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今度は南へ! きかんしゃトーマスの世界! 蒸気機関車でダグラスから絶景の港ポート・エリンへ
いよいよダグラスから南へ向かう蒸気機関車の旅!ダグラス⇔ポート・エリンを繋ぐ15.5マイル(24.9km)を1時間で走るマン島蒸気鉄道(スチーム・レイルウェイ・ライン)に乗車しましょう。
この蒸気機関車の歴史は1874年にさかのぼり、現在もオリジナルの機関車と車両を使用する、イギリス諸島で現在も稼働している鉄道の中では、最も古い狭軌鉄道です。
魅力的な田園地帯の中を静かに揺られながら、「蒸気」という列車の息吹を目にできる貴重な体験です。
さすがは走るアンティーク、乗車ドアは木製で、自分でハンドルを引いて開け閉めします。窓の開閉の調節は、穴の空いた革ベルトに金具を引っ掛けて行います。機関車によっては食堂車もついており、美しい風景を眺めながら車内で食事も楽しめます。
マン島かつての中心地! 「カッスルタウン」にある領主達の本拠地跡・ルシェン城へ寄り道してみよう
かつて首都であったカッスルタウンにきれいな状態で残っているルシェン城は、マン島領主達の本拠地でした。元々は西暦1200年頃に宗主権を保有していたノルウェー王のために建てられましたが、その後1600年代まで歴代の支配者達によって開発されていきました。
ヘンリー四世の時代に英国王家のものとなり、スタンリー一族に島が授けられ、子孫であるダービー伯爵家がマン島の領主を兼ねていました。
城は要塞・王室・造幣局・刑務所とさまざまな用途で使用されました。石灰岩の壁の城は、マン島でも南の地方で多く見られます。場内は城の歴史を楽しめる展示になっており、当時のキッチン・食堂・牢屋などの様子を再現した人形も置いてあります。
カッスルタウンでは、他にも海洋博物館や、19世紀の政治的活動の中心地でありマンクス議会の旧宅であったオールド・ハウス・オブ・キーズもおすすめ。カッスルタウン駅は『きかんしゃトーマスと魔法の線路』のロケに使われた場所でもあります。
海岸に沈む見事な夕日! 離れ小島も一望できる美しい終点の港「ポート・エリン」
マン島蒸気鉄道の南端であるポート・エリンは、素晴らしい海岸の景色が観られる人気スポットです。なだらかに続く海岸線に寄り添う砂浜沿いには、ヴィクトリア様式の旧ホテル街が並んでいます。
防波堤と自然の険しい崖に海の南北を守られたシェルタードビーチや、ポート・エリン駅に併設するマン島鉄道の歴史がたくさん詰まった鉄道博物館が見どころです。
防波堤沿いに歩いて岬を登ると、マン島南西の美しい離れ小島、カフ・オブ・マンが見えます。本土とカフ・オブ・マンの間(カフ・サウンド)の水域が細く伸びたため、本島から離れてしまいました。
生態系も興味深く、鳥・植物・動物の研究に向いている場所です。島へは船で上陸することも可能。2016年現在の総人口は二人で、灯台があり、古い家に泊まることもできます。(※泊まる際は寝袋・自炊なのでご注意ください)
反対側にある高さ382フィート(116m)の険しいブラダ岬は、ポート・エリンの北側を守っています。
岬にはシンボルにもなっているミルナーズ・タワーが建っています。これはポート・エリンきっての慈善家ウィリアム・ミルナー氏を偲んで造られたもので、耐火金庫を作っていた彼に因んで、塔は鍵と錠の形をしています。とびきり素晴らしい海の眺めに出会えるスポットとして人気です。
おわりに
後は飛行機で帰るもよし、ダグラス⇔リヴァプールを行き来するフェリーに乗って、世界遺産である海商都市に寄ってみるのもよし。これでもほんの一部!
まだまだ紹介しきれていない素敵なスポットがいっぱいの魅力溢れるマン島。次の旅行先にいかかでしょうか。きっと面白い体験が出来る素敵な旅になるはず!
マン島では毎年、交通手段(主に保存鉄道)の運行予定表が公開されます。大幅に変更されることはほとんどありませんが、細かい時間や時期が多少ズレることもあるので、いらっしゃる際には予定確認をお忘れなく。
- バス・鉄道の情報(英語)
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