ナミビア
ナミビア観光
世界最古であり美しい絶景を楽しめるナミブ砂漠

一生に一度は見たい!ナミビア・ナミブ砂漠の絶景

取材・写真・文:

トラベルライター

2017年7月14日更新

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写真:トラベルライター

アフリカ南西部に位置する国、ナミビア。その大西洋側沿いには、世界最古の砂漠と言われるナミブ砂漠が広がっています。南北1,000km以上にも及ぶその広大な砂漠の景観は、近年絶景スポットとして多くのメディアでも取り上げられています。「デューン45」や「デッドフレイ」などの見どころを含め、一生に一度は見たい!と人々を魅了して止まないナミブ砂漠と周辺の大自然をご紹介します。

この記事の目次表示

ナミブ砂漠とは

  • 写真:トラベルライター「世界一美しい」とも謳われるナミブ砂漠の砂丘群

ナミブ砂漠は約8,000万年前にできた世界最古の砂漠と言われています。ナミビアの大西洋側に位置し、北はアンゴラ、南は南アフリカの国境付近にかけて南北1,000km以上にも渡ります。

海岸の砂が風によって内陸まで運ばれ形成され、その過程で砂が酸化するため赤い色をしているのが特徴。

「ナミブ」とはナミビアの主要民族であるサン族の言葉で「何もない」を意味しています。

ナミブ砂漠
ナミビア / 自然・景勝地
住所:ナミブ砂漠地図で見る

砂漠で日の出を見逃さないために、国立公園内のキャンプサイトに前泊しよう!

ナミブ砂漠観光の醍醐味は、何といっても砂丘での日の出鑑賞。その前日の宿泊はセスリエム・キャンプサイトがオススメです。

こちらのキャンプサイトは、砂丘のあるナミブ・ナウクルフト国立公園内に位置しています。この国立公園に入るためにはゲートがあり、公園外の宿泊施設に泊まるとゲートオープンの時間の都合で、砂丘での日の出鑑賞に間に合わないのです。

なので砂丘で日の出鑑賞するためには、国立公園内にあるキャンプサイトへの宿泊が必須となります。

  • 写真:トラベルライター

キャンプサイトは、見渡す限りの大自然。暑い日中は、大きな木の下でお昼寝!最高の贅沢ではないでしょうか?

  • 写真:トラベルライター大自然のテント泊は格別な体験!
  • 写真:トラベルライタートイレ&お湯シャワーの建物。敷地内に数棟設置されています。

一つ一つの宿泊スペースは、きちんと区分けされていて広々としていますし、水洗トイレ、お湯シャワーも完備!共有スペースには、カフェバーや、飲み物などが販売されている売店もあります。

  • 写真:トラベルライター

また、夜は視界いっぱいに広がる満点の星空を眺めることができます。

セスリエム・キャンプサイト
ナミビア / キャンプ場
住所:Sesriem, ナミビア地図で見る

いざ、ナミブ砂漠へ!

「デューン45」で見る美しい朝日に感動

まだ周りが真っ暗なうちから起きだして、砂丘に向けて出発です。キャンプサイトの出口にもゲートが設けられていて、そちらの開門時間は5:15でした。(2017年5月5日時点)

ナミブ砂漠の砂丘の中で、登頂できるものは限られています。その中で特に美しい形状をし、日の出鑑賞スポットとして人気が高い砂丘がデューン45

ナウクルフト国立公園のセスリエムゲートから45kmの距離にあるため、この名が付けられています。

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

太陽が昇る前に砂丘を登りはじめ、徐々に周りが明るくなり始めます。登頂にかかる時間は20~30分ほどとそこまで長くはないのですが、砂に足を取られ思うように進むことができません。上手に歩くコツは、前を行く人の足跡を辿ること。砂が少し固められて歩きやすくなります。

筆者はスニーカーで登っていたのですが、どんどん砂が靴の中に入ってきて重くなり、歩きにくくなってしまいました。足元は、かかとにストラップの付いたサンダルがベストかと思われます。

  • 写真:トラベルライター

日が昇り始めるにつれ、刻一刻と砂丘の色が変わっていきます。その美しさには、言葉も出ません。

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

雲の形や太陽の光の加減によって、表情を変える砂丘の景色。いつまでも見ていたい絶景です。美しいのは日の出の瞬間だけではないので、日が昇ってからも砂丘を目指す人は後を絶ちません。

  • 写真:トラベルライター実は見えている部分が頂上ではなく、奥にまだまだ砂丘は続いていました・・・

降りてから改めて見上げると、登って行く人との対比で砂丘の大きさが実感できます。

日が昇ってからは、気温がどんどん上がりますので水分補給&日差し対策をお忘れなく!

