英語に「人の心をつかむ道は胃袋から」ということわざがあるそうです。日本でも昔から言われている格言でもあり、アンケートをとると6割から7割程度の男性は結婚相手に「顔より料理」を望むという結果が出ているところから「食」がいかに重要かは世界共通なのでしょう。口に合うお料理を毎日食べられたら男性ならずとも幸せに感じるのではないでしょうか。今回は、手料理を食べさせて「あ~幸せ!」という言葉を聞きたい人ならば行きたい、岐阜県の金神社(こがねじんじゃ)をご紹介します。
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金神社(こがねじんじゃ)が金運神社と言われる5つの理由
金神社は岐阜の柳瀬界隈を行き来する人に取ってはなじみの深い神社です。が、近年県外から続々と人が集まってくるにはワケがあります。”金運”が上がるとSNSやTVなどでめでたい評判が拡散されたのです。金運が降ってくるその理由を探ってみます。
【1】主祭神金大神(こがねのおおかみ)のご神徳
「岐阜の北に鎮座し、金運招福・商売繁盛をご神徳とする慈悲深き母の神」と称えられる金大神(こがねのおおかみ)とは、どのような神なのでしょう。
ご祭神の4柱は、景行天皇の第6皇女・渟熨斗姫命(ぬのしひめのみこと)、その夫で景行天皇の兄である五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)と二人の子である市隼雄命(いちはやおのみこと)、五十瓊敷入彦命の母である日葉酢姫命(ひばすひめのみこと)でこの総体が金大神(こがねのおおかみ)と言われているのです。
皇子である五十瓊敷入彦命は奥州平定の帰途、その成功を妬んだものにより美濃で討たれたため、妻である渟熨斗姫命が当地で夫を祀り、私財を投じて街の発展に寄与したので後に「財をもたらす神」として尊崇され祀られたそうです。
嫁と姑と息子とともに三世代が仲良く集って、岐阜の中心地を鎮守しています。同居家族の守り神ともなりそうですね!
【2】金色の鳥居が金神社のシンボル
美川憲一の『柳ケ瀬ブルース』で一躍全国にその名を知られた柳ケ瀬は、飲み屋街としても機能していましたが、アーケードを持つ中心街路は百貨店をはじめとする暮らしのあらゆるものがとりそろう、繁華街としても愛されてきました。アーケード街を南に抜けると金神社があり、今では周辺の公園も整備されつつ、岐阜駅まで歩いても15分程度の利便性をもった場所に鎮座しているのです。
岐阜で最も初詣の人が出るのは五十瓊敷入彦命が鎮座する伊奈波神社ですが、金神社は町の中心にあり岐阜の人々の日常に入り込み馴染んでいます。その金神社へ遠くから足を運ぶ人が増えたのには「金色の鳥居」が一役買っています。
神職によれば、金神社の名にちなんで鳥居を金色にしたという事ですが、高さ8mある金色のビジュアルは珍しく思わず見上げて写真を撮りたくなります。そう多くの人が思うようで、SNSで次々にシェアされ話題になったとのこと。
筆者にとってはここが2社目の金色の鳥居ですが、これほど大きなものは初めてでしたから、スゴイ!と驚きました。この金鳥居は2015年に登場したそうです。
鳥居だけではありません。その後もますます県外からの参拝者が増えるのですが、その立役者は「御朱印」でした。
【3】金色の御朱印がいただけるPremium金Dayはいつ?
2017年からプレミアム金デーなるものが設定されて、金色の御朱印がいただけるようになりました。「金の御朱印がスゴイ」と話題を呼び、なんと2,500人もの人が押し寄せることもあるとか。
県外からわざわざ訪れるのであれば、ぜひこのPremium金Dayを目指して参拝したいものです。毎月最後の金曜日に設定されるようですが、正確な日にちはHPで確認して行動計画をしましょう。
【4】金色の金大神のお神札
金神社には授与品にも特徴があります。金色の「金守」、金色巾着の「こがね守」。そして、なんと金色の神札が存在するのです。「特別金神符」は黄金に輝いています!神棚にお祀りすれば毎日幸せな心地になる事間違いなしです。
なんとも、福々しい慈愛に満ちた神社でございますね!
- 金守 1,000円
- こがね守 1,000円
- 金鳥居のストラップしあわせ守 1,000円
- 特別金神符 1,500円
【5】新春財宝の神事
さらに金神社のHPでも案内の無いご神事が、お正月の三が日のみあるそうです。いわゆる昇殿参拝で、お祓いを受けます。新春のみに行う財宝を隈なく集めるご神事であるわけで、お下がりに立派な熊手がいただけて、実際に金運が上がったという声が上がっています。
- 昇殿祈願 5,000円~
- 受付時間 9:00~16:30 随時受付 ※祭礼等で受付不可の場合があります。予約することをお勧めします。
さて、金運があがる金神社の秘密をここまでお知らせしました。財運をつかんだうえで、家庭運をつかむための詰めの一歩である「人の心をつかむ道は胃袋から」を実践したいあなたに、金神社の境内にある切り札パワースポットをここからご紹介していきます。
料理の神様が鎮座する金高椅神社(こがねたかはしじんじゃ)
ご祭神の磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)は、景行天皇が皇子ヤマトタケル東征跡への御幸のみぎり膳臣(かしわでのおみ)として供奉しましたが、老齢により栃木の地にとどまりました。その後天武天皇2年朝廷より高椅の姓を賜ったと伝えられる”台所”の神様です。本社は栃木県小山になりますがここ金神社の境内にも鎮座しています。
金高椅神社のご神徳
古来より調理・料理の技術向上と商売繁盛に霊験あらたかと尊崇されています。暮らしに欠かせない衣食住の「食」をつかさどり料理を商いとする人だけでなく、家庭の食事を受け持つ主婦・主夫が明るい家庭を願い遠近から訪れるといいます。お料理は社会と家庭を健康に、家業繁栄をたもつ家庭運をささえるのですね。
金運神社はほかにもありますが、「金運」+「食」の神様を同時に祀る神社はとても貴重です。
結婚して家族においしいご飯を食べてもらい、もりもり家業繁栄するご神徳を存分に味わえる神社にぜひ、いかれてはいかがでしょう。
金神社 交通概要
JR岐阜駅から金華橋通りをまっすぐ北へ900m。岐阜文化センターの北隣に位置します。
お車の場合、参拝者用無料駐車場が30台ほどあります。金華橋通りには中央分離帯があるため岐阜駅方面から北へ向かって右折では駐車場に侵入できません。金町5丁目交差点から金華通りを駅に向かって南下し、左折して駐車場に入れます。
岐阜の中心街なのでその他の有料パーキングもたくさんあります。が、初詣など人出の多い時には公共の交通機関で出かけられることをお勧めします。
- 金神社
- 岐阜市 / パワースポット / 神社 / 穴場観光スポット
- 住所:岐阜市金町5-3地図で見る
- 電話:052-262-1316
- Web:https://koganejinjya.com/
参拝帰りには玉宮町界隈のグルメスポットへ行こう!
岐阜はこじんまりした町ですが、名古屋よりもおしゃれなお店が多いと言われるほどです。人気店のある場所が少しづつ移動しており、最近は玉宮町界隈がスゴイ!とテレビ等でも評判です。
ぜひ参拝帰りに寄られてはいかがでしょう?