写真：CHIRI群馬県内には好奇心や探究心をそそるたくさんの博物館や資料館があります。そんな中でも今回は、歴史と文学に触れ合えるミュージアムにクローズアップ。自由研究にもお役立ち間違いなし？！群馬のとっておきミュージアムをご紹介しましょう。
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1.考古学の歴史を覆した【みどり市岩宿博物館】
岩宿の里内にある博物館
写真：CHIRI
岩宿遺跡は、群馬県みどり市にある旧石器時代の石器がたくさん発掘された遺跡。笠懸町の阿佐美地区にある琴平山・稲荷山という丘陵地にあり、関東ローム層と呼ばれる赤土の地層から石器が出土されたことで、旧石器時代に人間が生活していたことが証明された価値のある遺跡です。第2次世界大戦後まで、縄文時代以前には文化が存在しないとされていた考古学の歴史を大きく覆しました。
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遺跡の周辺は岩宿の里と名付けられ、公園や鹿の川沼などで散策ができるスポットとなっています。今回ご紹介する岩宿博物館は、この遺跡に併設し、広い公園丘陵地の頂上にあります。
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館内で見られる展示物
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館内2階では常設展示が行われています。今から3万5000年前の旧石器時代に生きた人々の生活環境や当時の生活の様子を学んだり、出土品などを多数見ることができます。
また1949年に岩宿遺跡を発見した相沢忠洋氏についてや、発掘調査当時の様子などもパネルや映像で楽しめます。
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中央に展示されている大きなマンモスは、迫力満点。実際に発掘された石器類はとても美しく、見応えがあります。
企画展も開催
- 写真：CHIRI
1階では企画展を開催しています。取材時には「みどり市の歴史と文化財」と称し、地元で発掘された旧石器時代から江戸時代までの出土品を展示していました。出土されたものなどから、みどり市周辺にどんな地層があり、どのような生活が送られてきたのか、わかりやすく説明されています。
企画展では、岩宿人のくらしについてなどの展示も行われます。詳細は企画展情報をチェックしてみてくださいね！
- 入場料金：一般310円 高校生200円 小・中学生100円
- 開館時間：9：30〜17：00
- 定休日：月曜日（祝日の場合は翌日）、12月28日〜1月4日
- みどり市岩宿博物館
- みどり市 / 博物館
- 住所：群馬県みどり市笠懸町阿佐美1790−1地図で見る
- 電話：0277−76−1701
- Web：https://www.city.midori.gunma.jp/iwajuku/
2.群馬の詩人・萩原朔太郎の世界観が伝わる【前橋文学館】
前橋市の街中にある文学ミュージアム
- 写真：CHIRI
前橋市は萩原朔太郎をはじめ、平井晩村、萩原恭次郎など多くの詩人を生み出したことから、近代詩の故郷とも呼ばれています。
前橋市の街中を流れる広瀬川沿いには前橋文学館があり、萩原朔太郎の原稿や本などを中心に、群馬が誇る詩人達の作品や資料なども展示されています。
館内で見られる展示物
- 写真：CHIRI
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2階には、萩原朔太郎の人生年表や今までに生み出してきた作品などと、前橋にちなんだ詩人の紹介や書籍が並びます。
- 写真：CHIRI
朔太郎に関しては自筆の原稿や書跡・愛用品などの展示もあり、萩原朔太郎という人物像から世界観が伝わってきます。
なお建物1階から2階へ登る階段にある「詩の小窓」では、朔太郎や前橋にゆかりのある詩人の詩が展示されています。文学の世界へと私たちを誘う雰囲気です。
企画展も開催
- 写真：CHIRI
常時企画展も行われ、取材時には「さくたろうのいきものずかん」が開催されていました。萩原朔太郎の詩の中にも出てくる動物たちが展示されており、子供から大人まで楽しめるものです。
- 写真：CHIRI
クラゲのオブジェやプロジェクトマッピングなど、目を惹くものもあります。子供たちにも親しみやすいようにとお絵かきスペースなども設置され、家族で楽しめる企画展でした。
過去には、「朔太郎詩の世界」や「萩原朔太郎賞受賞者の展示」なども開催され、「文学のまち前橋」に寄り添う文学館として親しまれています。
- 入場料金：一般100円 高校生以下無料（特別企画展は別料金）
- 営業時間：9:00〜17:00
- 定休日：水曜日（祝日の場合は翌日）
- 萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち前橋文学館
- 前橋市 / 博物館
- 住所：群馬県前橋市千代田町三丁目12-10地図で見る
- 電話：０２７－２３５－８０１１
- Web：http://www.maebashibungakukan.jp/
3.レトロな庁舎で日本と高崎の歴史を無料で体感【高崎市歴史民俗資料館】
高崎市郊外のレトロな旧庁舎内にある歴史資料館
- 写真：CHIRI
高崎市の郊外、上滝町にある高崎市歴史民俗資料資料館は、1958年旧群南村役場の庁舎として建てられ、1978年に資料館として開館。2020年8月に国の有形指定文化財に指定された、高崎を誇る建造物でもあります。
- 写真：CHIRI
エントランスにはレトロなポストもあり、風情溢れます。
館内で見られる展示物
歴史あふれる資料館の1階では、高崎市にゆかりの深い「群馬音楽センター」の成り立ちや、ゆかりの品々・スポットの展示が行われています。
- 写真：CHIRI配布パンフレットより
古き良き日本を代表する駄菓子屋さんや、日本の農業を支えてきた農具や民具などが並ぶ展示室も。
- 写真：CHIRI配布パンフレットより
2階には昭和時代前期の小学校の教室が再現されたり、商業の街を代表する高崎を支えた道具が並ぶ商いの部屋があったりと、明治から昭和時代の生活の様子が展示されています。
※館内の写真撮影は個人で楽しむことのみ可、SNSなどへの掲載は禁止されています
企画展も開催
取材時にはありませんでしたが、高崎市歴史資料館では企画展も開催されます。過去には、ユネスコ「世界の記憶」に登録された上野三碑と呼ばれる古い石碑の拓本展など、高崎市の歴史を代表する企画展が開催されました。
今後の企画展は、企画展情報より随時確認してみてくださいね。
- 入場料金：無料
- 開館時間：9：00〜16：00
- 定休日：月曜日（祝日の場合は翌日）、12月28日〜1月4日
- 高崎市歴史民俗資料館
- 高崎市 / 博物館 / 歴史博物館
- 住所：群馬県高崎市上滝町1058地図で見る
- 電話：027−352−1261
- Web：https://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2013121900...
おわりに
群馬県内で歴史と文学を感じられる、一押しのミュージアムをご紹介しました。
古代地球の歴史から群馬ゆかりの詩文学、そして高崎市の歴史をメインに古き良き日本を体感できる資料館と、好奇心と探究心を刺激してくれると思います。
お子さんの自由研究にも役に立ちそうなスポットばかり。ぜひ群馬へ足を運んだ際には一度立ち寄って、歴史と文学を感じてみてくださいね！
