ジャマイカ
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ジャマイカ・19世紀の豪邸デヴォンハウス~洗練の南国インテリア~

取材・写真・文:

トラベルライター

2017年5月8日更新

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写真:トラベルライター

ジャマイカの首都・キングストンにあるデヴォンハウスは、ジャマイカ生まれの億万長者ジョージ・スティーベルが作らせた19世紀の邸宅です。そこは、開放的なリゾート感ある空間に、植民地時代のアンティークなインテリアが配された、極めて洗練された豪邸。貧しい家政婦の息子として生まれながら一代にして巨大な富を築き、ジャマイカ人として世界で初めて億万長者となったスティーベル。彼の夢の跡を追ってみましょう。

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初のジャマイカン・ミリオネアーの夢の跡を追いかけて

ジョージ・スティーベルは、現地ジャマイカの家政婦で黒人の血をひく母と、ユダヤ系ドイツ人だった父との間に1820年代に生まれました。

家は裕福で無かった上にハーフということで学校でもいじめられ、辛い少年時代を送ったジョージは、14歳で大工や造船工として働き始めます。

若くして海で貿易業を手がけましたが、30代を迎えたある日、彼の乗った船が嵐で難破。命からがらベネズエラにたどり着きます。

ところが、禍転じてそのベネズエラで金脈を発見。持ち前のビジネスセンスを発揮したジョージは、一躍大金持ちになり、やがて50代で故郷ジャマイカに凱旋したのです。

ジャマイカ人では初と言われる億万長者となった彼の晩年の邸宅が、1880年代に建てられたデヴォンハウス。入り口では、端正な顔立ちのジョージの肖像が迎えてくれます。

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巨大なヤシの木が立ち並ぶ庭園

デヴォンハウスに入ると、まず広大な庭園に驚かされるでしょう。

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見上げるほどに巨大なヤシの並木は、ここが個人の邸宅であることを忘れさせるに十分です。

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噴水にも、まるでヨーロッパの宮殿にあるかのような意匠が用いられています。

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爽やかなリゾート感漂うエントランス

エントランスの壁には薄い黄色が用いられており、一抹の風が吹き抜けていくような、爽やかなリゾート感が漂います。

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綺麗な黄色ですね。ヤシの緑と青い空と引き立て合っています!

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開放感あふれるエントランスに設けられた廊下。風が吹き抜けて、とても気持ちいい。市松模様のような床のタイルも綺麗ですね。

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階段にも、最高級の木材が使用されています。

洗練されたコロニアル・インテリアを堪能しよう

デヴォンハウスのインテリアは、コロニアル様式。コロニアルは「植民地の」という意味で、もともと、植民地在住の欧米人の社交の場を提供したり、植民地にバカンスに訪れる欧米人をもてなすために出来たスタイルでもあります。

クラシックな欧州の家具と、南国リゾート気分を盛り上げる開放的な雰囲気とのミックスが最大の魅力です。

広い邸宅には何十もの部屋があり、全てをご紹介するのはとても無理!いくつかだけピックアップしてご紹介します。

英国文化漂うダイニング

一階のダイニングルームには、家族ゆかりの肖像画などが配置され、貴族的な雰囲気。椅子やティーセットには、当時ヨーロッパで流行していたシノワズリが用いられています。

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ジャマイカは英国の旧植民地で、今でも出稼ぎに赴くジャマイカ人が多く、両国の関係は浅くないものがあります。ジャマイカと言えばブルーマウンテンコーヒーを連想しがちですが、実際には紅茶党のジャマイカンが多いそう。そんなところにも、英国植民地時代のレガシーを感じますね。

ウェルカムルームにもヤシの木が

同じく一階のゲストを迎える部屋では、ヤシの木の絵画が。

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花が咲き蝶が舞う、まさに南国そのものの雰囲気があふれるデコレーション!

