四国八十八箇所にある、弘法大師ゆかりのお寺をめぐるお遍路。40番から65番の札所がある愛媛は「菩提(ぼだい)の道場」と呼ばれ、寺数は4県中最も多い26箇寺。菩提とは「道」「知」「覚」を意味します。「修行の道場」と呼ばれる高知県を終え、後半に入る愛媛はあらゆる煩悩を断ち切って菩提の域に達するための場と言われています。今回は第一弾として前半の13箇寺、40番から52番までをご紹介。宇和島や道後温泉など観光地に近い場所もあるため、遍路のついでに観光、また逆に観光ついでに遍路ゆかりの寺巡りを楽しめます。
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第40番 観自在寺(かんじざいじ)
八十八箇所巡りの第1番札所である徳島県の霊山寺から、最も距離が離れているため「四国の裏関所」と呼ばれています。平城天皇の勅命を受けて弘法大師が開いたお寺で、境内には平城天皇の遺髪を納めたと伝わる五輪塔があります。
- 観自在寺
- 愛媛 / 寺 / パワースポット
- 住所:愛媛県宇和郡愛南町御荘平城2253-1地図で見る
- 電話:0895-72-0416
- Web:http://www.kanjizaiji.com/
第41番 龍光寺(りゅうこうじ)
元々は稲荷神社だったため、寺の入口には鳥居があります。明治の神仏分離でもとの本堂を稲荷神社の本殿とし、新たに建てられた本堂に本尊の十一面観音像が祀られました。明治以前まで続いていた、神道と仏教を結び付けた神仏習合思想が残るお寺です。
- 龍光寺
- 愛媛 / 寺 / パワースポット
- 住所:愛媛県宇和島市三間町戸雁173地図で見る
- 電話:0895-58-2186
- Web:http://www.88shikokuhenro.jp/ehime/41ryukoji/
第42番 佛木寺(ぶつもくじ)
牛を引いた老人に出会った弘法大師が、勧められるまま牛の背に乗っていくと楠(くすのき)の宝珠(ほうじゅ)を見つけました。その宝珠はかつて大師が唐から有縁の地に届くことを願って投げたものでした。
大師はその楠で大日如来を彫り、この地に祀ったのが寺の始まりと言われています。境内には「家畜堂」があり、昨今はペット供養に訪れる方も多いそうです。
- 佛木寺
- 愛媛 / 寺
- 住所:愛媛県宇和島市三間町則1683地図で見る
- 電話:0895-58-2216
- Web:http://www.88shikokuhenro.jp/ehime/42butsumokuji/
第43番 明石寺(めいせきじ)
6世紀に欽明天皇の勅願によって建てられたという歴史の古いお寺。美しい女神が願掛けに大石を山の上へ運びあげていたという伝説があり、地元の方々からは「あげいしじ」とも呼ばれています。
- 明石寺
- 愛媛 / 寺
- 住所:愛媛県西予市宇和町明石201地図で見る
- 電話:0894-62-0032
- Web:http://www.88shikokuhenro.jp/ehime/43meisekiji/