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姥湯温泉の立ち寄りスポット「峠駅」
峠駅は、奥羽本線の福島から米沢にいたる、標高622mの板谷峠にあります。奥羽本線の福島=米沢間40kmほどの区間には7つの駅があり、その中の4駅(赤岩、板谷、峠、大沢)は、奥羽山脈の山中に位置し、急こう配であったためスイッチバックが導入されました。スイッチバックを簡単に説明すると、一気に登ることが不可能な急斜面を進むために、前後の向きを変えながらジグザグに進むことです。
平成21年には、経済産業省により、「奥羽本線板谷峠のスイッチバック」として峠駅も近代化産業遺産群の1つに認定されています。また、板谷峠のスイッチバック遺構は、この地が豪雪地帯であったことから、各設備を雪から守るため、スノーシェッド(雪除け)が取り付けられています。
平成2年には、山形新幹線が開業、普通列車も電車化されたためスイッチバックも不要となり、今は昔のレールが残るスノーシェッド内を車が通行できたり、歩いたりできる不思議な空間です。峠駅は現在も奥羽本線の駅として現役で使用されており、新幹線も通過します。姥湯温泉からは、車で約40分の場所です。