デューン45
ナミビア / 自然・景勝地
住所:Dune 45 Sossusvlei地図で見る

枯れているのに、美しい。不思議な景観「デッドフレイ」

デューン45から、車で30分ほど進んだ場所にあるのがデッドフレイ。その意味は「死の沼」。

最寄りの駐車場からデッドフレイまでは、砂地を20分ほど歩きます。そのルートは大きく2種類。

  • 写真:トラベルライターデッドフレイを上から見るためには、この砂丘を登ります。

一つは、上からデッドフレイを眺めるため一度砂丘に登るルート。上から眺めると、砂丘に囲まれて一部分だけポッカリと白い大地に覆われ、そのあちらこちらに枯れ木が存在している様子がよく分かります。

  • 写真:トラベルライター上から見たデッドフレイ

眺めを堪能したら、デッドフレイまで直接続く砂丘の斜面をワイルドに駆け下りて行きましょう。

もう一つは、直接デッドフレイまで行くルート。

  • 写真:トラベルライターデッドフレイを間近で見るだけなら、このようなアップダウンの少ない砂地を歩くルートもあります。

砂丘に登るのはしんどいな・・・という方は、砂丘の隣に続く平坦な砂地を歩き、デッドフレイの白い大地まで直接行くこともできます。

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

このデッドフレイの不思議な景観は、かつてここにあった沼が気候変動により水が干上がってしまい出来上がったもの。あまりにも乾燥しているため、木々は微生物によって分解されることもなく約500年前の姿をとどめています。

デューン45と同様、こちらも日の出鑑賞スポットとして人気のエリアとなっています。

デッドフレイ
ナミビア / 自然・景勝地
住所:Dead Vlei地図で見る

ナウクルフト国立公園から、スワコプムントへ

  • 写真:トラベルライター道中にある「Tropic of Capricorn」=南回帰線を示す看板

美しい砂丘が広がる景色を満喫した後は、大西洋側にあるスワコプムントという街へ。釣りやサーフィンも楽しめるナミビア随一のビーチリゾートで、ナミブ砂漠と合わせて訪れる観光客も多い街です。

この道中にも、日本では決して見ることができない動植物や景観が待ち受けています。

車窓から野生動物を見つけよう!

乾燥した砂漠エリアではありますが、周囲には様々な野生動物が生息しています。窓の外、目を凝らして野生動物を見つけてみましょう。

何に出会えるかは運次第!

  • 写真:トラベルライターダチョウの群れ
  • 写真:トラベルライタースプリングボック
  • 写真:トラベルライターシマウマ
  • 写真:トラベルライターオリックス

数百年生き続ける植物「ウェルウィッチア」

  • 写真:トラベルライター

約1億年前に誕生したと言われる「ウェルウィッチア」。

和名では「奇想天外」という何ともすごい名前の付いた植物です。誕生当時からほぼ姿を変えず、砂漠に生息しています。

ウェルウィッチアの葉は左右に1枚ずつ2枚しか出ません。複数葉があるように見えるのは、風などによって割けてしまっているから。

そして何よりもすごいのがその寿命。1,000~2,000年とも言われ、まさにその存在は奇想天外です。

地球外の景観。「ムーンランドスケープ」

  • 写真:トラベルライターまるで月面のようなムーンランドスケープ

映画『猿の惑星』のロケ地にもなったムーンランドスケープ。岩がゴツゴツと隆起した独特の景色は、まだ見ぬ月面を思い起こさせます。

ムーンランドスケープ
ナミビア / 自然・景勝地
住所:Moon Landscape, Erongo Region, Namibia地図で見る

ドイツのような街並「スワコプムント」

ドイツ植民地時代の建築様式が多く見られる街スワコプムント。大西洋沿いにあるおしゃれな街で、ビーチリゾート地としても人気です。ここをナミブ砂漠ツアーの拠点にされる方もいます。

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライターお土産屋さんやスーパーがあるので、ショッピングにも最適

小さく綺麗な街には、ホテルやレストラン、お土産屋さんが並んでいます。

  • 写真:トラベルライター日焼けや虫除けとして、赤い泥と牛の脂を混ぜたものを塗っているのが特徴のヒンバ族

また、日によってはマーケットに出店している少数民族ヒンバ族の方たちに会えるかもしれません。

スワコプムント
ナミビア / 町・ストリート
住所:スワコプムント, エロンゴ, ナミビア地図で見る

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