日進市

【愛知】インスタ映え!?いざ!巨像が点在するB級珍スポット五色園へ!

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愛知在住

2021年3月29日更新

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写真:myao

名古屋市内から車で約40分。日進市岩藤町にある五色園は、日本で唯一の宗教公園と言われています。園内には、親鸞聖人(浄土真宗の開祖)の教えを視覚的にわかりやすく教えることを目的とした、高さ2mほどのコンクリート像が数多く点在し、その迫力や珍しさから、マスコミでも取り上げられ、全国的にも有名なB級スポットとなりました。園内には桜の木が多くあり、毎年春になると観光客も訪れます。

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五色園(ごしきえん)とは

五色園(正式名称「宗教法人五色山大安寺」)の開園は1934年。森夢幻(後の大安寺初代管主)が「視聴覚伝導」をめざして大安寺の敷地内に創設しました。当時は、敷地も今より大きく、大安寺本堂や寺務所、宿坊といった宗教施設の他、動物園や温泉、弓道場などもある一大テーマパークでした。

  • 写真:myao

松・竹・梅・桜・紅葉の5種類の樹木にちなんでつけられた「五色園」。四季折々の自然が楽しめるのも魅力的。特に桜の季節は地元民のみならず、多くの観光客が訪れ賑わいます。秋の紅葉もまた素敵ですよ◎

  • 写真:myao
  • 写真:myao

100体にも及ぶ巨大なコンクリート像

  • 写真:myao

約20万坪の広大な敷地には、100体ものコンクリート像が点在。この膨大な数のコンクリート像を制作したのは、コンクリート像作家である浅野祥雲(あさのしょううん 1891年-1978年)氏です。1930年頃から制作に取りかかり、約10年かけて完成させました。当時名古屋市熱田区の自宅にて制作された巨大な作品は、約20km離れた五色園まで一体ずつ牛車で運ばれたと言われています。

100体にも及ぶコンクリート像が点在する五色園。今では面白い、不気味、ユニーク、怖い…なんだかいろいろな意見がありますが、完成当初の様子を聞くと、また感じ方が変わってくるものです。

中部地方を中心に、800体程の作品を残したという浅野祥雲氏。100体もの作品が一度に観られる五色園と、桃太郎神社(愛知県犬山市)、関ヶ原ウォーランド(岐阜県関ヶ原町)は祥雲ファンから三大聖地とも呼ばれています。

コンクリート像を巡りながら園内を散策しよう

園内には真宗の教えにまつわる17場面をはじめ、全24場面が点在しており、コンクリート像は間近で見ることができます。近づくと、その迫力に驚きます。物語の一部に自分もなって、一緒に写真を撮ることもできますよ。

  • 写真:myao
  • 写真:myao遅れてきた僧侶のポーズで写真を撮るのは定番。脱げてしまった草履もマネしてみては!?
  • 写真:myaoそれぞれの場面には解説もあります。

園内を徒歩でまわると1時間はかかります。舗装された道路が通っているので、場面から場面への移動は車でも大丈夫。ただし、山道を歩かなければ見られない場面もあり、車で全てを観るのは困難です。是非、スニーカーを履いて散策してみましょう。

とても大きなコンクリート像。でも見つけるのはまるで宝探しのよう。その感覚が面白く、見つけては同じポーズや登場人物の一人となり、写真を撮ってしまうユニークなフォトジェニックスポットなのです。

  • 写真:myao入口からも見える「月見の宴」という場面。一緒に座って写真を撮ってみては?
  • 写真:myao人間よりも遥かに大きい作品です。(筆者身長163cm)
  • 写真:myao田植えの場面。
  • 写真:myaoこの迫力ある作品に混じることもできます。
  • 写真:myao
  • 写真:myao山道を散策していると突如現れます。
  • 写真:myao六角堂も山道を行くと辿り着けます。
  • 写真:myao大安寺本堂
  • 写真:myao宿坊近くにはキジが飼われているので、覗いてあげてね。

春はお花見しましょ♪

  • 写真:myao駐車場にも桜の木が沢山。車を横付けしてお花見が楽しめます。

毎年3月下旬〜4月上旬はお花見客で賑わいます。皆桜の木の下でお弁当を食べたり、遊具で遊ぶ家族連れを見かけたり。

  • 写真:myao
  • 写真:myao

正直言って、桜の季節以外は閑散としていますが、一年を通してカメラ片手にマニアックな人が全国から訪れているのも事実。景色も一緒に楽しみたい方は、春か秋をオススメします◎

  • 写真:myao

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暮らすように旅する事が大好き!クラフト作家ライター
いつからか、旅をして知らない世界を垣間見るのが大好きになった。
普段は銘木などでナチュラルアクセサリーやコモノを制作して、WEBやイベントで販売しています。"タンポポの綿毛と旅しよう"と題したペンダントも作る程の旅好き。観光地を巡るのも好きだけれど、地元の人が訪れる場所、ガイドブックに載っていないような場所を探して暮らすように旅する方が好き。モノづくりをしているので、海外のホームセンターで興奮して工具を買って帰ってきたこともあります(笑)。最近は山登りも始めて、旅先も大自然があるところが多くなりました。そんな私の目線から観た世界が、あなたの旅の発見や参考になったら幸いです。
https://www.myaonote.net/

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