鎌倉駅から歩いて10分ほど。朱色の本宮が美しい鶴岡八幡宮は、鎌倉を象徴するスポットです。鎌倉初代将軍である源頼朝ゆかりの神社であり、近年は日本三大八幡宮の一社に数えられることも。鎌倉観光で鶴岡八幡宮を訪れる方は多いと思いますが、本宮でお参りするだけではもったいない!この記事では鶴岡八幡宮の見どころをご紹介しますので、お出かけの際にはぜひ、見どころをおさえてから訪れてみてくださいね。
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それでは、鶴岡八幡宮の見どころを8つのポイントにわけてご紹介します。
【1】太鼓橋
三ノ鳥居をくぐると目の前に現れるのが、太鼓橋です。将軍家が鶴岡八幡宮に参拝するときは、この橋で輿を下乗したと言われています。太鼓橋は、次に紹介する源氏池と平家池のあいだにあり、現在は柵が置いてあり渡ることはできません。太鼓橋の両側に橋がかけられており、そちらの橋を渡ると、表参道になります。つくられた当時は木造の朱塗りの橋だったため、赤橋とよばれていました。
【2】源平池(源氏池と平家池)
源氏池
三ノ鳥居からはいって太鼓橋の右手に広がるのが源氏池です。春には桜の名所として知られ、夏には紅白の蓮の花が咲き乱れます。そして秋には真っ赤に染まった紅葉が彩りを添えます。現在は紅白の蓮が咲く源氏池ですが、以前は源氏池には「白蓮」、そして平家池には「紅蓮」が咲いていたそうで、これは、源氏の白旗、平家に赤旗ちなんでのこと。源氏池には3つの島(産を意味すると言われています)があり、そのひとつには「旗上弁財天社」が建っています。
平家池
三ノ鳥居からはいって太鼓橋の左手に広がるのが平家池です。源氏池にくらべると規模は小さく、4つの島(死を意味すると言われています)が浮かんでいます。平家池のほとりには「風の杜」というカフェがあるので、参拝後に池を眺めながらゆっくりお茶もいいですね。
【3】舞殿
舞殿は下拝殿ともいい、神楽始式や節分祭をはじめとする、さまざまな儀式が行われる場所です。源頼朝を慕う静御前(しずかごぜん)が舞を舞ったとされる、若宮廻廊跡に建っています。造営は建久4年(1193年)、当時は現在のような朱塗りではなかったと言われています。
【4】大石段と本宮
61段の大石段をのぼると本宮(上宮)があり、ここからは由比ガ浜のほうまで鎌倉の街を一望することができます。現在のあざやかな朱塗りの本宮は、文政11年(1828年)に徳川11代将軍・徳川家斉(いえなり)が再建したもの。若宮(下宮)とともに、国の重要文化財に指定されています。