サウジアラビア

【サウジアラビア】ついに観光ビザ解禁!閉ざされていた王国の珍しい文化と各都市の見どころ

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:186ヶ国

2023年6月27日更新

31,175view

お気に入り

この記事の目次表示

日本人の良識があれば大丈夫

ここまで、日本人から見たサウジアラビアのちょっと(いや、だいぶ)変わった慣習をお伝えしましたが、結局のところ、観光は大丈夫なの?と気になりますよね。それは、日本人の良識と、少しばかりのイスラム教への理解、そして、アラビア文化と日本の文化・習慣の違いを認識し尊重できれば、女性の一人旅でも全く問題ありません。

サウジアラビアでは、盗人は手首から先を切り落とし、殺人は斬首という恐ろしい刑罰が一般公開されます。あれを見た人間が、おいそれと犯罪に手を伸ばすとも思えず、これが功を奏しているのか他に要因があるのかは不明ですが、治安はとてもよいです。

また、昼間の気温があまりにも高いため、地元のサウジアラビア人が活発に活動し始めるのは日が暮れてから。カフェを除くレストランやショップも、昼間は一旦Closeのところが多く、暗くなってからわさわさと店がオープンする感じですので、夜の人通りは多く安全です。

尚、世間を騒がせているイスラム原理主義などのテロ集団は完全に異端です。日本もかつて、新興宗教や過激派によってテロが起きた事もありましたが、では日本人はそんなに危ないのか?というとそうではございませんよね。一部の組織の犯行により、まるでそこに属する全員が犯罪者のように思われがちな昨今ですが、ムスリム(イスラム教徒)は穏やかで親切な人たちばかりです。

  • 写真:toshel

ここまで、サウジアラビアの慣習の一部をお伝えしました。ここからは実際、都市の観光地をご紹介します。

【1】サウジアラビアの首都リヤド

アル・ファイサリア・タワー

最上部に球体を有した珍しいビルです。新市街にあり、周りに高いビルがないため遠くからの目印になります。

  • 写真:toshel
アル ファイサリア タワー
サウジアラビア / 展望・景観
住所:アルファイサリアタワー サウジ地図で見る
Web:http://www.servcorp.com.sa/en/serviced-offices/loc...

キング・ファハド国立図書館

国立図書館は、勉強、仕事、プロジェクト、研究に使われる大きな図書館です。国際的なイベントも度々開催されているようです。

  • 写真:toshel
キング・ファハド国立図書館
サウジアラビア / その他スポット
住所:キングファハド National librari リヤド地図で見る

キングダム・タワー

リヤドの中心部に位置する、サウジアラビアの象徴となる高層ビルです。2019年11月現在、リヤドで最も高いビルです。

  • 写真:toshel

高さ302メートルあり、夜のライトアップは見ものです。高層階にはリヤドの街を一望できる展望台もあります。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

上層部はフォーシーズンズホテルやテナント、下層部は巨大モールとなっています。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
キングダムタワー
サウジアラビア / ショッピングモール・デパート / 展望台 / ホテル
住所:Kingdom Centre skyscraper in Riyadh, Saudi Arabia地図で見る

リヤド中心部はライトアップも美しい

暑さがひどいためか、昼間の人通りはほとんどなく、日中はどことなく地味な印象のリヤドですが、夜になるとたちまちビルはライトアップされ、まるで生まれ変わったように街全体が煌びやかとなります。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

日中は閉まっている店も、夜はオープンしますので、ライトアップを見ながら散策するのも楽しいです。

ディライーヤ(世界遺産)

リヤドの中心地から30kmほど離れたディライーヤは、サウジアラビアを起こしたサウード家が初めてここを首都とした歴史的な街で、世界遺産にも指定されています。

  • 写真:toshel

最近では、ここにサーキット場が建設され、フォーミュラEとジャガーI-Pace eTrophyを開催した際、女性初のサウジアラビア人ドライバーが出場するなど、今や王国における転機の象徴となっています。

  • 写真:toshel
ディライーヤ
サウジアラビア / 町・ストリート
住所:ディライーヤ地図で見る

マスマク・フォートレス(世界遺産)

歴史博物館として一般公開されている古代の要塞です。

  • 写真:toshel

王家の歴史的遺産が展示されており、世界遺産に登録されています。こちらは、博物館に展示されている古代の民族衣装ですが、妙にファッショナブル。オシャレですね!

