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徳川家康が築き出世城と呼ばれた【浜松城】の歴史と見どころ

取材・写真・文:

神奈川在住

2018年4月27日更新

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浜松城は徳川家康が初代城主となる城で、2017年大河ドラマ『おんな城主 直虎』に登場する場所の一つです。江戸時代に浜松城の城主となった人々が江戸幕府の重要な役職につくことが多かったことから「出世城」ともいわれています。今回は、そんな浜松城の見どころを紹介します。

浜松城の歴史

  • 写真:haya

三河国(愛知県東部)から遠江国(静岡県西部)へ進軍した家康が29歳の時。1570年に、現在の元城町東照宮の場所にあった「曳馬(引間とも書く)城」に入り、拡張して浜松城を築きました。この頃の浜松城はまだ石垣や瓦葺きの建物はなく、土塁で守られた城です。

  • 浜松元城町東照宮 (引間城跡)

秀吉による小田原合戦の勝利に伴って家康は江戸へ移り、次に城主となった堀尾吉晴の時に、現在の浜松城のメインである石垣や天守が作られます。天守閣は江戸時代初期には消滅し、天守門は残りましたが、明治時代の1873年に解体されました。

実は、家康にとって、浜松城は苦労の時代を過ごした地でもあります。生涯最大の敗戦といわれる三方ヶ原の合戦を経験したのも浜松です。ですが、家康にとって浜松での試練を乗り越えたからこそ、後の成功があったともいえるではないでしょうか。

  • 写真:haya

その後、江戸時代の浜松城主には、徳川家とゆかりの深い家の大名が就任し、歴代城主は老中など要職に登用された人物も多かったことから、「出世城」と呼ばれるようになりました。

いざ浜松城!でも、分かれ道?

  • 写真:haya

駐車場から浜松城の天守閣に向かっていくと、途中に分かれ道があり、両方の行き先に「天守閣」が。どちらへ進めばいいのでしょう?確かにどちらからでも天守閣へは行けるのです。

  • 写真:haya分岐を左へ行く道。おすすめはこちらからの登城
  • 写真:haya分岐を右へ行く道 美術館や庭園があります

分岐から左の道を行くと区役所の前を通り、家康公の銅像がある本丸跡や天守門を通る道で、おすすめはこちらの道です。階段は多いですが、やはり正式な門から入るのは登城気分も盛り上がってくるかと思います。

右の道は美術館や庭園を通り過ぎる坂道で、天守門を通らず天守閣の裏側から入る道です。ベビーカーなどで来ているかたはこちらへ。さらにこちらの道には、途中に天守閣への最短距離を通る道へ行くこともできるので、とにかく早く天守閣を見たい!というかたはこちらの道を行き、近道を示す看板を途中でみつけましょう。

この記事では、おすすめのルートとして、行きに本丸跡、天守門を通って天守閣へ登り、帰りは天守の裏の出口を通って、時間があれば庭園などに寄り、帰ってくるという順で訪ねています。

  • 写真:haya
  • 写真:haya

道を進んで上へ上がっていくと、徳川家康の銅像がある本丸跡の広場にでます。家康の像が手に持っているのは歯朶(シダ)の葉です。シダは常に緑の葉がついていることから、正月飾りにもつけられることが多い縁起の良い植物で、家康はこのシダを飾りとした兜を愛用していたようです。

このあたりから、浜松城の見どころが迫ってきますよ。次からは、浜松城の見逃せないポイントを紹介します!


浜松城の見どころ

野面積み(のづらづみ)の石垣

  • 写真:haya

浜松城の最大の見どころともいえるのが、石垣です。16世紀の戦国時代から安土桃山時代頃に用いられた「野面積み」という方法で、自然石をほとんど加工せずに積み上げて作られています。

  • 写真:haya

石垣の石は、ほとんどが舘山寺などの浜名湖北岸で産出する「珪岩(けいがん)」で作られています。一見すると雑に積まれているように見える石垣ですが、これが400年以上も崩れていないのです。

天守門

  • 浜松城 天守門

古絵図や発掘調査をもとに2012年と2013年の2年をかけて原位置に復元されたのが天守門です。天守閣と天守門は共通の入場券なので、天守閣と一緒に見学しましょう。

建物に使われている木材は全て浜松産。土台の石垣は当時のままで、石垣の内部に杭を設置し、残っている石垣への影響が少ない工法で建てられています。

  • 写真:haya

門の両脇の石垣の中に、他の石よりもひときわ大きな石があるのがわかるでしょうか?これは「鏡石」と呼ばれ、城主の権力を示すために目立つところに置かれたと言われています。

城によっては、鏡石は邪気を追い返すという呪術的な意味があると伝わる城もあるそうです。浜松城では、どのような意味で置かれたのでしょうね。

天守閣 

  • 写真:haya

天守閣の内部には、地下に設置されていた井戸の復元や、徳川家康の等身大の像や甲冑など、浜松城や家康の歴史について展示されています。

  • 写真:haya
  • 写真:haya

天守閣の最上階では、外へ出て浜松の街を一望することができます。かつての城跡だった場所もわかりやすく示されているので、城の範囲がどれくらいあったのか、位置関係など、当時の様子を想像しやすいですよ。

美術館、日本庭園もある

  • 写真:haya
  • 写真:haya

天守閣裏に繋がる道を行くと、浜松市美術館(平成30年3月31日まで休館)や、無料で散策できる日本庭園があります。庭園には滝やあずまやもあり、ほっと一息つけますよ。

見つけるといいことがあるかも?

ハート型の石

  • 写真:haya

浜松城の石垣は「ハート型の石」があるということでも、話題になっているのです。上の写真でも一つはしっかりうつっていますが、見つけられるでしょうか?どうしてもわからないときは、現地のガイドさんに尋ねてみましょう。

森に住むリス

公園にはタイワンリスが住んでいます。筆者も森の中にリスを発見しました。ただし、浜松市ではリスなど野生動物への餌付けは禁止されています。かわいくても食べ物をあげるのはやめましょう。


家康が数々の試練を乗り越えた浜松城

日本史上の有名人の中で大成功者ともいえる徳川家康が、生涯最大との辛い出来事を経験し、後の成功の足がかりともいえる時代を乗り越えてきた浜松城。訪れてみると、家康や後の歴代城主にあやかって、苦難を乗り越え、出世に繋がる力をもらえるかもしれません。

現在の浜松城がある公園は桜や紅葉の名所でもあり、庭園や芝生の広場など、訪れた人々がのんびり過ごせる憩いの場ともなっています。ぜひ訪ねてみてくださいね。

浜松城
浜松・浜名湖 / 建造物 / 観光名所
住所:静岡県浜松市中区元城町100-2地図で見る
電話:053-453-3872
Web:https://www.entetsuassist-dms.com/hamamatsu-jyo/

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※この記事は2017年10月10日に公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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