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【バンコク・サイアムハウスカフェ】添乗員泣かせのリクエストも全部クリア!するエリア訪問とお食事メニュー

取材・写真・文:

Madam Satoko
タイ在住

2018年9月7日更新

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食事だけは潔癖派も屋台料理が食べたい派も

価格は屋台と拮抗

このお店の大きな特徴は2つ。一つはきちんとしたキッチンで、家庭的≒屋台的料理を手頃な価格で提供していること。昨今物価の急上昇を受けて屋台料理の価格があがっていることもあり、店舗でありながら屋台と対して変わらないメニューそして価格を実現しています。

衛生意識は非常に高い

そしてもう一つは、すべてのカトラリーを熱湯殺菌している点です。

  • 写真:Madam Satoko

運ばれて来たカトラリーを何気なく触れて「あっつぅ!」とびっくりしました。「外国人が多い地域であり、衛生第一としています」とのこと。びっくりはしますが、熱々で出てきた方が潔癖症派も納得のいく衛生管理です。

みんなが知らないメニューを食べたい派も

メニューはタイ料理、洋食、ちょっと和食と豊富ですが、「お手頃」という基準からはタイ料理がおすすめです。そして「知ってるタイ料理が限られているのでいつもメニューが一緒」というのを打破したい派にもおすすめのメニューがあります。

元添乗員としては、観光訪問にしても食事にしても「皆さんが納得いって楽しく過ごせるように」を信条としています。辛い物が苦手な人、屋台では食べられないというリクエストをも網羅するメニューをご紹介しましょう。

誰もが納得いって楽しく過ごせるように①ラードナーサイヤム、90バーツ、270円相当

  • 写真:Madam Satoko

ラードナーとはあんかけで、日本でいう長崎名物・皿うどんのようなものですが、ここでは揚げワンタンで作っているのが特徴的。筆者は長らくタイに住んでいますが、初めて見たメニューです。

ワンタンの羽根は、パリパリとスナックとしてもおいしく食べられますし、麺の一種としてあんをかけてすこし柔らかく、ボリュームの出た状態で食べるのもおすすめです。淡泊な味わいのあんは中華料理ベースで、「辛いのダメ、パクチーだめ」と言う人と一緒でも十分楽しめます。

誰もが納得いって楽しく過ごせるように②ポークパネン、80バーツ、240円相当

  • 写真:Madam Satoko

日本ではトムヤムクンがタイ料理の代表選手ですが、せっかくなら一段マイナーなパネンはどうでしょうか。

パネンとは、日本ではオレンジカレーまたはレッドカレーとして知られています。オーダーメイドでつくりおきはしないため、非常にフレッシュです。カレーというと数時間かけて煮込み、さらに一晩寝かせて熟成させた日本の物とは対極的な製法です。

と言っても、日本のカレーとは種類の違うコクや味深さがあります。それはココナッツミルク、レッドカレーペースト、ハーブ、コブみかんの葉などの調合から生み出されるものです。

タイ料理の臭いが苦手、と言う人の多くは、パクチーとこぶみかんの葉の香りを指すようです。写真の中の細い緑の線状のものが、そのこぶみかんの葉です。苦手な人は一度この緑の葉を避けて食べてみてください。

トムヤムクンにも入れて煮込み、薫りを点てるのに用いる葉ですが、このメニューでは煮込まず最後の彩と香りづけだけに使っているので、接触していない部分は香りが移っていません。思いのほか、美味しく食べることが出来ると思います。

誰もが納得いって楽しく過ごせるように③ネームパットウンセン、80バーツ、240円相当

  • 写真:Madam Satoko

タイ人の家庭で「冷蔵庫に何にもないなあ」という時に作るお手頃お気軽メニューでありながら、日本ではほとんど紹介されないメニューの一つです。屋台では、おひるごはん時にたまに見かけるメニューです。

ネームとはタイ式発酵ソーセージ、パットは炒めた、ウンセンは春雨ですので、日本でいうなら「家にある麺類にソーセージと卵を入れてちゃちゃっと炒めたもの」という感じでしょうか。

このお手軽メニュー、お母さんの手抜き料理並に簡単ですが、日本人のどなた様に紹介しても「タイの味だけど、においもなくて食べやすい、美味しい」と高評価です。

タイ式発酵ソーセージが、味わいとほのかな酸味で美味しい味を出していて、ビールのお供にもお勧めです。このままではちょっと物足らないという人は、醤油をかけて食べるのもよいでしょう。味付けのためソーセージの中には唐辛子が入っていますので、食べるときには取り除いてください。

誰もが納得いって楽しく過ごせるように④マンゴースティッキーライス、100バーツ、300円相当

  • 写真:Madam Satoko

タイ料理の定番デザートですね。サイアムハウスカフェでは、横の市場で食べるのに最適なマンゴーだけをチョイスして提供。このお店ならではの地の利が生かされたメニューです。

ココナッツミルクの塩加減が他よりあって、筆者はマンゴーを食べずに塩ココナッツミルクともち米だけという塩大福風にいただきました。「もち米はお赤飯でしょ、甘いもち米なんて想像できない!」という方は、最適度に熟したマンゴーだけを美味しく食べるのも手ですよ。

誰もが納得いって楽しく過ごせるように⑤パイップルヨーグルト、60バーツ、180円相当/ココナッツ、50-60バーツ、150-180円相当(※シーズンにより変動)

  • 写真:Madam Satoko

パイナップルヨーグルトは、ラッシーをオマージュしたような飲み物です。同行者は結構辛い物を食べたいけど、自分はちょっと苦手、と言う人はこれを頼んでおきましょう。

辛さを感じた時に、ヨーグルトで舌をなだめるのはインド料理でもおなじみですね。ココナッツは南国ではやっぱりこれ、と言う人用。いかにも南国的で、SNS映えもします。

添乗員泣かせのリクエストを見事にクリアするエリアとメニュー

  • 写真:Madam Satoko

誰かとの旅行は時間の使い方、ローカル許容度、衛生許容レベル、ある件に対する金銭感覚など、どんなに仲がよくてもいつも必ず意見が合致しない点があるものです。

しかし、サイアムハウスカフェは都会の中にありながらローカルであり、多様な人々が暮らしながらも厳然としてタイであり、ツーリストに楽しい場所でありながらそこで生きている人立ちの息遣いが感じられ、小さいながらも独創的なメニューを提供、何よりも「添乗員泣かせのリクエスト」を見事にクリアする隠れた実力者。

バンコクへお越しの際は、是非シーロムソイ20とサイアムハウスカフェを楽しんでください。

※文および写真はすべてコラムニスト本人のブログより許可を得て転載されています。

※記事内のレートは、2017年5月現在

サイアムハウスカフェ
バンコク / アジア料理
住所:90 Silom rd. Silom Soi 20 Suriya Wong, Bang Rak, Bangkok 10500, Thailand地図で見る
電話:2233-7576

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