エジプト
エジプト観光
ギザの三大ピラミドとスフィンクスが象徴

黄金のマスクだけじゃない!エジプト考古学博物館でタイムスリップ!

取材・写真・文:

トラベルライター

2018年2月14日更新

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写真:トラベルライター

エジプト・カイロ観光の目玉の一つ、エジプト考古学博物館。紀元前2000年にも遡る、重要な文化財が20万点も保管されている歴史ロマンの宝庫です。ツタンカーメンの黄金のマスクは非常に有名ですが、実はそれにもひけを取らない文化遺産がゴロゴロ陳列されているんです!この記事では黄金のマスクだけではない、エジプト考古学博物館のみどころをご紹介します。

この記事の目次表示

エジプト考古学博物館の概要

エジプト考古学博物館は、エジプト政府によって1835年、カイロに設立されました。所蔵されているコレクションは20万点にも上ります。

  • 写真:トラベルライター

有名な秘宝や出土品、パピルス、棺などなど、とても見ごたえがあって歴史好きなら丸一日見ていられるほど。歴史に詳しくなくても、未だ謎に包まれた古代エジプトの魅力に圧倒されること間違いなしです。

  • 写真:トラベルライター

入場料

入り口向かい側にあるチケットオフィスで、チケットを購入します。エジプト人と観光客で入場料が異なり、窓口も分かれています。中で写真を撮りたいときは、ここで写真撮影のチケット購入も必要です。

  • 観光客・大人一人:120EGP(エジプシャンポンド)(約750円)
  • 写真撮影許可:50EGP(約310円)
  • ミイラ室:150EGP(約930円)※博物館の中で購入
  • 写真:トラベルライター

目玉の展示物

重要な文化財ばかりで目移りしてしまうのですが、特に有名で、印象深いものに絞って取り上げたいと思います。

ラムセス2世像

セキュリティチェックの後、入口から入ってまず目に入るのが、巨大なラムセス2世像。古代エジプトの最盛期を築いた、第19王朝の王ファラオです。

  • 写真:トラベルライター

エジプト王朝の有名な王の中でも特に突出した権力を持っていたとされ、世界遺産アブ・シンベル神殿など、数多くの神殿を精力的に建設していた王でもあります。館内にあるミイラ室では、本人のミイラも見ることができます(後出)。

ピラミッドのキャップストーン

アメンエムハト3世(第12王朝)が建設したピラミッドの頂上部分に設置されていたとされる石、キャップストーン。ギザの三大ピラミッドにも同じようにキャップストーンがあったとされていますが、これらは見つかっていません。

  • 写真:トラベルライター

アメンホテプ3世

正面奥には、ひときわインパクト大な一対の夫婦像が。

  • 写真:トラベルライター

ルクソール神殿の礎を建設した、第18王朝の王アメンホテプ3世とその妻ティイ像です。その高さおよそ7m。大きすぎて、近くで写真が撮れません。

  • 写真:トラベルライター

アメンホテプ4世像

先程のアメンホテプ3世の子で、別名アクエンアテン王。それまで多神教であった従来のエジプトの宗教を廃絶し、唯一神アテンのみを崇めるようにしたことで有名です。

  • 写真:トラベルライター

ネフェルティティの像

アメンホテプ4世の正妻であり、クレオパトラと並ぶエジプト三大美女の一人、ネフェルティティ。

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

残っているのは顔の部分だけですが、他の女性像と比較しても曲線が本当に美しく、魅入ってしまいます。ちなみに最も有名なネフェルティティの胸像は、ドイツのベルリンにあります。

メンチュヘテプ2世

時代は遡って第11王朝、メンチュヘテプ2世の坐像。

  • 写真:トラベルライター

当時分裂していたエジプトを併合した偉大な王で、赤い帽子はその功績を現しています。

ツタンカーメンのカノプス壺

言わずと知れた第18王朝の王ファラオ、ツタンカーメンの死後、ミイラとともにその臓器を保管していた壺です。

  • 写真:トラベルライター

4つの顔をもつ壺で1セットになっていて、それぞれに肝臓・肺・胃・腸が収められていました。

黄金のマスク

博物館最大の目玉、誰もが知っているツタンカーメンの黄金のマスクです。個室展示となっており、写真撮影はできません。

  • ツタンカーメンの黄金のマスク(撮影不可のため写真はPIXTAより転載)
  • 写真:トラベルライター黄金のマスクの部屋

3,000年が経過したとは思えないほどの輝きを放っていて、ラピスラズリなどの装飾も見事。永遠に生き続けることを願った王の望みは、今も輝き続ける黄金で叶えられているような気がします。

ミイラ室

別室で料金150EGP(約930円)を支払うと、本物のミイラが保管された部屋を見ることができます(室内の写真撮影不可)。

3,000年以上前のミイラとは信じられないほど、しっかり毛髪や爪が残っていることに誰もが驚くことと思います。冒頭に紹介したラムセス2世本人のミイラもあり、実際にこの人物が古代エジプトの最盛期の一つの時代を築いたと思うと、感慨深いものがあります。

おわりに

いかがでしたか?歴史を振り返りながら楽しめる王の像などを中心にご紹介しましたが、他にも芸術的価値の高いアクセサリー等の装飾品や、パピルス紙に描かれた神話など、見ているだけで楽しいものが盛り沢山です。この一箇所にエジプトの歴史が全て詰まっていると言っても過言ではないかもしれません。

新・エジプト博物館が新設予定

今回ご紹介したエジプト考古学博物館の建物は老朽化が進んできているため、現在カイロの隣の都市ギザで、この博物館に代わる新エジプト博物館を建設中です。規模も現在のエジプト考古学博物館より大きく、文化財の保存には日本の専門チームも携わっていて、これまで以上にエジプト史を楽しめる大規模な博物館になると期待されています。

年々予定が後ろ倒しになっておりオープン日は未定とのことですが、楽しみに待ちたいところです。

エジプト考古学博物館
エジプト / 博物館・美術館 / 博物館
住所:The Egyptian Museum, 15 Meret Basha, Ismailia, Qasr an Nile, Cairo Governorate, Egypt地図で見る
Web:http://www.sca-egypt.org/eng/MUS_Egyptian_Museum.h...

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