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縁結びのスポット 根上がりモミの木
拝殿で参拝を終え、駐車場のある裏参道を行くと、奇妙な形をした木が。こちらは「根上がりモミ」と呼ばれ、モミ・ブナ・カシの3本の木が絡み合ってこのような形になっています。
浅間神社のご祭神は木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメ)。安産など主に女性を守るご加護がある神様なので、違う種類の木がしっかりと結びあったこの木には、特に縁結びのご利益があるのだとか。
境内のあちこちに富士講の石碑
おめでたい亀のような形の長寿亀石。後方にある浅間の杜の中には、多くの石碑が見えます。これは「富士講」の人たちが建てた石碑です。
「講」とは、地域や職業などで繋がりのある人々が、共通の目的を持って集まるグループのこと。富士講は、富士山を信仰の対象とする人々の講です。
富士山は昔から民間信仰の対象であり、古くは山で修行を行う山伏、つまり修験者達のいる山でした。時代が進むにつれて一般の民衆も山に入るようになり、江戸時代には、富士講による寺社への参拝が盛んに行われるようになります。
参拝した富士講の人たちが記念碑として残したのが、このような石碑です。
森を散策しながら、「どんな場所からここまで訪れているのかな~」と数々の石碑を読んでみてください。もしかしたら、ご近所からこの地を訪れた人もいるかもしれません。
富士講碑群
駐車場側の鳥居の左側にも、たくさんの富士講の石碑があります。ですが、こちらの碑群はこの神社に参拝した記念の碑ではありません。
ここの碑は、江戸・麻布に作られた「富士塚」に建てられていたもの。富士塚とは、各地で作られたミニチュアの富士山のことです。
例として、上の画像は現在も残る東京都の鳩森八幡神社にある富士塚です。富士講が盛んだった江戸時代にはこのような富士塚がたくさん作られ、本物の富士山に見立てて信仰の対象になっていました。実際に富士山へ訪れることが難しい遠方の富士講の人々は、この富士塚へ定期的に参拝したり、行事を執り行っていたのです。
ですが、このような富士塚も土地開発の影響や管理する人の不足により、多くが取り壊されました。先にご紹介した江戸・麻布の「富士塚」も、昭和になって講が解散し、富士塚が壊されたために、そこにあった石碑がこちらの神社へと移されたのです。
このように、壊された富士塚の一部はこのように縁のある神社へ移され、富士を信仰した人々の歴史やその思いが刻まれた碑が、現在でも残っています。
ドライブ途中の癒やしにも
富士山東口本宮 冨士浅間神社は、箱根や御殿場から山梨県へ行く途中の立ち寄りやすい場所にあるので、ぜひ車を止めて足を運んでみてください。ドライブの疲れを神社の森と水で癒やし、富士山のパワーをいただきましょう。
- 富士山東口本宮 冨士浅間神社
- 静岡 / パワースポット / 神社 / 一人旅 / 世界遺産
- 住所:静岡県駿東郡小山町須走126地図で見る
- 電話:0550-75-2038
- Web:http://www.higashiguchi-fujisengenjinja.or.jp/