爽やかな壁紙の階段の踊り場

二階に登る階段へとつながる空間は、ミントグリーンのモチーフの壁紙がとっても爽やか!陽光が優しく注ぐニッチスペースでは、本を読みながらうたた寝も出来てしまいそう。

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他所行きの服に日傘を指して、とっても楽しそうな姿が生き生きとした女の子。誰がモデルなのでしょうか、丁寧に刺繍されています。

まるでお城の寝室のような

ご両親の寝室(左)と幼い娘さんの寝室。

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マホガニーでしょうか。とても太くて黒光りのする木が使われていて、目を奪われます。まるでヨーロッパのお城に置いてありそうな天蓋付きベッド。

娘さんのベッドの横には、ミニチュアのベッドが・・・自分が寝る前、お気に入りのお人形を寝かせてキスする小さな女の子の姿が目に浮かぶようです。

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上には陶器製のシャンデリア。小さな女の子なら誰でも憧れてしまいそうな寝室ですね。

ご両親のベッド脇の洗面には、白磁が用いられていました。コバルトブルーがとても鮮やかで、爽やかな朝を向かえるのにぴったり。

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グランドピアノのあるサロン

二階のお部屋の突き当たりには大きなサロンがあります。ロワイヤルカラーの王道とも言うべき、ブルーとイエローの組み合わせです。

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時には人を集めて室内音楽などを聞いたのでしょう。美しいグランドピアノが置かれていました。

家具は重厚な印象を与えますが、あくまで空間は開放的。とても気持ちよく過ごせそうです。

南国情緒のあるアットホームな裏庭

可愛らしい裏庭はベンチなどが配され、表庭を散歩した後に休憩するのにちょうどいい感じです。

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鮮やかな色の花々が彩りを添えています。

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つい足を留めて見上げてしまう寿齢数百年の大木の下では、日が暮れるとランタンを灯して晩餐会が行われることもあるそうです。

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お墨付き!世界で指折りのアイスクリーム屋さん

この裏庭には、かつて邸宅の使用人たちが住んでいた平屋を利用して、お土産物屋さんがいくつか入っています。最も有名なのは、「デヴォンハウス・ベーカリー」というお菓子屋さん。

実はこのお菓子屋さん、数年前にナショナルジオグラフィック社が、世界の食べ物に関して行ったランキングで、「世界で4番目のベストプレース」に選ばれたことで有名なんです。

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ナショナルジオグラフィック社が特に言及したのは、アイスクリーム。アメリカ人観光客の間で大人気とのことで、開館直後すでに行列が出来ていました!

たくさんの味から選べますが、筆者はジャマイカ名物のラム酒をチョイス。ブルーマウンテンコーヒー味や南国らしいフルーツの味も捨てがたいものがありました。

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デヴォンハウス・ベーカリー
ジャマイカ / スイーツ
住所:Devon House,Hope Rd, Kingston,Jamaica地図で見る
Web:http://www.devonhousejamaica.com/

楽しむために

アクセスするには

治安の悪い地区もあるキングストンですが、デヴォンハウス周辺はハリウッド俳優も別荘を構える高級住宅街で比較的安全。ホテルが近いなら歩くことができます。

そうでないなら、ホテルからタクシーを使って。観光客には慣れているので、聞き取りやすい英語で話してくれますよ。

ガイドさんには必ずチップを

内部見学はガイド(英語)同伴が義務付けられています。入場料にはガイド料が含まれていますが、それに加えて最後にチップを渡す習慣があります。こちらから渡さないと催促されるかもしれません。

30分以上丁寧に解説してくれます。お互い気持ちよくグッバイを言うためにも、礼儀として必ず気持ちを渡しましょう。相場が分からなければ「こういったことに慣れていないのだが、通常どれくらい渡すものだろうか」とぜひ素直に聞いてみてください。

デヴォンハウス
ジャマイカ / 建造物
住所:Devon House,Hope Rd, Kingston,Jamaica地図で見る
Web:http://www.devonhousejamaica.com/

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※この記事は2017年5月9日に公開した情報です。
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