富山湾の西側に位置する氷見市は、多彩な観光名所を有し、グルメや温泉も楽しめる魅力いっぱいの街。新元号「令和」の出典として話題の『万葉集』ゆかりのスポットも点在しています。本記事では氷見のおすすめスポットをご紹介します。
この記事の目次表示
越中に赴任した万葉歌人・大伴家持
大伴家持(やかもち)は『万葉集』を代表する歌人のひとり。「令和」の由来となった一文が生まれた梅花の宴の主催者・大伴旅人の長男にあたります。家持が天平18年(746)年に越中守として越中国(現在の富山県)に赴任し、この地で詠んだ200首あまりの和歌が『万葉集』に収録されました。そのため富山県には『万葉集』ゆかりの地が点在しており、なかでも氷見市内には家持の足跡が多く残されています。
氷見へは鉄道で!雨晴海岸の絶景は必見
氷見へ行く交通手段はいくつかありますが、おすすめは鉄道です。高岡と氷見を結ぶJR氷見線は雨晴海岸の絶景が楽しめる路線として高い人気を誇っています。車窓のすぐそばに富山湾が広がり、天気が良ければその先に標高3,000m前後の立山連峰を望むことができます。新幹線で行く場合は新高岡駅から城端線で高岡駅まで移動し、そこで氷見線に乗り換えます。
美しい風景を楽しみつつ、大伴家持の足跡をめぐる
白砂青松の松田江浜と氷見市海浜植物園
雨晴海岸の北西に位置する松田江浜は美しい砂浜と松林が広がる名所で、雨晴海岸とともに「日本の渚百選」のひとつに選ばれています。ここも天候に恵まれれば雄大な立山連峰を望むことができ、大伴家持もこの地を愛したと伝えられています。
また、浜のすぐそばには氷見市海浜植物園があります。松田江浜に自生する植物など多種多様な海浜植物が展示されていて、四季の花々を観賞できます。
- 氷見市海浜植物園
- 富山 / 子供が喜ぶ / 植物園 / 穴場観光スポット
- 住所:富山県氷見市柳田3583地図で見る
- 電話:0766-91-0100
- Web:http://www.himi-kaihin.com/
1200年以上の歴史を誇る田子浦藤波神社
のどかな郊外にたたずむ田子浦藤波神社は、8世紀末頃に創建されたと伝わる古社。大伴家持の部下が家持に授かった太刀を祀ったのが始まりといわれていて、社殿の裏手には家持の歌碑が設置されています。また、藤の名所としても有名で、5月中旬頃に紫の花が咲き誇ります。
海に突き出た断崖・阿尾城跡
市街地の北に、海へ大きく突き出している断崖絶壁があります。ここにはかつて阿尾城という城があり、三方を海に囲まれ難攻不落を誇っていました。現在は公園として整備されていて、往時の面影が感じられます。
また、阿尾は大伴家持の和歌にも詠まれた景勝地で、今も城跡から氷見市街や富山湾を見渡すことができます。
氷見の多彩な魅力を堪能できる「ひみ番屋街」
観光だけでなくグルメやショッピング、温泉も楽しめるのが氷見の魅力。これらをまとめて楽しめるのが、漁港のすぐそばにある「ひみ番屋街」です。新鮮な魚介をはじめ氷見うどん、氷見牛、氷見カレーといったご当地グルメを味わうことができ、干物や加工食品などの土産物も豊富。そのほか、源泉掛け流しの天然温泉「氷見温泉郷 総湯」も併設されています。
- 道の駅 氷見漁港場外市場ひみ番屋街
- 富山 / 道の駅・サービスエリア / 一人旅 / 回転寿司 / 観光漁港 / おみやげ屋 / ツーリング
- 住所:富山県氷見市北大町25−5地図で見る
- 電話:0766-72-3400
- Web:http://himi-banya.jp/