【ニュージーランド】世界遺産を歩こう！アオラキ/マウントクック国立公園「フッカーバレー」おすすめポイント

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• 世界遺産「テ・ワヒポウナム」に属するアオラキ/マウントクック国立公園
• おすすめポイント1：初心者でも歩きやすいハイキングルート
• おすすめポイント2：快適な気温と、長い日照時間
• おすすめポイント3：マウントクックを正面に見ながら歩ける
• おすすめポイント4：山だけじゃない。吊り橋に氷河、様々な景観を楽しめる
• 世界的有名な偉人、エドモンド・ヒラリー卿へのご挨拶も忘れずに！

世界遺産「テ・ワヒポウナム」に属するアオラキ/マウントクック国立公園

ニュージーランド南島の南西にある「テ・ワヒポウナム」は4つの国立公園と周辺の地域からなる世界遺産。サザンアルプスと氷河による景観が広がる約2,600㎢ものエリアです。「テ・ワヒポウナム」はニュージーランドの先住民であるマオリ人の言葉で「翡翠（ひすい）の産地」を意味しています。

• 写真：トラベルライター正面にマウントクックを一望できる、フッカーバレーは国内外からのハイカーに人気のルート

その構成遺産の一つ、マウントクック国立公園には国内最高峰（3,724m）のマウントクックが位置しています。旅の拠点となるマウントクック・ビレッジには、数軒のホテルと付随するレストラン、お土産屋さん、観光案内所がある程度で、その他はただただ大自然があるのみ。もちろんここで楽しむのは、その大自然を心行くまで堪能すること。

• 写真：トラベルライター筆者が宿泊した「MtCook Lodge&Motels」1階からでも美しいマウントビュー

公園内には、いくつかのハイキング＆トレッキングルートがありますが、中でも人気のルートと言えるのがフッカーバレー。マウントクックとその周囲、氷河が作り出した雄大な景観を眺められる素晴らしいルートです。今回は、そんなフッカーバレーのおすすめポイントを4つご紹介します。

おすすめポイント1：初心者でも歩きやすいハイキングルート

フッカーバレーのおすすめ最大ポイントが、マウントクックを正面に眺めることができる絶景ルートでありながら、高低差は80mというなだらな点です。スタート地点は、ハーミテージホテルのそば。そこからキャンプ場を経由してフッカーバレーに入り、フッカー湖を目指すルートです。

• 写真：トラベルライター駐車場のあるキャンプ場からは往復約3時間。

ホテルからキャンプ場までは30～40分。キャンプ場には駐車場もあるため、キャンプ場からスタートするハイカーもいます。ホテルからの距離は往復約13キロ、4時間程度。キャンプ場からなら往復約3時間程度です。

• 写真：トラベルライターハーミテージホテルからキャンプ場までの道のり。歩いて早々現れるマウントクックに感動！

体力や時間の都合、また車の有無によってスタート地点は変わってくると思いますが、ホテル側からのスタートの場合、出発前にビジターセンターで、コースやその日の天候をチェックすることができます。ホテルからキャンプ場までのルートも広大に広がる草原と、正面に既に見えてくるマウントクックが織りなす大絶景なので、たっぷり景色を楽しみたい方にはおすすめです。

• 写真：トラベルライター整備されたハイキングロードもあり、初心者でも歩きやすい道のり

キャンプ場からも道はほぼ平坦。途中歩きやすい木道が整備された箇所もあり、きつい山登りをしなくても、終始絶景に囲まれながら歩くことができます。ですが、石がゴロゴロとした箇所も多いため、足元は普通のスニーカーではなくトレッキングシューズを用意した方がいいでしょう。道はフッカー湖までの単純な往復で、みんな同じルートを歩いているため、迷う心配もありません。

おすすめポイント2：快適な気温と、長い日照時間

南半球のニュージーランドは、日本と季節が逆のため、ハイキングに適した季節は11～4月。最も気温が高い12～2月でもマウントクック・ビレッジの最高平均気温は20度程度と過ごしやすい気候です。またこの時期の日の入り時間は21時過ぎ。

• 写真：トラベルライターフッカバレー帰路、ホテルまであと30分程度。18時過ぎでまだこの明るさなので安心。

通常、日本でハイキングなどをする場合、朝早くから出かけて昼過ぎには帰路につくという行程が多いですが、日照時間が長いため、昼過ぎから出発しても十分明るいうちに帰ってくることができます。

ただし、山間の気候は変わりやすいので要注意。実際、筆者が歩いた時間帯は終始晴れていましたが、写真の1時間後には曇天となり、夜には台風のような大雨に。雨具や防寒具は準備し、事前にビジターセンターなどで天候チェックもぬかりなく！

おすすめポイント3：マウントクックを正面に見ながら歩ける

• 写真：トラベルライター

公園の名前にもなっているニュージーランド最高峰、マウントクック。フッカーバレーでは、ルートの大半でこの山を視界に入れながら歩くことができます。なお、1年を通してマウントクックの頂上付近は雲が多く、頂上が見られる確率は30%程度とも言われています。

運が良ければその雄大な姿の全貌を真正面に捉えることができますよ。

おすすめポイント4：山だけじゃない。吊り橋に氷河、様々な景観を楽しめる

• 写真：トラベルライターフッカー川にかかる第1の吊り橋
• 写真：トラベルライター頑丈な吊り橋ですが、3か所とも定員は20名まで。

フッカーバレーの魅力は、周囲を取り囲む山々だけではありません。コース途中のミュラー湖と終着点であるフッカー湖の二ヶ所にある氷河や、川にかかる3つの吊り橋、高山植物など様々な景観が楽しめます。

• 写真：トラベルライターフッカバレーの終着点、フッカー湖には氷塊が浮いています。

時折「ゴゴゴゴ」という氷河が崩れる音や、川の轟音を耳にすることもできるでしょう。終着点であるフッカー湖には大きな氷塊が浮かび、氷河湖越しにマウントクックを始めとする山々という、日本では見ることができない風景を目にすることができます。

世界的有名な偉人、エドモンド・ヒラリー卿へのご挨拶も忘れずに！

• 写真：トラベルライターハーミテージホテルにあるエドモンド・ヒラリー卿の銅像

ハイキングのスタート地点近くにあるハーミテージホテルのテラスには、ニュージーランド出身の登山家、エドモンド・ヒラリー卿の銅像があります。実はこの方、世界で初めて世界最高峰エベレスト登頂を成し遂げた方。ニュージーランド・ドル5ドル札の肖像画にもなっています。

• 写真：トラベルライター

エベレスト登頂以前には、困難とされていたマウントクックの南陵ルートの登頂にも成功したヒラリー卿。そんな彼の視線の先には、雄大なマウントクックがそびえています。ホテル内には、ヒラリー卿の資料が展示されたサー・エドモンド・ヒラリー・アルパインセンターもあるので、興味のある方は、こちらでその偉大な功績を学んでみてはいかがでしょうか。