尼崎市

【兵庫】お城がシンボル!阪神尼崎駅周辺を観光しよう

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奈良在住
訪問エリア:26都道府県

2025年9月6日更新

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写真:ゆきたか

今回は、兵庫県尼崎市の阪神尼崎駅周辺の観光スポットをご紹介します。神戸市と大阪市の間にある利便性の高い街ですが、復元されたお城や活気のある商店街、博物館などが駅周辺に点在しています。それでは、散策に出発しましょう。

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あまがさき観光案内所(阪神尼崎駅前)

  • 写真:ゆきたか

阪神電車の尼崎駅北口にある中央公園内に、観光案内所が設置されています。円形の建物内には、尼崎市内の観光マップやパンフレットがあり、分からない点は職員の方に尋ねることができるので、まずはこちらに立ち寄っても良いでしょう。尼崎の特産品の紹介やお土産物も扱っていますよ。

中央公園は広々としており、花壇や噴水もあるので、ほっと一息つける空間となっています。近年には整備が進み、西側には飲食店もオープンしています。

あまがさき観光案内所(阪神尼崎駅前)
尼崎市
住所:兵庫県尼崎市神田中通1丁目4地図で見る
電話:06-6409-4634(あまがさき観光案内所内総合窓口(06-6417-5609))

尼崎城

  • 写真:ゆきたか

尼崎城は、江戸時代の初期に大坂の西の守りのため、甲子園球場の約3.5倍の敷地に築かれました。3重の堀と4重の天守からなる立派なお城でしたが、明治時代になると役割を終え、取り壊されてしまいました。

しかし、平成27年に、旧家電量販店創業者の阿保氏によって尼崎城の天守を復元し、市に寄贈する意向が示され、平成30年11月に完成、平成31年3月に一般公開されました。

  • 写真:ゆきたか尼崎城の入口は、南東の芝生エリア側にある。

天守は5階建てです。VRシアターで城下町の様子を見たり、当時の衣装を着たりするコーナーが設けられ、博物館のようになっています。入場料は一般が500円、小・中・高校生が250円となっています。なお、1階のみの入場なら無料です。

  • 写真:ゆきたか

館内は、現代風に作られており、かつてのお城の雰囲気を感じるのは難しいかもしれませんが、あまり歴史に関心がない方でも気軽に入れるのが魅力です。まずは5階に上がり、1階まで下りてくる順路となっています。

  • 写真:ゆきたか5階展望室からの眺望

5階は展望室です。近年では駅周辺に高層マンションなどの背の高いビルが建ったため、少々窮屈に感じますが、市内の眺望を楽しむことはできます。

4階はギャラリーとなっています。全国の城郭を描いた城郭作家の荻原一青(おぎわらいっせい)氏の作品や、尼崎にまつわる展示が行われています。

  • 写真:ゆきたか

3階は、なりきり体験ゾーンです。当時の尼崎城の金の間をイメージした広間で、忍者や武士、お姫様といった衣装を着て、撮影を楽しんでみましょう。衣装は、大人用と子ども用の両方が用意されています。筆者が訪れた際にも、親子で衣装を着て楽しんでいる様子が見られました。体験料金は入場料に含まれているので無料です。

2階は、尼崎城ゾーンとなっています。こちらでは、VRシアターで江戸時代の尼崎城や城下町の様子を見てみましょう。幅約10メートルもある画面で見られるので迫力がありますし、10分程度なので飽きずに視聴できますよ。

  • 写真:ゆきたか

1階まで下りてきました。こちらには、床に映像を映し出す展示室があります。縄文時代からの尼崎の成り立ちのほか、空から見た現在の町並みを見ることができます。

また、尼崎の特産品を販売するコーナーや、実際にハガキを出せる「お城ポスト」もあります。こちらから出すと、お城のデザインの消印を押してもらえるので、旅の記念におくってみてはいかがでしょうか。

尼崎城
尼崎市 / 城
住所:兵庫県尼崎市北城内27地図で見る
電話:06-6480-5646
Web:https://amagasaki-castle.jp/

尼崎城址公園

  • 写真:ゆきたか

お城の周辺は、城址公園として整備されています。松などの植栽があり、落ち着いた雰囲気です。人工芝の広場などから、天守閣を美しく撮影することもできます。子どもの遊具やトイレもあり、地域の方々の憩いの場にもなっているようです。

  • 写真:ゆきたか
  • 写真:ゆきたか

小さな公園ながら、季節ごとに違った景色を楽しませてくれます。筆者が訪れた際には、梅の花がちょうど見頃を迎えていました。

尼崎中央商店街

  • 写真:ゆきたか

阪神尼崎駅の近くには、大きな商店街もあります。尼崎中央商店街は、駅に近い場所から一番街、二番街、三番街と続き、他の商店街とも接続しています。

飲食店はもちろん、ドラッグストアや衣料品店など、さまざまなお店が並んでおり、人通りも多く、活気が感じられます。

洋食 堂島グリル

  • 写真:ゆきたか

筆者は商店街で昼食を取るため、色々ある飲食店の中から「堂島グリル」さんを選び、入ってみました。こちらは、カレーやとんかつ、海老フライといった料理がいただける洋食屋で、お昼には多くの人が訪れています。

店内は街中の食堂といった雰囲気が漂っています。席数に限りがあるため、1人の場合はカウンター席に、2人の場合は2人席へと着席します。

  • 写真:ゆきたかサービスセット

洋食メニューの人気ナンバー1は、サービスセット(1,280円)です。メインは、海老フライ、ビーフコロッケ、とんかつで、野菜が添えられています。また、ライス、みそ汁も付いています。3つの料理が同時に味わえるのがうれしいですね。

