岐阜県恵那市を走る、第三セクターのローカル線「明知鉄道」。山を抜けて田んぼの中を走る、のどかなローカル鉄道です。沿線には城下町や温泉などの見どころも多く点在しています。今回は「明知鉄道」沿線でおすすめの駅と、駅周辺の見所を紹介します。
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明知鉄道とは
岐阜県恵那市の山間を抜け、のどかな田園風景の中を走るローカル鉄道です。
旧国鉄の地方交通線を、沿線の自治体などが出資して昭和60年に引き継いだ、第三セクター運営によるローカル線。JR中央線の恵那駅に隣接している明知鉄道の「恵那駅」と、終点の「明知駅」の間25.1kmを、11の駅(乗車時間約50分)で結んでいます。
本記事では、明智鉄道11駅の中でも魅力的な観光スポットがある駅を中心に、おすすめの7駅を紹介します。
恵那駅
JR線と連結した「明知鉄道」の主要駅で、JR線の1番ホームの東側に駅舎とホームがあります。
駅舎の隣には地元の名産が購入できるお土産店と、地元の情報収集ができる観光案内所がありますので、乗車前に情報収集するのも良いでしょう。
飯沼駅
駅構内の勾配が33バーミル(1,000mで33m上がる計算)と、日本一斜めに傾いている駅で、多くの鉄道マニアが訪れる駅です。
地元からの要望が多く、安全のための確認テストなどを何度も繰り返した末、特別にオープンを許可された駅です。
ちなみに、終点「明知駅」の手前にある「野志駅」は、こちらの飯沼駅に次いで日本で2番目に傾斜が強い駅となっており、駅構内の勾配は、30バーミルとなっています。
極楽駅
なんともありがたい名前の駅です!
一般応募によって命名された「極楽駅」。平安時代末期から室町時代初期にこの地に存在していたとされる「極楽寺」が由来とされています。
駅では三波春夫さんが歌う『極楽音頭』が流れている他、赤い頭巾をかぶったお地蔵さんがにこやかに手を合わせています。
岩村駅
恵那を代表する観光スポット岩村城及び城下町へのアクセスとなる駅です。
駅から城跡までは徒歩で1時間弱かかりますが、城下町の入口まででしたら、駅から徒歩10分程で訪れる事ができます。
また、駅では1日1,000円でレンタサイクルを借りる事ができます。
花白温泉駅
名前の通り、駅の目の前に温泉施設がある駅です。
花白温泉はラジウム泉で、薪で沸かして加温したお湯が使用されています。地元では江戸時代から薬湯として知られ、肌荒れや疲労回復に効果があるとされています。
山岡駅
駅のある恵那市山岡地区は「寒天」の生産量が日本一の地域で、その生産量は全国シェア8割と言われています。
そんな寒天の町「山岡」の駅には、「山岡駅かんてんかん」が建っており、屋内には寒天の資料館がある他、寒天をふんだんに使った「寒天御前(1,480円)」や、麺が寒天になっている「寒天ラーメン(500円)」など、地元名産の寒天を使った料理が味わえる寒天レストランがあります。
明智駅
明知鉄道11番目の終着駅で、恵那駅と並ぶ明知鉄道の主要駅です。
駅舎を出ると、町全体が大正時代を今に伝える「日本大正村」となっており、レトロ感溢れる路地を散策したり、当時の面影を残すモダンな建造物を見学したりと、ゆっくりと観光を楽しめる駅です。
企画列車/お得切符
明知鉄道では、車窓の風景を楽しみながら、車内で季節の料理を味わえる、食堂車の運行などの楽しい企画列車(「寒天列車」「きのこ列車」「じねんじょ列車」など)の運行もされています。
また、沿線観光をゆっくり楽しみたい方は、1日フリー切符(1,380円)が恵那駅と明智駅で販売されています。
恵那駅と明智駅を通常に往復すると運賃は1,380円ですので、どこか1箇所でも途中下車するのであれば、1日フリー切符の購入がお得です。
ちなみにICカードは導入されておりません。現金で切符を購入しましょう!
最後に
木々のトンネルを抜け、田んぼの中をゆっくりと走る「明知鉄道」。しばし日常を忘れて、ゆっくりとした時と昔なつかしい雰囲気を感じに、素敵なローカル線の旅に出かけてみませんか!
- 明知鉄道
- 恵那市 / 乗り物 / 電車
- 住所:岐阜県恵那市明智町469-4地図で見る
- 電話:0573-54-4101
- Web:http://www.aketetsu.co.jp/