名古屋市内から車で約40分。日進市岩藤町にある五色園は、日本で唯一の宗教公園と言われています。園内には、親鸞聖人(浄土真宗の開祖)の教えを視覚的にわかりやすく教えることを目的とした、高さ2mほどのコンクリート像が数多く点在し、その迫力や珍しさから、マスコミでも取り上げられ、全国的にも有名なB級スポットとなりました。園内には桜の木が多くあり、毎年春になると観光客も訪れます。
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五色園(ごしきえん)とは
五色園(正式名称「宗教法人五色山大安寺」)の開園は1934年。森夢幻(後の大安寺初代管主)が「視聴覚伝導」をめざして大安寺の敷地内に創設しました。当時は、敷地も今より大きく、大安寺本堂や寺務所、宿坊といった宗教施設の他、動物園や温泉、弓道場などもある一大テーマパークでした。
松・竹・梅・桜・紅葉の5種類の樹木にちなんでつけられた「五色園」。四季折々の自然が楽しめるのも魅力的。特に桜の季節は地元民のみならず、多くの観光客が訪れ賑わいます。秋の紅葉もまた素敵ですよ◎
100体にも及ぶ巨大なコンクリート像
約20万坪の広大な敷地には、100体ものコンクリート像が点在。この膨大な数のコンクリート像を制作したのは、コンクリート像作家である浅野祥雲(あさのしょううん 1891年-1978年)氏です。1930年頃から制作に取りかかり、約10年かけて完成させました。当時名古屋市熱田区の自宅にて制作された巨大な作品は、約20km離れた五色園まで一体ずつ牛車で運ばれたと言われています。
100体にも及ぶコンクリート像が点在する五色園。今では面白い、不気味、ユニーク、怖い…なんだかいろいろな意見がありますが、完成当初の様子を聞くと、また感じ方が変わってくるものです。
コンクリート像を巡りながら園内を散策しよう
園内には真宗の教えにまつわる17場面をはじめ、全24場面が点在しており、コンクリート像は間近で見ることができます。近づくと、その迫力に驚きます。物語の一部に自分もなって、一緒に写真を撮ることもできますよ。
園内を徒歩でまわると1時間はかかります。舗装された道路が通っているので、場面から場面への移動は車でも大丈夫。ただし、山道を歩かなければ見られない場面もあり、車で全てを観るのは困難です。是非、スニーカーを履いて散策してみましょう。
とても大きなコンクリート像。でも見つけるのはまるで宝探しのよう。その感覚が面白く、見つけては同じポーズや登場人物の一人となり、写真を撮ってしまうユニークなフォトジェニックスポットなのです。
春はお花見しましょ♪
毎年3月下旬〜4月上旬はお花見客で賑わいます。皆桜の木の下でお弁当を食べたり、遊具で遊ぶ家族連れを見かけたり。
正直言って、桜の季節以外は閑散としていますが、一年を通してカメラ片手にマニアックな人が全国から訪れているのも事実。景色も一緒に楽しみたい方は、春か秋をオススメします◎
アクセス
今では周りは住宅地なので、初めての方は「え?本当にここであってる?」と思うかもしれません。でも大丈夫!バスに乗って行く時も、終点まで乗ってるのは1人か2人くらいですが、五色園に辿り着けば、不思議な世界が迎えてくれます◎
- 車の場合 名古屋ICから約20分
- バスの場合 名古屋市営地下鉄 東山線「星ヶ丘」駅から、名鉄バス「五色園」行きに約35分乗車。終点で下車。片道¥470。徒歩1分で園内です。
- 五色山大安寺 五色園
- 日進市 / 公園 / 穴場デートスポット / 桜の名所
- 住所:愛知県日進市岩藤町一ノ廻間932-31地図で見る
- 電話:0561-72-0006
- Web:http://gosikien.nobody.jp/