  • 写真:ゆきたかAセット

こちらは、筆者が注文したAセット(1,480円)です。海老フライ、とんかつ、牛ミンチカツがメインとなっています。

  • 写真:ゆきたか

サクッと揚がった海老フライには、タルタルスースがたっぷりとかかっています。ミンチカツととんかつには、デミグラスソースがかかっており、深みのある味わいです。ボリュームがあるので、しっかり食べたい方におすすめです。

こちらのお店は、カレーも人気があります。じっくり煮込んだビーフカレー(1,350円)やボリュームのある海老フライカレー(1,450円)を味わってみてはいかがでしょうか。

尼崎中央商店街
尼崎市
住所:兵庫県尼崎市神田中通地図で見る
電話:06-6411-4400
堂島グリル
尼崎市 / 洋食・西洋料理 / カレー
住所:兵庫県尼崎市神田中通2丁目27−11地図で見る
電話:050-5486-2926
Web:https://k114309.gorp.jp/

尼崎えびす神社

  • 写真:ゆきたか

商店街のアーケードから少し南へ出ますと、立派な神社が見えてきます。こちらは、尼崎えびす神社で、商売繁盛、一家の繁栄の神様として古くから信仰されてきました。後醍醐天皇の時代以前に創建されたと伝わり、古くは漁業の、そして近代は商業や工業の街として発展してきた尼崎を見守ってきました。

  • 写真:ゆきたか

境内には色々な見どころがあります。一番目立っているのが、朱色の大きな鳥居です。こちらは、高さ17メートル、笠木22メートル、柱の直径1.6メートルもある立派なもので、すぐそばを通る阪神電車の車内からも良く見えます。

  • 写真:ゆきたか

こちらは「勝ち馬さん」と呼ばれる願掛け馬です。人々の願いを神様に伝え、勝負運や自分に打ち勝つ力を授けてくれるそうです。負けられないことがあるというときに、願いをこめて馬に触れてみてはいかがでしょうか。

  • 写真:ゆきたか

独特の形をした月像石(つきいし)にも注目です。昭和44年7月20日にアポロ11号が月面着陸したその日に、和歌山県で発見された石で、その翌年にこの神社に納められたそうです。

重さ42kg、周囲110cmの石は、長い間多くの参拝者が撫でてきたので、光沢が見られます。石にある穴にお賽銭をおさめて、幸せを祈願してみてください。

尼崎えびす神社
尼崎市
住所:兵庫県尼崎市神田中通3丁目82地図で見る
電話:06-6411-3859
Web:https://www.amaebisu.com/

博物館や風情ある寺町も!もっと尼崎観光を楽しもう

筆者は今回訪れることができませんでしたが、阪神尼崎駅周辺には、まだまだ魅力的な観光スポットが点在しています。それらを簡単にご紹介します。

尼崎市立歴史博物館

原始・古代から、近・現代までの尼崎の歴史を紹介している博物館です。建物は、昭和13年(1938年)に尼崎市立高等女学校として建てられ、近年まで中学校などに使用されていたもので、竣工当時の面影を残します。

尼子騒兵衛漫画ギャラリー

尼崎市出身の漫画家で、アニメ「忍たま乱太郎」の原作漫画の作者である尼子騒兵衛(あまこそうべえ)さんのギャラリーです。元小学校の建物内に、原画を展示しているほか、購買部(物販コーナー)やファンの交流スペースも設けているのが特徴です。

尼崎信用金庫 世界の貯金箱博物館

日本国内や世界の62か国から集めた貯金箱を展示、公開する博物館です。昭和40年中頃から収集しはじめた貯金箱は、25,000点以上にものぼります。入館は無料で、季節ごとに特別展も開催しています。

尼信会館

尼崎信用金庫創業80年の記念として開館した博物館です。尼崎城の白壁をイメージした外観の建物内で、城下町尼崎の模型、江戸時代に尼崎を治めた櫻井松平家ゆかりの「太刀 銘守家(たち めいもりいえ)」、世界170か国の金貨銀貨などを展示しています。

尼信会館
尼崎市
住所:兵庫県尼崎市東桜木町3地図で見る
電話:06-6413-1121
Web:https://www.amashin.co.jp/kaikan/index.html

寺町

阪神尼崎駅の南側に広がる、寺院が立ち並ぶエリアです。元和3年(1617年)の尼崎城の築城の際、お城の建設用地に散らばっていた寺院を集め、その一角を寺町としたそうです。立派な山門や多宝塔といった建築物も見られ、御朱印をいただける寺院もあるので、歩いてみてはいかがでしょうか。

おわりに

  • 写真:ゆきたか

阪神尼崎駅周辺の観光は、いかがでしたか。駅から近いエリアに、お城から商店街、博物館などが集中しており、効率よく回れるのも魅力でしょう。大阪や神戸からも近い尼崎を散策してみてくださいね。

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この記事を書いたトラベルライター

奈良在住 日本酒好きなブロガー&ライター
半日でも時間があれば、どこかへ出かけたい性格です。行ったことのない街やカフェ、公園などに出かけ、お気に入りの場所を増やしていくことを楽しんでいます。日本酒が好きで、旅先では必ず地酒を買い求めます。公共交通機関を使って旅行やお出かけをすることも多いので、列車などでの旅を楽しみたいという方の参考になるような記事も書いていきたいと思っています。
http://odekake-ks.jugem.jp/

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