街中に散りばめられた250体もの小人の銅像がなんとも可愛らしく、街を歩くだけで心がほっこりと温かくなるポーランドの街、ヴロツワフ。小人の街として有名で、お土産屋さんにも小人グッズがいっぱいのヴロツワフですが、その魅力は小人だけにとどまりません。近代的な建物と中世の建築物が入り混じるこの街には、美しい教会や一度は見学したい博物館、美術館が沢山あるのです。本記事では、小人探しをしながらぜひ訪れてほしい筆者のおすすめスポットをいくつか紹介していきます。
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水の都ヴロツワフ
ポーランドとチェコの国境周辺、シレジア地方の中心として長い間栄え、かつては「水の都」とも言われていたヴロツワフ。ここ、ヴロツワフには沢山の島があります。中でもオストルフトゥムスキというエリアは、ヴロツワフの中で最も古い地区と言われ、小さな島の中に魅力的なスポットが沢山あります。
ヴロツワフのおすすめ観光スポット7選
【1】ゴシック様式の教会「洗礼者ヨハネ大聖堂」
1945年にタワーや装飾が壊されてしまった洗礼者ヨハネ大聖堂は、それから1960年まで時間を掛けて再建されました。天に向かって伸びる二つのタワーの高さはもちろん、一本一本の柱に装飾された彫刻も圧巻です。
内装は歴史を感じる重みのある雰囲気で、ステンドグラスは原色に近いビビットカラーが非常にカラフルに輝いています。
97mの塔には、エレベーターで昇ることが出来ます。展望台からは、近代的な建物と中世の建築物が入り混じる、美しいヴロツワフの街並みを一望出来ます。
- 洗礼者ヨハネ大聖堂(ヴロツワフ)
- ポーランド / 社寺・教会 / 教会
- 住所:plac Katedralny 18, 50-329 Wrocław, ポーランド地図で見る
- Web:http://www.katedra.archidiecezja.wroc.pl/
【2】「愛の橋」と呼ばれるトゥムスキ橋
オストルフトゥムスキへと掛かる橋は、12世紀に建てられた橋が1889年に再建されたものです。
ここは「愛の橋」と呼ばれ、沢山の南京錠が掛けられています。恋人との旅行の際には、ぜひ訪れたいスポットです。
- オストルフ・トゥムスキ橋(愛の橋)
- ポーランド / 建造物
- 住所:most Tumski, 48-300 Wrocław, ポーランド地図で見る
【3】まるでタイムスリップ!臨場感満載の「パノラマ・ラツワヴィツカ民族博物館」
ここは、パノラマ絵画一枚だけを展示している博物館です。
展示されている絵画は全長120mの大きさを誇り、下塗りの為だけに750kgの絵の具が使用されたそうです。パノラマとは、パン(すべて)とフォルマ(見る)の複合語で、観覧者は360度一枚の絵に囲まれた空間の中心に立ち、まるで絵の世界に入り込んだかのような臨場感を味わうことが出来ます。
この博物館の作品は、ポーランドで初めてのパノラマ絵画で、19世紀にスピカとコサックという2人の画家を中心に制作されました。しかし、完成後暫くの間、展示されることはありませんでした。
1980年代、ワルシャワで展示されることになりましたが、ヴロツワフ住民のストライキによりそれは却下。1985年、ヴロツワフのこの民族博物館で日の目を浴びることとなります。
この絵のモチーフとなったラツワヴィツェの戦いは、コシチューシュコを中心に国民がポーランド独立の為に勇敢に戦ったとして、ポーランドの団結力の証とされています。
しかし実は、ラツワヴィツェの戦いに関する正しい資料は存在しないそうです。この戦いが伝説であってもなお、ポーランドの人々は自分の心を信じ、独立を諦めない心を学び、未来に希望を持ったと言われています。
こちらの民族博物館には日本語のオーディオガイドもあるので、英語が苦手な方も非常に楽しめます!
- パノラマ・ラツワヴィツカ民族博物館
- ポーランド / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Jana Ewangelisty Purkyniego 11, 50-155 Wrocław, ポーランド地図で見る
- Web:http://www.panoramaraclawicka.pl/
【4】気の向くままにのんびりお散歩!旧市街広場周辺
筆者が訪れた際には広場でしゃぼん玉のパフォーマンスが行われていました。旧市街広場周辺には、ちょっと寄り道して覗いてみたくなるお土産屋さんやレストラン、カフェが沢山あります!
- 旧市街広場(ヴロツワフ)
- ポーランド / 公園・動植物園 / 広場
- 住所:Rynek 50, 50-996 Wrocław, ポーランド地図で見る
【5】市庁舎
ヴロツワフの市庁舎は、類を見ない特別な装飾が施されています。
- 市庁舎(ヴロツワフ)
- ポーランド / 建造物
- 住所:Town Hall, Rynek Old Town, Wroclaw地図で見る
【6】塩の広場
「塩の広場」と名付けられた小さな広場には、花屋さんが何軒も並んでいます。非常にカラフルで、日本ではなかなか見かけない色の花も売られています。
【7】レストラン「ピエロガリナ」
日本の餃子に似た、ポーランドの伝統的な料理、ピエロギ。ヴロツワフの中央広場には、ピエロギの専門店があります。中身は肉やチーズ、野菜などの豊富なメニューの中から選べ、焼きピエロギとゆでピエロギがあります。さらに、追加でソースも注文することが出来ます。
筆者がここで注文したのは、ひき肉とマッシュルームの焼きピエロギにクランベリーソースを添えたもの。レストラン「ピエロガリナ」独自の、パイ生地に近い皮に具がたっぷりと詰められており、食べ応えのある一品でした!
- ピエロガリナ
- ポーランド / 洋食・西洋料理
- 住所:Rynek 26, 11-400 Wrocław, ポーランド地図で見る
- 電話:713441415
- Web:http://www.pierogarnie.com/en/
おわりに
以上は筆者が1日で回ることの出来た、ヴロツワフの魅力のほんの一部です。他にもブロツワフには様々な博物館や面白いスポットが街中に沢山あるので、ぜひ自分のお気に入りのスポットを探してみて下さい!
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ヴロツワフの小人については、本サイトでshane-mizさんが詳しく書いてます。
ポーランド・ヴロツワフに小人を探しに行こう!
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※記事内のズウォティから日本円への換算は2017年12月現在のレートを利用しています(1 PLN=約31.4円)。