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4. 土地ならではのおいしいものを食べよう!
旅に欠かせないのがグルメの楽しみ。さまざまな民族が混在し、広い国土をもつイランには、おいしい食べ物もいろいろあります!価格は日本よりやや安い印象です。
キャバブ
代表的なのが、牛肉・羊肉・鶏肉を串刺しにして焼いたキャバブ(ケバブ)。さまざまな種類がありますが、サフランライスにバターをのせたものといっしょに供されることが多いです。付け合わせは焼きトマトや生玉ねぎなど。これを食べずに、イランのグルメは語れません。ごはんがついて、数百円程度です。
ナーン
平たく伸ばし、かたく焼き上げられたパン。バラエティ豊かなペルシャ料理のスープとの相性も抜群です。
写真はアーブ・グーシュトという料理で、このようにちぎってトマトスープをかけて食べることもあります。1人前700円程度。
スイーツ・スナック類
フルーツジュースやアイスクリーム
夏には気温が40度を超える地域もあるイランでは、生絞りのフルーツジュースやアイスクリームがおいしいです。街なかには、フルーツやニンジンを目の前でジュースにしてくれる店も見られます。参考までに、生絞りバナナシェイク1杯が150円程度、小さめのソフトクリーム約70円です。
ファールーデ
スイーツが充実しているイランですが、伝統的なスイーツのひとつに、ファールーデというものがあります。
これは、さくさくに凍った細い麺のようなものに、冷たいローズウォーターのシロップとレモン汁をかけたもの。ローズウォーターとレモンの組み合わせがさわやかで、夏にぴったりのデザートです。
ギャズ
おみやげにもおすすめなのが、ギャズ。白っぽいヌガーのようなお菓子で、中に食感のよいピスタチオなどが練りこまれています。チャイ(紅茶)にもよく合いますよ。
ピスタチオ
ピスタチオそのものも、イランの名産品のひとつ。プレーンや塩味だけでなく、酸味のあるものなど変わった味付けのものもあります。おいしくて身体にもいいので、ぜひイランのピスタチオを味わってみてください。
5. バザールでショッピングを楽しもう!
イラン庶民御用達のバザールにぜひ行ってみましょう。まっすぐな一本道を中心として横丁が幾筋にも出ていて、それぞれの通りの両側に所狭しと商店が軒を連ねています。日用品、食べ物、雑貨、スパイス、貴金属、絨毯など、何でも揃っています。
日本と違って、同種の商品を扱う店は同じエリアに固まって出店しています。イラン女性の必需品であるスカーフも店頭にディスプレイされていて、イランのファッションセンスがうかがえるのも楽しいです。
モスクの緻密なタイル模様を連想させるような、美しい工芸品やいろとりどりの布製品に目移りしそうなイランのバザール。女子旅にも絶対おすすめのスポットです。以下に、心惹かれる雑貨や家具の例を紹介します。
細密画が描かれたアイテム
書物の挿し絵に端を発するという細密画は、細かい筆で多彩な色を使って描かれた絵画です。手軽に買えるものとしては、小さなマニキュア壺があります。あちこちのみやげ店で売られていますので、好みの図柄をじっくり探すのも楽しいです。
ペルシャ絨毯
イランといえばペルシャ絨毯!モスクの礼拝堂には絨毯が敷かれていますし、イランの人たちは家の中では靴を脱いで絨毯の上に座り、食事も絨毯の上に置いて食べます。絨毯は生活に欠かせないものなのです。
エスファハーンなどの観光地では、観光客と見るや絨毯屋さんが声をかけてくることもしばしば。お店ではイラン各地で作られた絨毯が売られていますので、産地によって異なる素材やデザインに注目して、お気に入りの一枚を見つけたいところです。
- エスファハーンのバーザール
- イラン / 市場・朝市
- 住所:Mesgarha Bazaar, emam square地図で見る
6. イランならではのカフェでのんびりしよう!
歩き疲れたら一休みするのに欠かせないカフェ。あるいは、旅のスケジュールに余裕がある日には、通りを眺めながらゆっくりお茶を飲むというのもいいですね。イランにはそんな休憩やゆっくり過ごすのにおすすめの場所もあります。
チャイハネ
チャイハネとは、日本でいう喫茶店のようなもの。イランの人たちはお茶(チャイ)が大好き。一日に何度も紅茶を楽しみます。チャイハネに集まってお茶を飲みながらおしゃべりをするなど、お茶の時間そのものが人と人をつなぐ役割も果たしています。
水たばこカフェ
水たばこは、イランではポピュラーな嗜好品のひとつです。
水たばこカフェではそれぞれ自分用の飲み口を購入して、一本の水たばこを回し吸いします。お酒を飲む習慣のないイランでは、気の置けない仲間と水たばこを囲むひとときは、日本でいう居酒屋での飲みニケーションのような感覚かもしれません。
おまけ:人情に触れたい!
イランに来た旅行者が一番びっくりするのが、イランの人たちの温かさ。「私たちの国へようこそ!」と声をかけるなど、旅行者にとても親切でフレンドリーな人が多いです。
実際、イスラム教の教えを背景として、旅人に親切にすることがよしとされているようです。イランの人たちの温かさや生活感は、日本で接するメディアの報道ではなかなかわかりません。そんな発見や驚きが、イランを旅することの一番の魅力かもしれません。