ジャマイカ
ジャマイカ観光
カリブ海に浮かぶレゲエとビーチリゾートの国

ジャマイカの無人島ライム・キー~天国に一番近い島を求めて~

取材・写真・文:

トラベルライター

2017年5月9日更新

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写真:トラベルライター

カリブ海に浮かぶ大小の島々たち。その数7,000とも言われ、地図の上をフロリダ半島から南米のベネズエラまで連なる様子は、ひとつひとつまるでネックレスの宝石の粒のよう。美しい珊瑚礁の海、年間を通して暖かな気候、イージーゴーイングで陽気なローカルたち・・・。これらの島々が古今東西の旅人たちを癒してきたことは、想像に難くないのではないでしょうか。今回はそんな島々の中から、ジャマイカ領に属する無人島ライム・キーをご紹介します。

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理想のカリブを追いかけて

ライム・キーは、カリブ海にあるジャマイカの首都・キングストンの沖合いにあります。

歩いて一周するのに15分ほどしかかからない、それはそれはちっぽけな無人島ですが、ひょっとしたら天国に一番近い場所かもしれない、と錯覚するような魅力があります。

真っ青な海と空、白い砂浜

その魅力は、まずは真っ青な空と海。そして白い砂浜でしょう。

リズミカルに打ち寄せる波はこの上も無く穏やかで、浜辺に座って目を瞑っていると、その優しさに思わず涙がこぼれてきそうです。

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ゆっくりと島を一周してみましょう。ローカルにも人気があるので、陽気なジャマイカンの日常に触れる機会もあるかもしれません。

でも、ライム・キーがスペシャルなのは、これだけが理由ではないんです。

「静寂」という贅沢。ザリガニの足音にすら驚かされて

どんなに美しいビーチも、人混みが台無しにしてしまうこともあります。ライムキーでは、そんな心配はご無用。

それどころか、オフシーズンの平日なら島に誰ひとりいないなんてこともあります。

11月の平日に訪れた筆者の場合はまさにこのケースで、数時間も誰からも邪魔されず、憧れのカリブ海を独り占めすることができました。

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聞こえてくるのは打ち寄せる波の音ばかりという静寂を、ただ味わってみましょう。

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砂浜に寝転んで目を閉じていると、突然、耳元でカサコソと何かが動く気配が。

ハッとして目を開けると、それはヤドカリたちが砂浜に遊ぶ音だったりします。

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自分が普段どれだけの騒音の中で生活しているのか、そして静寂というものが如何に心地好い贅沢な時間だったのか、気づけるのではないでしょうか。

憧れのカリブ海を独り占め

貝殻や流木を拾いながら黙々と歩いているうち、日常の煩雑は遥か彼方、すっかり寛いで素直な気持ちになっている自分を見つけて、驚くかもしれません。

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お気に入りの場所を見つけたら、そこに佇んでただただ海を感じてみてください。そして、海に入ってみたくなったら、是非心のままに大胆に行動してみましょう。

水着の持ち合わせがあればベストですが、無くてもほとんど人が居ないし、たとえ少し洋服がぬれても直ぐに乾いてしまうので大丈夫。

常夏の海に包まれれば、ずっとずっとそうしていたくなってしまう心地好さが、肌から伝わってきます。

シュノーケリングにチャレンジするのもいいですね。

咲き誇る花々たちに魅せられて

島に咲き誇る、元気な南国の花々たち。

定番のハイビスカスの花弁は、まるで蜜を塗ったかのように瑞々しく、太陽の光を浴びてきらきらと輝いています。

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白い花は光り輝く陽光の元、一層清楚さが映えて見えます。

  • 写真:トラベルライター

南国ならではの鮮やかな朱色は、目に焼き付くような印象。

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ヤシの木さえ、花々が彩ってとっても華やかです!

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筆者が島内部を歩いていたとき、木の枝を分けて進んだ目の前が、突然パタパタパタッ!という音とともに真っ白になりました。

それは、何十羽という一面の白い蝶々の群れでした。

蝶の天国のようなこの空間は、甘い花の薫りでいっぱい。秘密の花園を歩くお姫様のような気分をしばし堪能したものです。

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地上の楽園を確信!心も蕩ける日没

ライム・キーは朝ももちろんいいのですが、おすすめは何といっても日没です。

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言葉が出てこないほどの美しさ。見ていると、理由無く涙がこぼれそうになるほどの感動を覚えます。

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私たちは皆、一生のうちで何度か「いっそ時が止まってしまえば」と願うほどの多幸感を味わう瞬間があります。

太陽がゆっくりとライム・キーの地平線の向こうに沈んでゆくまでの愛おしさは、筆者にとって間違いなくそんな時間のひとつでした。

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アクセスは海賊伝説の港から

ライム・キーに行くには、ジャマイカの首都・キングストンにある港「ポート・ロイヤル」までタクシーなどでアクセスし、そこからボートをチャーターするのが便利です。

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「ポート・ロイヤル」は、古の時代には、カリブの海賊たちの歓楽街のあったところ。17世紀終盤に突如として起こった大地震で、一夜のうちにほとんどが海に沈んでしまったといいます。

人々は、海賊に対する神様の罰だと噂しあったとか。

今では鄙びた感じの村になっていて、かつての面影はほとんど残っていません。

筆者が乗ったボートの船頭さんは、「この辺の海底には海賊の財宝や船が眠っているから、ついこの間もアメリカ合衆国から探索班や取材が来たところさ」と、遠い時代を見るような目で話してくれました。

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気持ちの良い風を浴びながら15分も行けば、真っ青な海の中に白く光り輝くライム・キーが見えてきますよ!

ボートのチャーターに際して

乗る前に値段を交渉しますが、相場はある程度決まっているのであまり心配しなくても大丈夫。往復でだいたい1,000~1,500ジャマイカドルなので、日本円にするとざっくりと1,000円ほど。

ジャマイカの公用語は英語ですが、現地の人同士が話すパトワ語と呼ばれるジャマイカ英語は、アメリカ人など英語のネイティブでもほとんど理解できません。船頭さんたちは、観光客相手には標準英語を話す努力をしてくれることが多いので、安心して。

ボートの船頭さんには、お迎えの時間を伝えておけば帰りも安心です。2~3時間くらいの滞在を申し込む人が多いようです。

下の写真のボートは、筆者を迎えに来たところ。

  • 写真:トラベルライター

少し武骨で、信用出来そうな船頭さん。約束時間かっきりに迎えに来てくれました。

筆者が夕陽にすっかり見とれているのに気づいて、海原の中、一番夕陽が綺麗に見える位置で、数分間も船を泊めてくれました。

水や食料品は必ず持参して

島には、海と砂浜以外本当に何もありません。

暑い国ですから、非常に喉が乾きます。飲料水は必需品です。食べ物もお好みで持っていかれるといいかもしれません。水着、タオルなどもあった方がいいでしょう。

ゴミは持ち帰って。トイレもないので、出発前に済ませておくといいでしょう。

ライム・キー
ジャマイカ / その他スポット
住所:Lime Cay,Kingston, Jamaica地図で見る
Web:http://www.visitjamaica.com/lime-cay

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