アラブ首長国連邦のアブダビにあるモスクをご存知でしょうか?映画『Sex and the City 2』の舞台にもなったこのモスク、スケールが大きくてとにかく凄いんです!豪華絢爛、きらびやか、それでいて品がある。今回は、まだあまり知られていないアブダビにある「シェイク・ザイード・グランド・モスク」の魅力をご紹介します。
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シェイク・ザイード・グランド・モスクとは
アラブ首長国連邦建国の父と呼ばれる、シェイク・ザイードが埋葬されているモスク。2007年に550億円という膨大な建設費用をかけて作られました。贅の限りを尽くした内部の装飾は息を飲む美しさ。
シェイク・ザイード氏は2004年に逝去しましたが、こんなに素敵なモスクを建造されるほど、当時も現在も国民の多くに愛される人物だそうです。
「世界を結びつける」をテーマに、世界中の職人を呼び寄せ、材料も各国から調達して建築。イタリア、ドイツ、モロッコ、パキスタン、インド、トルコ、マレーシア、イラン、中国、イギリス、ニュージーランド、ギリシャ、アラブ首長国連邦から3,000人以上のスタッフと38社以上の企業が建設に参加しました。
真っ白で巨大な建造物
こちらのモスクは、82個のドーム、約1,000本の柱、24金でメッキされたシャンデリアなどから成り立っています。一般的な野球場約5個分の面積を誇り、40,000人を収容する世界最大級の広さ。材料には、大理石、金、宝石、クリスタル、セラミックが使われています。
青空と真っ白なモスクとのコントラストが美しすぎます!
メインホールの装飾にうっとり
7,000人を収容できるメインホールには、様々なイスラム様式の彫刻やデザインが施されていて、その繊細さとセンスやバランスが素晴らしく、圧倒されます。
イスラム教と関わりのあるブドウ、ヤシの木、花のモチーフがガラスモザイクやスワロフスキー、彫刻などで表現されています。
ホール内は土足禁止となり、入口で履物を脱いで入場します。
世界最大の絨毯
大きさが5,627㎡、重量47トン、約1,200人のイラン人女性が約2年という年月をかけ、手織り工程で手掛けられたペルシャ絨毯。世界最大の1枚絨毯になっています。
その上を実際に歩いてみた感想は、毛足が長く柔らかいけどギュッと詰まっていて心地良く、寝そべったら気持ちいいだろうなと思いました。
世界最大のシャンデリア
82個のドームの中でも最大のドームのシャンデリアは、直径10m、高さ15m、重量9.5トン。モスクの中に飾られた世界最大のシャンデリアとなっています。
シャンデリアのデザインは繊細で、下部にぶら下がっているカラフルで鮮やかな色のスワロフスキーが全体を引き立てていて、とても素敵です。
夕暮れ〜夜の姿も美しい
筆者がモスクを訪れたのは金曜日のPM4:30。まだ青空が残る時間から日が暮れるまで変化して行くモスクを見る事が出来ました。
夕暮れのライトアップが始まる頃には、お祈りの音楽が流れ幻想的な雰囲気になりました。
なお、ラマダン期間を除き、通常AM9:00より見学可能ですが、金曜日のみPM4:30からの見学となります。モスクに入る前の手荷物検査に少し時間がかかるので、見学開始時間に合わせて入りたい方は、30分ほど早くPM4:00頃に訪れるのがおすすめ。