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

入場料はフリーです。

  • 写真:toshel
マスマクフォートレス
サウジアラビア / 遺跡・史跡
住所:マスマクフォート Riyadh地図で見る

ディラ・スーク

マスマク・フォートレスの先にクロックタワーがあります。

  • 写真:toshel

そこを超えると大きいスークがあります。ありとあらゆるものが売られており、見て回るだけでも楽しいです。尚、イスラム教では金曜日が休息日(お休み)ですので、ここもオープンしている店が限られます。買い物のある方は、日程を調整されるとよいですね。

  • 写真:toshel
ディラスーク
サウジアラビア / 市場・朝市
住所:Dira souk Riyadh地図で見る

カスル・アル・キタブ・リヤド(Qayasriat Al Kitab Riyadh)

マスマク・フォートの隣にあるグランドモスクと、庭園のある公園です。夜になるとライトアップされ、観光客や地元の家族連れで賑わいます。礼拝以外は、夜にならないと入ることができませんのでご注意を。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
カスル・アル・キタブ・リヤド
サウジアラビア / 公園・動植物園
住所:Qayasriat al Kitab地図で見る

国立博物館

リヤドの国立博物館は、サウジアラビアの歴史を知るにあたり最も適しています。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

サウジアラビアの人々が歩んだ歴史が年代ごとに紹介されており、サウジアラビアで発見された、ありとあらゆる遺物が展示されています。秀逸なデザインの壺や皿などは、イスラムならではの色味も施されており興味深いです。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

イスラム教国家のドアは、そこに住む人の身分を表しています。とても凝ったデザインが印象的ですね。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

また、比較的地味な生活から、油田を発見して採掘技術を得て、金持ち王国になっていく様まで丁寧に説明されています。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

入場は100リヤル(およそ300円)です。

国立博物館
サウジアラビア / 博物館・美術館 / 博物館
住所:国立博物館 リヤド地図で見る

ナショナル・ミュージアム・パーク(National Musium Park)

国立博物館の隣には、有料の公園があります。こちらは、国立博物館のチケットがあれば入場できる新しい公園で、敷地は広く緑に溢れております。筆者はリヤドへ来て、初めてここで鳥の鳴き声を聞きました。リヤドは車通りが多く、緑の少ない環境ですので、ここの美しい静けさはホッとします。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

夜には様々なイベントが催されます。公園敷地内には少しお高めのレストランがいくつもあり、日本料理屋も2軒あります。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
ナショナル・ミュージアム・パーク
サウジアラビア / 公園・動植物園 / 公園
住所:National Musium Park riyadh地図で見る

入境許可証発行所

この後にご紹介するハイルのロックペイントやマダイン・サーレハなど世界遺産の観光地を、個人で訪ねる場合は入境許可証が必要となります(2019年11月現在)。それらは全て、こちらの国立博物館に隣接するビルで申請できます。非常に分かりづらいうえに、博物館などのスタッフに聞いても知りませんので、ここで行き方をお伝えします。

こちらが国立博物館の正面入り口です。

  • 写真:toshel

入り口まで進み、左手を見ると、少し離れた場所にビルがありますので、そこへ入り2Fへ。多くの事務所部屋が中央の廊下に沿って左右に続きますので、開いている部屋のスタッフに聞き、入境許可証を発行してくれる部屋へ案内してもらいます。必要事項とどこへ行くのかを書いて申請し、その場で発行してもらいます。筆者は念のためパスポートを持参しましたが、なくても大丈夫そうな感じでした。

リヤド
サウジアラビア / 町・ストリート
住所:リヤド地図で見る

次のページを読む

サウジアラビアの旅行予約はこちら


サウジアラビアのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

サウジアラビアのホテルを探す

サウジアラビアの航空券を探す

サウジアラビアの現地アクティビティを探す

サウジアラビアのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

この記事を書いたトラベルライター

地球旅~現在186ヵ国~
行ったことのない国を中心にひとり旅しています。他国の歴史、文化、宗教、遺跡、そしてそこに住む人々の考え方に興味があります。

車の運転が好きなので、海外ではドライブ旅を楽しんでます。普段は会社員です。

【ホンジュラス】世界屈指の犯罪都市テグシガルパ

世界の治安が悪い国ランキングなどを見ると、毎年必ず上位になってしまうホンジュラス。しかし、手つかずの美しい自然が多く、世界遺産に登録されたマヤ文明のコパン遺跡を...


【レバノン】ベイルート・ビブロス・バールベックの見どころ

遠い昔、世界の中心が地中海にあった時代、レバノンは東西貿易の交差点となる重要な位置にあり、繁栄の極みにありました。古くから数多くの王様や将軍が、この土地を挙って...


カリブの島はどこがいい?陽気レゲエでちょっぴり危険な「バルバドス」どこまでも静かな「アンティグア」

カリブ海には、大小様々な島がおよそ700あります。そのほとんどは欧米各国の領土で、独立国はわずか13カ国のみ。今回は、その中より対極にある2つの小さな島国をご紹...

【ベネズエラ】世界の危険都市上位?首都カラカス

世界屈指の産油国にしてハイパーインフレーションに陥った南米の国ベネズエラ。かつて、スペイン植民地から独立へと導いた英雄「シモン・ボリバル」の生まれ育った街でもあ...

【リヒテンシュタイン】日帰りで行こう!ヨーロッパの小国

リヒテンシュタイン公国は、世界で6番目に面積の小さな国です。そして、この国の住人はわずか4万人弱と少ないですが、意外にも富裕国。今回は、山に囲まれ静かで美しいリ...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります