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モンゴル観光
見渡す限りに広がる草原での乗馬や遊牧民との触れ合い

仏教寺院に市場に広場!モンゴル・ウランバートルのおすすめ観光スポット4選

取材・写真・文:

神奈川在住
訪問エリア:19ヶ国

2019年5月10日更新

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写真:まきまき

モンゴルは、果てしなく広がる大草原に遊牧民が暮らし、世界一人口密度の低い国と言われています。ですが首都ウランバートルには国の人口の半数近くが集まり、多くのビルも立ち並ぶ都会となっています。モンゴルの旅は郊外での乗馬体験が最も人気のプランのようですが、一日あればウランバートルの市内観光も十分可能です。今回は、そんなウランバートルの名所をまとめてみました。

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【1】ガンダン・テクチェンリン寺院

ウランバートルでもっとも見応えのある観光名所といえば、モンゴル最大のチベット仏教寺院であるガンダン・テクチェンリン寺院です。ここは1727年に建てられて以来、歴史の中で封鎖されたり壊されてしまったことが度々ありました。現在のガンダン寺は、その後長い年月をかけて再建されたものなのだそうです。

高さ25mの観音菩薩像とマニ車

  • 写真:まきまき
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ガンダン・テクチェンリン寺院のメインとなるのは一番奥にある観音堂です。入り口から中へ入ると、まず正面に高さ25mの観音菩薩像が見えるでしょう。

観音菩薩といえば日本ではうす目を開けて座っていることが多いですが、ガンダン寺では目をパッチリと開いて立っているのが特徴です。その目ヂカラはとても強く、足元から見上げる姿はなかなかの迫力です。

  • 写真:まきまき

次に観音菩薩の周囲を回るように建物の奥へと進みますが、そこにはずらっとたくさんのマニ車が並んでいます。マニ車とはチベット仏教の仏具であり、金属の筒のような形をしています。表面にはマントラが刻まれ、中にはお経が書かれた紙が入っています。これを回すとお経を唱えたと同じだけの徳があるとされているため、参拝客は端からくるくる回しながら歩きます。

モンゴルに限らずチベット仏教圏では、寺院でマニ車を見かけることが多いでしょう。大きさは大小様々で、手に取れるほどの小さなものから、高さ数メートルの巨大なマニ車まであります。

観音堂の拝観料と撮影料

  • 写真:まきまき

ガンダン・テクチェンリン寺院の敷地には無料で入ることができますが、観音堂を参拝するには料金がかかります。拝観料は4000トゥグルグ(約180円)で、写真撮影をする場合には別途7,000トゥグルグ(320円)を支払います。

観音堂の建物内はあまり広くはありません。そして暗く写真が撮りづらい環境ではありますが、せっかくの旅の機会なので撮影料込みで楽しんでみてはいかがでしょうか。

願いを叶える生きた柱

観音堂から外へ出ると、一本の赤茶色の柱に人が集まっているのが見えてきます。この木に願いを唱えるとそれは叶えられるといわれており、人々は周囲を回りながら順番に願い事をつぶやいています。

昔ガンダン寺が襲撃に遭ったとき、この柱だけは何をやっても壊すことができず、あらゆる手を使って試みたものの、それでも倒れることなく最後には血を流したという伝説が残っています。以来この柱には魂が宿っているとされ、今でも大切に扱われているのだそうです。

ガンダン・テクチェンリン寺
モンゴル / 寺
住所:Gandantegchenling Monastery, Ulaanbaatar, Mongolia地図で見る

【2】モンゴル最大の市場!ナラントールザハ

  • 写真:まきまき

ガンダン寺に続いてウランバートル観光で人気があるのは、モンゴル最大の市場であるナラントールザハです。とにかく広くてなんでも売っている青空マーケットで、食品、日用品、おもちゃ、洋服、下着、ペット、家具、家電、自転車、車の部品やエンジンなど、ここにくればきっと揃わない物は無いでしょう。

なんと家まで売っています。家といっても不動産屋のオフィスがあるのではなく、モンゴルの移動式住居のゲルのことです。ゲルは現在も人々が暮らす家として利用され、草原に住む遊牧民だけでなく、都会であるウランバートルでも人々がゲルを建てて暮らすエリアが存在しています。サイズや柱の柄には種類があり、組み立ては大人数人で約2時間ほどでできるそうです。

  • 写真:まきまき

この市場は主に、郊外で暮らす人や街で商売をしている人達がまとめ買いにやって来るケースが多いようです。品質はあまりいいとは言えませんが、品数の豊富さに見ているだけでも楽しめるのは間違いありません。

ただこのような人の集まる場所ではスリに遭う危険があるため、持ち物には十分注意して行動してください。

ナラントールザハ
モンゴル / 市場・朝市
住所:Narantuul Market, Ulaanbaatar, Mongolia地図で見る

【3】チンギス・ハーン広場(スフバートル広場)

  • 写真:まきまき

モンゴルのふたりの英雄、真ん中にどっしりと構えたチンギス・ハーン像と、馬に乗ったダムディン・スフバートル像がそびえる広場であり、周囲には政府宮殿、国立オペラ劇場、中央郵便局などが並ぶ、モンゴル国の中心部分となる場所です。

どういうわけかこの広場の名前は頻繁に改名されていて、チンギス・ハーン広場、またはスフバートル広場と呼ばれていますが、道を尋ねるときはどちらも問題なく通じます。広場では政治的なものから庶民のためのものまで、様々なイベントが行われています。

チンギス・ハーン広場
モンゴル / 公園・動植物園 / 広場
住所:Peace Ave, Ulaanbaatar, Mongolia地図で見る

【4】ザイサンの丘(ザイサントルゴイ)

  • 写真:まきまき

長い階段をのぼりたどり着くのは、ザイサンの丘と呼ばれる展望台です。ここにはモンゴルの歴史にまつわる壁画があり、中には日章旗を踏みにじる場面も描かれています。ただ長い歴史の中でこのような流れはありましたが、現在のモンゴルは親日なので心配する必要はありません。

高台から見渡すウランバートルの街並みの中には、高層マンションに黄金色に輝く仏像、そしてゲルが立ち並ぶ様子が見えると思います。そんな一風変わった都会の景色を、是非楽しんでみてください。

ザイサンの丘
モンゴル / 展望・景観
住所:Zaisan Monument,Ulaanbaatar, Mongolia地図で見る

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この記事を書いたトラベルライター

トラベルフォトグラファー
カメラを片手に一人旅をしています。行ったことのある場所を再び訪れても、旅にはふたつとして同じ経験はなく、世界はミラクルの連続です。感動からハプニングまで、様々な出会いの中にたくさんの面白さがあり、出発してから帰るまですべての場所が目的地ですね。

それらを旅好きな仲間達と共有していけたらと思っています。みなさんの旅がHappyでありますように。
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