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【兵庫】清酒発祥のまち「伊丹」の酒蔵通りを歩こう

取材・写真・文:

奈良在住
訪問エリア:25都道府県

2019年2月26日更新

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兵庫県の伊丹市は、かつて酒造業で栄えた街です。現在は2軒の酒蔵が残るのみですが、当時の雰囲気を伝える伊丹酒蔵通りでは、古い酒造りの道具を見学したり、お酒を買い求めることもできます。JR伊丹駅から気軽に歩いて散策してみませんか?

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兵庫県伊丹(いたみ)市とは

  • 写真:ゆきたか伊丹酒蔵通り

伊丹市は、兵庫県南東部に位置する、人口約20万人の都市です。交通の利便性が高く、大阪市や神戸市へも近いことから、古くからベッドタウンとして栄えてきました。また、大阪国際空港はその敷地の多くが伊丹市にあることから、関西では伊丹空港とも呼ばれており、伊丹と言えば空港を思い浮かべる人もいるでしょう。

また、伊丹市は古くから日本酒の醸造がさかんで、上質な酒を大量に醸造することに成功したため、清酒発祥の地を標榜しています(ちなみに日本酒醸造の基礎技術を完成させた、奈良・正暦寺も日本清酒発祥の地と言われています)。

市街地にある「伊丹酒蔵通り」は、落ち着いた景観を残しており、酒造りで栄えた当時の雰囲気を感じることができます。

伊丹酒蔵通りを歩いてみよう

伊丹酒蔵通りを歩いてみましょう。有名な日本酒メーカーのミュージアムや、お酒に関連した歴史的建造物を見学することもできますよ。

有岡城跡(ありおかじょうせき)

  • 写真:ゆきたか

JR伊丹駅の西側には、かつて有岡城というお城が存在していました。もともとは、伊丹氏が戦国時代から南北朝時代に「伊丹城」を築いていましたが、天正2年(1574)に、織田信長の武将荒木伸重が伊丹城に入り、大改修を行いました。この頃に、名前も「有岡城」と改められたそうです。

有岡城は、お城本体の主郭部、家臣団の住む侍町、町人の住む町屋地区に分けられていました。天正6年(1578)、伸重が信長に反逆したため信長方から攻撃を受け、約1年後に陥落、その後廃城となりますが、江戸時代には焼け残った町屋地区を中心に酒造りが発展しました。

明治に入ると、鉄道の建設工事により、主郭部の東半分を失ってしまいましたが、昭和50年からの発掘調査では、本丸跡の石垣、建物跡、庭園などの遺構が多数発見されました。

その後、昭和54年には、本丸跡、後述の猪名野神社境内にあった「岸の砦」が、国の史跡に指定され、昭和58年からは、本丸、堀跡一帯が史跡公園として整備されました。現在は、土塁の石垣や堀跡などが復元され、市民の憩いの場となっています。

有岡城
兵庫 / 建造物
住所:兵庫県伊丹市伊丹1丁目12地図で見る
電話:072-784-8090

白雪ブルワリービレッジ 長寿蔵

白雪ブルワリービレッジ 長寿蔵は、大手日本酒メーカー「小西酒造」が運営する、複合観光施設です。酒蔵の外観が美しい建物内には、ミュージアム、レストラン、直売所が入っており、伊丹酒蔵通りのシンボル的な存在となっています。

  • 写真:ゆきたか

建物2階のミュージアムには、江戸時代から酒造りに使われてきた道具が、詳しい説明とともに展示されています。その数は非常に多く、約130種、200点余りにもなるそうです。製造の工程に分けて展示されていますので、順番に見学していきましょう。

  • 写真:ゆきたか

ミュージアム内には、撮影スポットもあります。こちらの仕込み桶が描かれた場所に立ち、スマートフォンやデジタルカメラで撮影すると、立体的な3Dアート写真になりますよ。菰樽(こもだる)を抱えるような姿勢で撮るのがポイントです。貸し出している半天を着ると、さらに気分が盛り上がるでしょう。

  • 写真:ゆきたか

別棟には、ブルワリーショップがあります。小西酒造の代表銘柄「白雪」の日本酒、ベルギー直輸入の設備や技術で作った地ビール「白雪ビール」などが豊富に取り揃えられています。

お酒で造ったスイーツ、奈良漬けや酒器も販売されています。お酒好きの方はもちろん、あまり飲まれない方でも楽しめるショップですので、立ち寄ってみてください。

白雪ブルワリービレッジ 長寿蔵
兵庫 / その他スポット
住所:兵庫県伊丹市中央3-4-15地図で見る
電話:072-773-0524(レストラン(072-773-1111))
Web:http://choujugura.com/museum.html

伊丹老松(おいまつ)酒造・老松の丹水

  • 写真:ゆきたか

伊丹老松酒造は、1688年創業の歴史ある造り酒屋です。淡麗でやや辛口の日本酒のほか、日本酒ベースのリキュール、奈良漬けなどを酒蔵の直売所で販売しています。

伊丹老松酒造の日本酒は、御免酒(ごめんしゅ)と呼ばれていました。御免酒とは、江戸幕府の「官用酒」のことで、老松酒造を含む伊丹の大手酒蔵24軒は、苗字を持ち、腰に刀を差す苗字帯刀(みょうじたいとう)が許されていました。そのなかでも老松は、最も格式の高いものだったそうです。

  • 写真:ゆきたか

伊丹老松酒造の直売所前には、古くから酒造りに使われていた井戸水が湧いています。地下95メートルより汲みあげているお水は、水道水より硬度が高いものの、すっきりとして飲みやすいです。平日はこのお水を味わったり、持ち帰ることもできますよ。

伊丹老松酒造
兵庫 / ドリンク
住所:兵庫県伊丹市中央3丁目1-8地図で見る
電話:072-782-2470
Web:http://oimatsu.biz/index.htm

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※この記事は2019年2月24日に公開した情報です。
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この記事を書いたトラベルライター

奈良在住 日本酒好きなブロガー&ライター
半日でも時間があれば、どこかへ出かけたい性格です。行ったことのない街やカフェ、公園などに出かけ、お気に入りの場所を増やしていくことを楽しんでいます。日本酒が好きで、旅先では必ず地酒を買い求めます。公共交通機関を使って旅行やお出かけをすることも多いので、列車などでの旅を楽しみたいという方の参考になるような記事も書いていきたいと思っています。
http://odekake-ks.jugem.jp/

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