-...

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