トラベルライター インタビュー

Vol.1|2017.10.12

ご自身の旅行の経験を元に、おすすめの旅先の情報を記事として執筆いただく、トリップノートのトラベルライター制度。
現在170名(2017年10月現在)を超える方に登録していただいていますが、そんなライターさんの素顔に迫るインタビュー企画がスタートします。
トラベルライターとして心がけていることや、記事作成のコツ、どのような旅行をされているのか等、たっぷりお話しを伺います!

第一回 オリーブさん

  • 2016年6月デビュー、福島県在住
  • 2016年2017年上半期のトラベルライターアワードを受賞
  • これまでの旅行先:アジア、北米、中南米、ヨーロッパとまんべんなく海外18カ国、関西以北を中心に国内は30都道府県
  • 旅行が好きになったきっかけ:小さな頃から旅行はよくしていたけれど、本格的に好きだと自覚したのは、ご主人と結婚してから。出かけるのが大好きなご主人と、毎週末のお出かけプランを練るのが恒例。

記事内容のやり取りではいつもお世話になっていますが、今回は改めて、Oliveさんのお話を伺いたいと思います。よろしくお願い致します。まずは、普段されている旅行についてお聞きしたいのですが、いつもはどのようにして旅行先を決めているんですか?

主人が出かけるのがとても好きな人なので、一緒に話し合って決めています。第一に「今まで行ったことがないところに行こう」、という基準があって、国内旅行であれば極力車でドライブしながら旅行するスタイルが好きですね。まだ行ったことがないスポットはもちろん、まだ通ったところがない道路というのも、旅先を考えるときにポイントになったりします。夫婦で情報を集めて、手帳などに行きたいスポットをリストアップしたりしています。

国内ではドライブ旅行がお好きということですが、海外旅行の場合は、どういうスタイルで旅行されていますか?

英語圏なら、個人旅行ですね。エアチケットとホテルだけを手配して、あとは自由に動く感じです。英語圏以外の、例えばヨーロッパとかですと、パックツアーで行ってしまいます。ただ最近だとパックで行っても、現地での観光を実はパスさせてもらっているんです。これは裏ワザかもしれないですね(笑)。 英語圏でないと細かい移動やコミュニケーションなどが大変なので、その大変なところはツアー会社にお願いしたいのですが、目的地に着いたら丸一日自由に過ごさせてもらうんです。こうすると楽チンなんですよ。ツアーのプランをパスして自由行動をする場合は、定型の誓約書へのサインが求められるので、ツアー会社によってはそういう過ごし方も可能だと思いますよ。

それはすごい裏ワザですね!Oliveさんの記事では、絶景スポットのご紹介も多い印象ですね。

以前は、旅の目的はお買い物だったり、リゾート地で過ごすことに夢中だったんですが、主人の仕事の都合で2001年から3年ほどサンフランシスコに住んだことがありまして。その時に、グランドキャニオンに家族で行ったんです。夕方から夜まで、ずっと同じ場所に座って、夕暮れを眺めながら話をして過ごしたんです。その時に、世の中にこ〜んな贅沢な時間の過ごし方ないなぁって気がついて、なんだかショックを受けたんです。野生動物が出てきたりして、みんなで息をひそめて、通り過ぎるのを待ったり。 その経験があってから、自然とか絶景にとても憧れるようになりました。だからツアーなどで、色々とまわって時間に追われるというよりは、豊かな自然の中で心ゆくまでのんびり過ごす方が好きになりましたね。

なるほど、そういうきっかけがあったんですね。Oliveさんの記事では、その絶景を見事におさめているという点でも、写真の素晴らしさも印象的ですよね。撮影はどのようにされているんですか?

このトラベルライターのお仕事をさせてもらってからなんですが、「とにかくたくさん写真を撮っておいた方が良い」とアドバイスをもらったこともあって、色々撮っておこうと心がけています。以前だと、観光の要所要所しか撮っていないことも多かったのですが、とにかく細かく何枚も撮影をしています。 あとは、主人が自称カメラマンということで撮影をかなり担当してくれて、2人分の撮影量となると旅行後はかなりのデータ量だったりしますね。男性だと、私と構図が違ったり、気がつくところが違ったりと、私が押さえていない写真なども撮っていてくれることが多いので、今となっては必要不可欠なんです。

トラベルライターを始めてから、旅のスタイルも変わってきたんですね。Oliveさんはそもそもブログをされていて、編集部からスカウトしたのがきっかけで、トリップノートに参加していただいたんですよね。どうしてこのトラベルライターをやってみようと思ったんですか?

旅行も大好きで、文章を書くのもずっと好きだったんですね。そこに報酬が発生するとなると、やりたいこととやるべきことが一致したという感覚があって、「これは奇跡だ!」と思ったんです。それで、ぜひやらせて頂きたいなぁと。

トラベルライターの選考ではまずテスト記事として実際に記事を書いていただきますが、最初に記事を書いてみた時はいかがでしたか?

文章を書くのは好きだったのですが、あくまで自己流だったので、最初に修正依頼が来た時は愕然としました。これは無理かもしれないなぁって。ただ、せっかく「奇跡!」と思ったくらいのチャンスだったので、せめて記事1本はちゃんと書き上げようと思いました。 あと修正案をもらうと、文章の書き方とかが非常に勉強になったんです。これはブログをやっていく上でも勉強になっているし、今までよく分からずに使っていた言葉などもあったりして、それが何に対しても役立つので、頑張ろうと思いました。

そう言っていただけてありがたいです。記事を書く上で心がけていることはありますか?

やはりアンテナは高くしていたいなと思っています。テレビや雑誌などで、旬な情報を仕入れたり、読者が興味を持ちそうな情報はどれなのか、チェックするように心がけています。あとは個人的にですが、季節感はすごく大事にするようにしています。

季節感といえば、アクセスを集めた「あしかがフラワーパーク」の記事も記憶に新しいですね。花がテーマの記事ですと、開花時期などありますので、入稿タイミングなど難しいのですが、Oliveさんの場合はどのように進めていますか?

撮影はなるべく満開の時に行ってたくさん撮影して、記事作成自体は翌年にまわしていますね。そうすると、写真ストックも記事ストックも自然と溜まっていきますし。 「あしかがフラワーパーク」の時は、入稿するタイミングについても、ものすごく考えました。入稿してから修正があるかもしれませんし、あまりに直前に公開になっても利用しにくいですよね。読者がお出かけの計画を立てやすい、ちょっと前のタイミングに公開になるよう、色々と考えた結果がアクセスに繋がったと思います。

「心に残るふじ絵巻!栃木「あしかがフラワーパーク」で感動体験」

編集部からのコメント

満開時の写真を押さえて、記事入稿自体は思い切って翌年に回すOLIVEさん。行楽シーズン前の絶妙なタイミングで公開になるよう工夫したことで、アクセスも集まりやすく、なおかつトリップノートが提携しているLINE NEWSでも配信されるという好結果に!

Oliveさんは2016年6月のデビューから途切れることなく、月5〜6本の記事を執筆するというハイペースな状態を維持していますが、何か秘密はあるんでしょうか?

記事によって色々なんですが、執筆時間は1本あたり平均すると7、8時間くらいはかかっているんですよね。ただ、いつも並行して5本くらい途中書きしている記事がありますので、思いついたら書き加えたり、悩んで止まることがあったらちょっと間を置いて、他の記事を書くようにしています。そういう感じで常に書いている記事が5本くらいあるので、それで入稿ペースが保てているというのもあるかもしれないですね。 あとは、私個人の勝手な理想形がありまして、サイトを見た時に記事一覧に自分の記事が1本あって、また次のページの記事一覧に自分の記事が1本あって、という状態を保ちたいなと思っていまして。なんかそういう風になっていると、自分で見ていても楽しいんですよね。なので、そういうペースで入稿するようにしています。

それは編集部でも気がつかなかった入稿のコツですね。2017年10月で1年4ヶ月ほどトラベルライターを続けていらっしゃいますが、やりがいやご自身の変化などはありますか?

たくさんあるんですが…全てに意欲的になりました。アンテナを高くしたいというのもありますし、なんでも見ておきたい、なんでも経験したいとか、そういう意欲的な部分が本当に多くなりました。 あとは自分が旅行に行く時に調べた時に、参考になるサイトがあると本当に助かるので、自分の記事も誰かの参考になっていたら嬉しいなと。そういう記事になるよう、言い回しや表現など、他のライターさんや他サイトの記事なども読むようにして、試行錯誤しています。工夫した分だけ記事のアクセスが伸びたり、お気に入り数が伸びたりと数字に出てくるので、それが毎日の喜びで、楽しく活動させてもらっています。

そう言っていただけて編集部も嬉しいです! それでは最後の質問ですが、ハイペースで執筆を続けるにあたってモチベーションの保ち方はありますか?

あくまで私の場合なので、参考にはならないかもしれないですが…。トリップノートが掲載している記事も少なく、トラベルライターの募集を始めたばかりの頃にライターとして活動を始めましたので、一緒にサイトを作り上げていっているような感覚が強いんだと思います。そういう意味で、たくさん記事を書いて、他のトラベルライターさんと一緒に「サイトを盛り上げていきたい!」と思っているのが、原動力かもしれないですね。 あとは入稿時に編集者の方が記事に対してくれるコメントも、通知表みたいな感じで、とっても楽しみにしています。記事を苦労して書いた後に、こんなに褒めてもらえるんだ!という嬉しさもあって。そういうのを楽しんでいるので、続けられるんだと思います。今後も頑張ります!

Oliveさんが自らチョイス!マイベスト記事

海外記事

標高2167mの空中散歩!絶景のスイス・フィルスト山でアクティビティを楽しもう

2016年7月公開

お気に入りの理由は?
小さな頃から一度行ってみたくて、やっと行けた場所。雑誌でスイス特集の写真集で目にして以来、ずっと憧れていたんです。訪れてみたら、全てが絵ハガキのような美しい景色ばかり、「憧れの場所に自分が立っているんだ!」って思って、涙が出るほど感動しました。旅先でそこまで感動したことが初めてだったので、非常に印象に残っています。
編集部からのコメント
Oliveさんならではの絶景写真は、とにかくインパクト大!ただの景色の紹介だけではなく、絶景の中でアクティビティを楽しめるという記事テーマも凝っていて、「ついつい読みたくなる=アクセス」に繋がっているのではないでしょうか。

国内記事

ここは地底の神殿?!"未知なる空間”栃木・大谷資料館

2016年7月公開

お気に入りの理由は?
主人がどうしても行きたい、と言っていた場所だったので、なんの予備知識もなく訪れたんです。実はあまり気が進まなかったのですが、いざ見たら圧倒されて、これは記事にしたいな!と思いまして。あまり知られていないスポットでも、しっかり写真を撮って記事にすることでアクセスにも繋がるという、醍醐味を感じられた記事でした。
編集部からのコメント
知名度はないけれども、面白い場所を「発掘する」というのは、実際足を運んでいるトラベルライターならではかと思います。「大谷資料館」という地味な名称を裏切るような、インパクトあるタイトル写真は目を引きます。これはクリックしたくなりますね。

編集部が独断で選ぶ Oliveさんのオススメ記事

人間の知恵と技術が結集した昭和を代表する産業遺産「黒部ダム」へ!

2016年6月公開

編集部からのコメント
誰もが知っていると言っても過言ではないスポットですが、この巨大なダムのスケールを存分に感じられる写真の数々は「見事!」の一言に尽きます。情報が的確に集約されていて、写真だけではなく訪れる際に非常に参考になるという点でも魅力的な記事です。
北海道みやげ定番以外!友人・職場用ばらまき土産5選&自宅用土産2選

2016年12月公開

編集部からのコメント
「お土産」記事はアクセスを集めやすいですが、写真が売り場のみやパッケージのみだと魅力が伝わらない場合も。お菓子の中身を撮影したり、提供写真を使用したりと、読者に非常に親切な印象。北海道で「定番以外」という言葉のチョイスも、興味がそそられます。

さいごに

笑顔がとても素敵で、明るく朗らかな口調でたくさんお話してくださったOliveさん。記事がより良くなるよう探求しつつも、様々な状況に柔軟に対応してくださって、何よりも執筆をとても楽しんでくださっている姿に、編集部の方が元気付けられました。
Oliveさんの多彩な記事は、全部でなんと83記事!(2017年10月1日現在) 今回ご紹介しきれない記事もたくさんありますので、ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね!

編集部は見た
Oliveさんってこんな人!

国内外を問わず、様々なエリアやテーマの記事を書きつつ、月平均5本以上という精力的な執筆活動が印象的。あまり知られていない絶景スポットや、人気観光地にまつわる丁寧なまとめ記事なども多く、写真の美しさや充実した情報量が人気記事の秘密。
情報が充実した記事を書きつつも、入稿本数もキープし続ける、その執筆のコツに迫ります!

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