暑さ、寒さも彼岸まで。秋分の日を過ぎるとだんだんと本格的な秋へと季節が移ってまいりますが、本州ではまだまだ暑い日が続いているのが現実ですよね!しかし、北海道のど真ん中に位置する大雪山連邦(だいせつざんれんぽう)では、間もなく迎える初冠雪の前に日本一早い紅葉が始まります。今回は大雪山連邦の中でも北海道一高い山である、旭岳の紅葉を楽しむハイキングをご紹介します。
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日本最大の国立公園、旭岳
旭岳は、旭川空港から車で約60分、札幌からは車で約3時間の場所にあります。日本最大の国立公園「大雪山国立公園」に含まれる、標高2,291メートルの北海道一高い山です。
周辺の黒岳や十勝岳などと繋がっているため縦走することもでき、登山愛好者などしっかり登山をしたい方にもお勧めです。気軽にハイキングを楽しみたい方にもバッチリな散策コースがあるので、様々な高山植物を眺めながらスニーカーなどで訪れることができます。
周囲には旭岳温泉があり、冬になると新雪パウダースノーの山スキーも楽しめます。春夏秋冬、ダイナミックな自然が魅力の、山好きな方には注目の場所でもあります。
- 大雪山国立公園
- 上川町(上川郡) / 自然・景勝地
- 住所:北海道 大雪山国立公園地図で見る
- 電話:0166-23-0090(大雪広域観光圏推進協議会事務局(旭川観光コンベンション協会内))
- Web:http://www.asahikawa-daisetsu.jp/
ロープウェイで姿見駅まで空の旅
ハイキングコースを歩くには、まずロープウェイで中腹にある姿見駅まで向かいましょう。ロープウェイは6:30am〜5:30pmまで、紅葉シーズンは15分間隔で運行しています。山麓駅から姿見駅までは所要時間約10分。もちろん、散策がてらハイキングコースを登っていくこともできます。(所要時間2〜3時間程度)
チケット売り場でまず運行状況や気象情報をチェックしてからロープウェイに乗車しましょう。チケット売り場ではクレジットカードは使えないのでご注意ください。
往復 大人3,200円 子供 1,600円
片道 大人2,000円 子供 1,000円
姿見駅までは360度、ダイナミックな山の絶景
ロープウェイの中から早速、どこを見渡してもダイナミックな紅葉をご覧いただけます。紅葉といえば、もみじの赤を想像される方が多いと思いますが、こちらの紅葉は森林限界にある白い枝が特徴の「ダケカンバ」などのイエローな紅葉が主流です。それらを眺めながら姿見駅を目指します。
- 大雪山旭岳ロープウェイ 山麓駅
- 東川町(上川郡) / 駅
- 住所:北海道上川郡東川町 大雪山旭岳ロープウェイ地図で見る
- 電話:0166-68-9111
- Web:http://asahidake.hokkaido.jp/ja/
- 大雪山旭岳ロープウェイ 姿見駅
- 東川町(上川郡) / 駅
- 住所:北海道上川郡東川町 姿見駅地図で見る
姿見駅に着いたらまずガイドさんのお話を聞こう
ロープウェイの到着駅ではガイドさんがお迎えしてくれ、旭岳で現在見頃を迎えている植物の説明や、散策コースを歩く上での注意事項などのレクチャーを受けます。
自然豊かな国立公園。動物に関する情報もあります。周囲は熊も出没する地域です。特に目撃情報は必ずチェックするようにしましょう。
登山をされる方は必ずここで入山届を書いてから出発するようにしてくださいね。また姿見駅では売店や軽食もあります。トイレはこの先にはないので、必ず済ませてから出発してください。
さぁ! 大自然へ出発です!
目的地は姿見の池
姿見の池を目指す姿見散策コースは一周1.7km、約1時間のコースです。整備されたハイキングコースですが、遊歩道ではなく軽い登山道というイメージです。途中に岩場などもありますので、ハイヒールはやめましょう。気温も街と比べると低いので、上着を持っておくと安心です。
姿見の池までは5つの展望台と、小さな池がいくつかあります。森林限界を超えると、木ではなく草の葉っぱの紅葉が楽しめます。たくさんあるチングルマは一見葉っぱのようですが、木の仲間です。
噴煙の近くまで行ける
姿見の池がある姿見展望台の近くには、大迫力の噴気孔も! 地球は生きている、と感じる瞬間です。危ないので、絶対にロープより先には行かないようにしてくださいね。
帰りはのんびり徒歩で下山
日が沈むまでなら、帰りはロープウェイを使わず歩いて下山するのもオススメです(約1時間半)。ロープウェイではあっという間の景色も、じっくり堪能することができます。歩いて下山する場合は、午前中には山頂に着くように行って、時間に余裕を持って行動してください。
気軽に行ける旭岳で深呼吸
いかがでしたでしょうか?今回は秋の旭岳のご紹介でしたが、旭岳はすべての季節で気軽に楽しめる山です。日常に疲れた時に自然に触れると元気を取り戻すことができるので、ぜひたくさん深呼吸して、山のパワーを体の隅々まで取り入れてくださいね。
山頂まで登山をされる方は、登山装備をきちんとして楽しんでください。また登山する前にはwebサイトで天気や運行状況をチェックしてください。
旭岳の紅葉は9月中旬頃から楽しめ、その後10月上旬はお隣の十勝岳や美瑛岳など段々と周囲の山々へと移り、10月下旬ごろ周辺の街中へと降りてきます。