熊本県の阿蘇五岳・中岳には、「草千里ヶ浜」と「砂千里ヶ浜」という平地があります。2つとも火山近くにできたことから、日本でもおそらくここでしか見られない絶景が広がっています。「草」と「砂」で対照的な美しさがあり、どちらも人気の観光地です。この記事では、草千里ヶ浜と砂千里ヶ浜の魅力を紹介いたします。
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草千里ヶ浜について
阿蘇五岳・中岳にある草千里ヶ浜は、あたり一面に草原が広がる地帯で、阿蘇の代表的な風景の一つでもあります。正面に見える山は、阿蘇五岳の一つ「烏帽子岳」。その周りに広がる78万5,000㎡の大草原は、実は火口跡なのです。
烏帽子岳・大草原、そして雨水がたまったとしてできたといわれる池、この3つが合わさった景観が非常に美しいですね。
新緑の季節には、このように青々としてまた違った一面を見せてくれます。草千里ヶ浜には放牧された牛や馬もいて、まさにのんびりした牧歌的な雰囲気が漂っています。
草原を一周できる乗馬体験ができたり、この広大な草原をゆっくり歩いたりと、多くの観光客に愛される地です。
草千里ヶ浜観光ガイド①「阿蘇火山博物館」
草千里ヶ浜のすぐ近くには、「阿蘇火山博物館」があります。ここでは、阿蘇の火山の歴史や、動植物などについて詳しく学ぶことができます。草千里ヶ浜のことは勿論、阿蘇山観光がより深みを増して楽しくなること間違いなしなので、時間があればぜひ訪れてみてくださいね。
- 中学生以上 860円
- 小学生 430円
- 65歳以上 690円
- 阿蘇火山博物館
- 阿蘇市 / 雨の日観光 / 博物館
- 住所:熊本県阿蘇市赤水1930−1地図で見る
- 電話:0967-34-2111
- Web:http://www.asomuse.jp/
草千里ヶ浜観光ガイド②「草千里ヶ浜展望所」
草千里ヶ浜から5分ほどの距離に、「草千里ヶ浜展望所」があり、ここからはよりパノラマで草千里ヶ浜を眺めることができます。見晴らしもよく、大変お勧めのスポットです。
おそらく草千里ヶ浜へは車で行くことになると思いますが、阿蘇火山博物館の前に有料(普通車410円)の駐車場があるので、そこへ駐車するのが一般的です。
しかし、草千里ヶ浜展望所の前にも車を停められるスペースがあり、そこは無料となっています。展望所から草千里ヶ浜へ歩いて行くこともできるので、ぜひこちらの駐車スペースの利用も考えてみてくださいね。
砂千里ヶ浜
砂千里ヶ浜は、阿蘇五岳・中岳の火口ふもとに位置する火口跡です。草千里ヶ浜とは対照的に、黒い砂浜が延々と続きます。その景色は、まるで『スター・ウォーズ』の世界観を彷彿させます。どこか異国の世界にきたようです。
場所は、中岳の火口へ向かう「阿蘇山公園道路」の途中にあります。「草千里ヶ浜→砂千里ヶ浜→中岳第1火口」の順番に訪れると、スムーズに観光できますよ。
砂千里ヶ浜観光ガイド①「遊歩道」
砂千里ヶ浜は、遊歩道が整備されているので観光もしやすいです。この道をまっすぐ行き、遊歩道がなくなったら引き返すと大体25分くらいで、散歩には丁度いいですよ。
この黒い砂は、マグマ片と火山灰で、所々に火山弾や、噴石も見られます。草千里ヶ浜よりも、より「火山」を感じるスポットでしょう。遊歩道をでて、黒い大地を歩く場合は足元にお気を付けくださいね。
砂千里ヶ浜観光ガイド②「プチ登山」
砂千里ヶ浜の遊歩道を歩ききると、少し小高い斜面が続きます。体力に自信がある方は、ここを登ってみるのもお勧めです。
しかし、歩道は整備されておらず、斜面も火山岩でゴツゴツしているので少し危険です。登る際には細心の注意を払いつつ、無理のない範囲で登るようにしましょう。
登って10分ほどで、頂上付近に到着し、こんな絶景を見ることができました。その景色の素晴らしさは言葉にできません。
筆者はあと3分くらい登れば頂上にいけたのですが、火山ガスが強くなり、避難勧告のアナウンスが流れたので、直ちに引き返しました(笑)。
振り返ってみると、こんなに大きな火山ガスがモクモクと発生しておりました。火口と砂千里ヶ浜は少し離れているのにも関わらず、かなりの大きさです。まさに今も阿蘇山が活発に活動していることを実感しますね。