1日目は千畳敷カールが見どころの木曽駒ヶ岳、景勝地・寝覚の床を訪れた後、夜は馬籠宿に宿泊、2日目は馬籠宿&妻籠宿、日本三大山城の岩村城跡をめぐる、岐阜・長野1泊2日おすすめ観光モデルコースをご紹介します。
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1日目午後:千畳敷カールが見どころの「木曽駒ヶ岳」、国の名勝「寝覚の床」へ
午前中のうちに長野県まで移動してきたら、まずは標高2,956mの「木曽駒ヶ岳」のロープウェイに乗って「千畳敷カール」へ。続いて国の名勝「寝覚の床」を訪れてみましょう。
ロープウェイで高山へ遊びに行ける「木曽駒ヶ岳」
長野県天然記念物にも指定される「千畳敷カール」がある「木曽駒ヶ岳」は、中央アルプス最高峰の2,956mの山で、日本百名山の一つでもあります。
麓のしらび平駅(標高1,661m)から千畳敷駅(2,612m)まで、標高差950mを7分半で結ぶロープウェイが整備されているので、登山装備を持っていない人でも、気軽に高山の世界へ遊びに行くことができます。
千畳敷駅を降りると目の前に「千畳敷カール」が広がります。カールとは氷河が削って作りだしたおわん型の地形のこと。春から夏には高山植物が花を咲かせ、秋には紅葉、冬は雪景色と、一年を通して訪れる人を楽しませてくれます。
千畳敷カールに設けられた遊歩道は40分ほどで1周できます。道はしっかり整備されておりスニーカーでも歩けるので、気軽に散策を楽しんでみて。
エメラルドグリーンの川が流れる景勝地「寝覚の床」
木曽駒ケ岳に続いて訪れる「寝覚の床」は、木曽川の浸食作用によってできた地形で、規則性のある割れ目が美しい景勝地。花崗岩のため岩肌は白く、エメラルドグリーンのような川の色とのコントラストが楽しめます。国の名勝に指定されているほか、木曽八景の一つにも数えられています。
また浦島太郎は、ここで玉手箱を開けておじいさんになったという伝説も残っています。
- 寝覚の床
- 上松町(木曽郡) / 自然・景勝地 / 紅葉
- 住所:長野県木曽郡上松町上松1704地図で見る
- 電話:0264-52-2072
- Web:https://kiso-hinoki.jp/colibri-wp/tourist/nezameno...
1日目夜:「馬籠宿」周辺の宿への宿泊がおすすめ
寝覚の床の散策を終えたら、そろそろ1日目の宿へ。2日目にまず訪れる「馬籠宿」周辺の宿への宿泊がおすすめです。馬籠宿にある宿は、全部で8軒ほどと数は多くありませんが、歴史ある宿場町へ実際に泊まる経験は、旅の良い思い出になるでしょう。
2日目午前:散策が楽しい宿場町「馬籠宿」へ
2日目はまず、中山道43番目の宿場「馬籠宿」を訪れましょう。文豪・島崎藤村の故郷としても知られており、生家跡にたつ記念館には、作品原稿などの資料が展示されています。
石畳が敷かれた坂に沿うように宿や飲食店が並ぶ「馬籠宿」では、ぬれおかきの食べ歩きも定番!そのほか、古い建物を利用したカフェや雑貨店などもあり、散策が楽しい宿場町です。
- 馬籠宿
- 中津川市 / 町・ストリート / 女子旅
- 住所:岐阜県中津川市馬籠4地図で見る
- 電話:0573-69-2336(馬籠観光協会)
- Web:http://www.kiso-magome.com/
2日目ランチ:馬籠宿の老舗「大黒屋茶房」で名物・栗こわめしをいただこう
馬籠宿の散策を楽しんだ後は、そのまま馬籠宿でランチにしましょう。馬籠宿に複数ある飲食店の中でも、特に老舗の「大黒屋茶房」がおすすめです。
大黒屋の10代目・大脇兵右衛門信興が記した日記を、島崎藤村が小説『夜明け前』第一部の資料としたこともあり、大黒屋は島崎藤村と大変ゆかりの深いお店。そしてその小説にも名物「栗こわめし」が登場します。長野県小布施産の栗を使った名物飯を、ぜひいただいてみてください。
2日目午後:江戸の街並みが残る「妻籠宿」、日本三大山城の一つ「岩村城跡」へ
大黒屋茶房でのランチの後は、江戸時代の面影が残る「妻籠宿」へ。続いて鎌倉時代に築かれた山城「岩村城跡」を訪れてみましょう。
日本初の重要伝統的建造物保存地区「妻籠宿」
江戸から数えて42番目となる「妻籠宿」は、中山道と伊那街道が交差する交通の要衝として、大変にぎわいました。
妻籠宿は日本で初めて重要伝統的建造物保存地区に選ばれた宿場町。奈良井宿と同様に、国道が大きく西側にそれていることと、大火を免れたことで古い町並みがそのまま残り、当時の面影を今に伝えています。
- 妻籠宿
- 南木曽町(木曽郡) / 町・ストリート / ツーリング / 重要伝統的建造物群保存地区
- 住所:長野県木曽郡南木曽町吾妻地図で見る
- 電話:0264-57-3123(妻籠観光協会 観光案内所)
- Web:http://www.tumago.jp/
海抜717mの高所に築かれた「岩村城跡」
妻籠宿の散策を楽しんだ後は、鎌倉時代中期に当たる1221年に築城とされる山城「岩村城跡」へ。本丸が海抜717mの高所にある事から、日本三大山城にも数えられています。
戦国時代には織田軍と武田軍の境界に位置していた為、幾度となく戦場となったお城でもあります。また、織田信長の叔母にあたる「おつやの方」が、幼少の養子(信長の五男:織田勝長)に代わって、差配を振るった「女城主の城」としても知られるスポットです。