アルメニアという国は日本ではあまり知られていません。けれども、人柄は柔和で祭り好きというところなど日本人との共通点はとても多いのです。世界最古のストーンヘンジなどが発見され、古いモノがそのまま残されているという点でもなんだか相通じるものを感じさせます。そんなアルメニアの見どころを、首都エレバンから南へと下りながらお伝えしていきます。
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首都エレバンから片道50㎞圏内の見どころ
アルメニア人は大変優秀で、貿易や金融業で成功して富裕な商人層を形成しており、ヨーロッパの国々とも良好な関係を築いてきたと言われています。宗教に関しても世界に先駆けて初めてキリスト教を国教にしました。
それでは、最初にエレバンから西へ20㎞ほどにあるエチミアジン教会へ向かいます。
世界文化遺産エチミアジン教会
エチミアジン教会は、世界で初めてキリスト教が国教となったアルメニア使徒教会の総本山であり、最初につくられた教会です。つまり、世界最古の教会なのです。教会内には聖遺物も多数展示されています。
中でも磔刑に処せられたイエス・キリストの死を確認するために、ローマの兵士ロンギヌスがわき腹を刺したという「ロンギヌスの槍」やアララト山頂から見つかった古い時代の木の化石が「ノアの箱船の破片」として展示されており大変貴重です。
- エチミアジン教会
- アルメニア / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Vagarshapat, Vagharshapat, アルメニア地図で見る
- 電話:+374 43 811111
- Web:https://www.armenianchurch.org/
エレバンから東へ28㎞のところには、ガルニ神殿があります。
ガルニ神殿と世界自然遺産アザット谷
太陽神ミトラを祀るガルニ神殿が造られたのは紀元前300年ごろ。その後約600年間にわたり祀られてきたという事です。キリスト教が国教となるのを境に寂れていったようですが、17世紀の地震で倒壊後、1970年代になって再建されたと言います。
ガルニ神殿は、渓谷の上に何の障害物もなくスッキリ建っており、周囲の深いアザット谷との対比が太陽の神殿らしい趣です。神殿の横には紀元前1世紀に建てられたという当時のアルメニア、ミトリダテス王の避暑用の離宮が建てられていました。現在は基礎部分のみ発掘されています。
- ガルニ神殿
- アルメニア / 遺跡・史跡
- 住所:Garni Temple アルメニア地図で見る
- Web:http://www.mshakuyt.com/page-details.php?lang=en&i...
そして、ガルニ神殿から車で15分ほどのところにゲガルド修道院があります。
今も結婚式や洗礼式が行われている世界文化遺産ゲガルド修道院
キリストの脇腹を突いたロンギヌスの槍の一部がここで発見されたことに因み、槍を意味する「ギガルド」の名がつきました。内部には無数の洞窟があり、僧院内にはハチカル(アルメニア十字)があります。
岩窟と人工の建造物が一体化し、そこで修業したであろう修道士たちの行の跡がみられる荘厳な修道院です。こちらは市民の晴れの日の舞台にもなっており、訪れた日も洗礼式や結婚式を見ることができました。
- ゲガルド修道院
- アルメニア / 社寺・教会
- 住所:Geghardavank monastery アルメニア地図で見る
- 電話:+374 95 371367
- Web:http://www.mshakuyt.com/page-details.php?lang=en&i...
富士山とよく似たアララト山を望むホルヴィラップ修道院
ホルヴィラップ修道院は、キリスト教が国教になる前、キリスト教の布教に励んでいた聖グレゴリウスが13年間幽閉されていた地下牢がある修道院です。
修道院の建つアララト山周辺は多くのアルメニア人が古くから居住していました。オスマントルコ帝国が版図を広げる中で、現在はトルコ領になっています。なので眺めるだけです。国境線には兵士が立っていて、景色に似合わぬ雰囲気を醸していました。
修道院の中には小さなお土産屋さんがあり、ここでアルメニア土産を買うことができました。
- ホルヴィラップ修道院
- アルメニア / 社寺・教会
- 住所:Khor Virap Monastery アルメニア地図で見る
- 電話:+374 77 380050
- Web:http://www.mshakuyt.com/page-details.php?lang=en&i...
首都エレバンから片道120~230㎞圏内の見どころ
悲恋が隠されたノラヴァンク修道院
アルメニア最高の建築家シラネスと史上最高の建築彫刻家モミクによって建造された「アルメニアの至宝」です。また伝説によると、この修道院はキリストの聖血のついた聖なる十字架を収蔵していると言われています。イエスが浮かび上がる教会としても有名になりつつあるようです。
建築彫刻家モミクは貴族の娘と恋に落ち愛しあって、プロポーズをしました。そのことを知った貴族は彼を呼び、「3年間で立派な教会を一人で建てたなら、娘との結婚を許す」と言いました。モミクは一人で教会をつくり、その最後の仕上げを終えるころ、貴族は家来にモミクを殺す命令をして、屋根で最後の作業をするときに突き落としました。モミクにとっては最期の仕事であり、その仕事が国の至宝となったのですね。
- ノラヴァンク修道院
- アルメニア / 社寺・教会
- 住所:Noravank Monastery アルメニア地図で見る
- Web:http://www.mshakuyt.com/page-details.php?lang=en&i...
世界最古6,500年前の天文台
首都エレバンから南に230㎞、国境に近いところにアルメニアのストーンヘンジともよばれるカラフンジがあります。石は50tのものもあり、広さは500mにも及ぶと言います。
ここには加工された玄武岩が200個以上並びます。それらは環状列をなしており、天体模型である事だけはわかっていますが、造られた目的は、世界中の環状列柱と同じく学術的には判明していません。カラフンジの特徴はと言えば、85か所に丸い穴があけられていること。それは「天体望遠鏡のようにも見える」と言いますが、目的はいまだ不明です。
訪問した際は、哀しくも道路工事中。230㎞の道のりを一気に戻る羽目になりましたが。それもまた旅の思い出です。
- カラフンジ
- アルメニア / 遺跡・史跡
- 住所:Karahunge アルメニア地図で見る
- Web:http://www.mshakuyt.com/page-details.php?lang=en&i...
さいごに
アルメニアの古い歴史と、つらい過去に共感できる部分もあったのではないでしょうか。ぜひご自身の目で確かめてみてくださいね!その際にはアルメニア人のガイドをつけられることをお勧めします。より深くアルメニアを知ることができるでしょう。