マレーシア・クアラルンプールには、世界中のイスラム芸術を濃縮したイスラム美術館があります。色彩豊かなタイルや工芸品、テキスタイルや宝飾品等の数々に、イスラム芸術に馴染みがない人も魅了されることまちがいなしです!
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イスラム美術館とは
イスラム美術館(英語名称:Islamic Arts Museum)は、イスラム世界のアートや工芸品などを地域やテーマごとに展示する美術館です。マレーシアだけでなく、世界各国のイスラム芸術を紹介しているのが特徴です。
クアラルンプールの都心にあり、他の観光地からも近いため気軽に訪問することができます。
- 出典:www.flickr.comIslamic Arts Museum, Malaysia. by Connie
- 出典:www.flickr.comIslamic Arts Museum by Phalinn Ooi
入り口ではイスラム文様のタイルが出迎えてくれます。
- 出典:www.flickr.comBeautiful design on the outside. by Connie
見どころ
内装
美術館に入ると、展示物を見る前に、まずその洗練された内装に目を奪われます。天井が高く、大きい窓からふんだんに光がはいるので、気持ちよくゆっくり過ごすことができます。
くつろいで見ることができるよう、空間に余裕をもった配置になっています。
ドーム
上を見上げるとモスクにあるようなドームが!
幾何学文様とカリグラフィーによる装飾は、ずっと見ていても飽きません。それぞれ違う色・デザインのものが美術館内に4つあるので、上も見るのをお忘れなく。
モスクのミニチュア
展示を見るために受付から1階へ。世界各地のモスクのミニチュアが並びます。
たかがミニチュアと思いきや、その作りは非常に精巧。それぞれのモスクの特徴・美しさが徹底再現されています。
また、こうやっていくつものモスクを俯瞰して見ると、同じイスラム教でも国や時代が違えばこんなにも違うのか!ということに驚かされます。
それぞれ建築の特徴について解説も書いてあり、見ごたえがあります。
コーラン
イスラム教で最も大切なもの、コーラン。
大切なものであるからこそ、昔からこのように美しく装飾されることが多かったそうです。アラビア語のカリグラフィーと装丁が豪華なものがずらりと並びます。もはや書物ではなく芸術品ですね。
イスラムでは偶像崇拝を禁止しているため、具体的な対象物を描くような絵画よりも、文字を変化させたカリグラフィーアートが発展したと言われています。
陶磁器
時代や国によって素材や特徴が異なることがわかりますが、多く見られるのが白地に青で絵付けされた陶器。
中国から輸入された陶磁器の影響を受けて、イスラムの白地青彩絵陶器が生まれました。中国の影響を受ける前は、黄金色や赤銅色の陶器が多かったようです。
ミュージアムショップのクオリティーが素晴らしい
展示を見終わったら、忘れずにミュージアムショップへ!よくある美術館併設のお土産屋さんとはクオリティーが違います。
展示を見る時間が無い場合は、このミュージアムショップだけでも寄って欲しいくらいセンス抜群。
イスラム芸術のデザインをあしらった雑貨や文具、食器などなど、目移りしてしまって1時間くらい滞在できそうです。雑貨好きな女子は、きっと買いすぎてしまうと思いますよ。
おわりに:普段美術館に行かない人にもおすすめ
展示には他にも宝石、鎧や刀、テキスタイルなどがあり、ゆっくり見ていると半日かかってしまいます。展示が工夫されておりカテゴリ分けがわかりやすく、また年表なども使った親切な解説があるので、基礎知識無しでも十分に楽しむことができます。
旅先での美術館訪問は好みが分かれるところだと思いますが、肩肘張らずに楽しむことができるので、涼みがてら気軽に立ち寄ってみてください。どんな人でもきっと楽しめますよ。
- イスラム美術館
- クアラルンプール / 美術館
- 住所:Jalan Lembah Perdana, 50480 Kuala Lumpur地図で見る
- 電話:+60 3-2274 2020
- Web:http://www.iamm.org.my/