広い越後平野に突然現れる、頭に鉄塔をいっぱい載せたなだらかなお山、弥彦山。ここから見下ろす夕日に染まる日本海はまさに絶景です。また越後の国に稲作・酒造り・漁を伝えた神様がこの弥彦山の麓、弥彦村に祀られているんです。2015年に再建からちょうど100年を迎えた弥彦神社周辺と、弥彦村の魅力をたっぷりお届けします。
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弥彦村の玄関口にある見逃せない2つのスポット
弥彦村を守るように立つ大鳥居
車で弥彦へ入る際、北陸自動車道をおりて、国道29号線を日本海目指して真っ直ぐ走ると間もなくして、大きな朱色の鳥居が道路をまたぐようにそびえたっているのが目に飛び込んできます。これが弥彦村への入り口です。
潜り抜ける瞬間はまるで車ごと禊ぎ祓いを受けているような感覚に。大鳥居の向こう側に弥彦山が見えるのもまた素晴らしい演出です。
電車派なら弥彦公園がお出迎え
上越新幹線・燕三条駅で降り、弥彦線に乗り換えて終点弥彦駅へ。駅舎を出て徒歩数分で見えてくるのが弥彦公園入口です。
- 出典:30d.jp
全国的に有名な紅葉スポット「もみじ谷」のある公園です。秋にはたくさんの人で賑わっており、夜間のライトアップも見逃せません。
そんな秋と同じくらいオススメなのが新緑の季節。雪国の春は木々や花々が本当に生き生きとしていて、土の香りが力強く、新芽の色にも生命力が溢れていてとっても癒されるんですよ。
- 弥彦公園
- 弥彦村(西蒲原郡) / 公園 / 紅葉 / 桜の名所
- 住所:新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦地図で見る
- 電話:0256-94-3154
- Web:https://niigata-kankou.or.jp/spot/7482
「おやひこさま」に詣でよう
祓戸神社へ真っ先に参拝を!
弥彦神社へ向かう前に、先ずは祓戸神社で参拝をするのがオススメです。一の鳥居を正面に見て右に曲がり、最初の信号を左に折れれば右側にある木の鳥居が祓戸神社です。
参拝客のあまりいない場所でいつもひっそりとしていますが、その名の通り穢れを落としてくれる神社ですから、拝殿前にぜひ参拝しておきたいものです。
越後一之宮「弥彦神社」拝殿へ
祓戸神社で禊ぎを終えたら、一の鳥居から拝殿を目指します。
神様専用の橋「玉の橋」を横目に見て進む参道は、まるで森のよう。清々しい水の音と鳥の鳴き声、木の葉の揺れる音だけが響く、静かな参道です。この参道を進めばすぐ拝殿が見えてきます。
この拝殿に祭られているのは天香山命(あめのかぐやまのみこと)で、この辺り一帯に稲作、製塩、漁業を伝えたと言われています。つまりこの地なくして、美味で有名な新潟のお米も日本酒もお魚もなかったかもしれません。まさに越後文化発祥の地、というわけですね。
- 彌彦神社
- 弥彦村(西蒲原郡) / 神社 / 観光名所 / パワースポット / 縁結びスポット
- 住所:新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2887−2地図で見る
- 電話:0256-94-2001
- Web:http://www.yahiko-jinjya.or.jp/
弥彦山に登って絶景を満喫しながらご利益もいただいちゃおう
弥彦山にはロープウェイと徒歩で登ることができます。ロープウェイの山麓駅までは無料のシャトルバスが出ています。シャトルバス乗り場へ向かうには、神社横の万葉の道を歩いて5分ほどで看板が見えてきます。時間があればバスを使わずにロープウェイ乗り場までのんびり歩くのもいいですね。
「御神廟」に参拝しよう
15分間隔で動いているロープウェイに乗車すれば、約5分ほどで山頂駅に到着します。そこから20~30分ほど頑張って歩けば、弥彦山頂に到着です。軽いハイキングコースですので、サンダルやヒールではなくスニーカーをオススメします。
山頂には弥彦神社の奥宮にあたる「御神廟」があり、夫婦神が祭られていることから恋が成就するともいわれています。山頂まで頑張って歩いて、たくさんのご利益が受け取れるこの御神廟でぜひ手を合わせたいものですね。
佐渡島と越後平野を見下ろせる最高のスポット
お天気が良ければ、日本海と佐渡島が見渡せます。
どこまでも続く海岸線と緩やかに流れる川、越後平野が見渡せる景色も見逃せません。
- 弥彦山ロープウェイ
- 弥彦村(西蒲原郡) / 乗り物 / ロープウェイ
- 住所:新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2898地図で見る
- 電話:0256-94-4141
- Web:http://www.hotel-juraku.co.jp/yahiko/
弥彦の素朴なスイーツたちで癒されよう
歩き疲れたら、和カフェ「社彩庵」で和スイーツを堪能
歩き疲れたらぜひ立ち寄りたいカフェ「社彩庵」。弥彦神社一の鳥居の正面にある和カフェです。1Fは和雑貨やお土産を扱っていて、2階がカフェになっています。添加物を一切使わないで作るスイーツは素朴ながらじんわりと染み入る甘すぎないスイーツばかり。
2Fの窓際の席なら、神社の鳥居を眺めながらいただけますよ。
和三盆「玉兎」でほっこりする
田畑を荒らす兎たちを諭して被害をなくさせた弥彦の神さまに大喜びした農民たちが、かしこまった丸い兎の形の餅菓子を献上したことが由来となっている銘菓「玉兎」。あんこたっぷりの兎餅も人気ですが、なんといってもオススメは和三盆で作られた玉兎。
糸屋菓子店の和三盆製玉兎は、和三盆特有の上品な甘さに弥彦村の穏やかな氣と作り手の優しさがじんわりと染み入る味ですよ。
日帰りでも宿泊でも楽しめる弥彦
東京から日帰りでも十分に楽しめる弥彦。神社近くに宿泊すれば湯神社温泉のご利益のありそうなお湯にたっぷりと浸かり、新潟のおいしいお米とお酒と新鮮な魚介類を存分に堪能できます。次の女子旅にオススメです。