石畳で有名なキューバの古都トリニダー。200年以上前の街並みを眺めながらのんびり街歩きを楽しめますが、それだけではトリニダーを満喫したとは言えません。見どころ満載のトリニダーを短時間で楽しめるよう、現地の人から教わったこの街の魅力が伝わる過ごし方を教えます。
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キューバの古都トリニダー
トリニダーって?
ハバナから車で6時間ほど南東に行った場所にあるトリニダーは、サトウキビのプランテーションによって、作物と奴隷売買の中心地になった街。スペインの植民地時代の影響を色濃く残した、石畳が美しい街並みと、サトウキビ農園がかつてあったロス・インヘニオス渓谷は、1988年にユネスコの世界遺産に登録されています。
またこの街の近くには、白砂と真っ青な海のコントラストが綺麗なアンコンビーチがあり、こちらも街歩きとセットで是非楽しんでいただきたい場所です。
トリニダーへの行き方
ビアスール社のバスが主要都市から出ています。ハバナからは、3,000円弱で約6時間程度。バスチケットは、日本からでもクレジットカードで購入することができます。当日購入しようとしても、売り切れている場合が多いので、事前に購入する方が良いでしょう。
ただし、事前に予約していても、メールで送られてくるバウチャーを乗車券に交換しなければならないため、発車時間の30分前にはバス停に行くことをおすすめします。
筆者の場合は、行きはバスを利用しましたが、帰りはとても急いでいたので4人でタクシーをシェア。のんびり休憩を入れて5時間かかり、一人3,500円程度でした。
街での移動は自転車タクシーがおすすめ
多くの人はビアスール社のバスを利用しトリニダーまで来ると思いますが、そこからCASA(宿)まで距離がある場合、自転車タクシーを利用するのもお勧めです。なぜなら道路が石畳なので、キャリーケースを押して歩くのはとても疲れるからです。
自転車タクシーの中には、ラジオをぶら下げて、大音量で音楽を掛けてリズムに乗って自転車を漕いでいる運転手さんもよく見かけます。自転車タクシーを利用する際は、値段交渉をきちんとしましょう。筆者は、バス停から5分程度の距離を250円くらいで乗せてもらいました。
【1】トリニダーの町を満喫してみる
トリニダーは人口3万5000人の小さな町ですが、200年以上前にできた石畳が広がる旧市街と、比較的新しい建物が多いコンクリートの道路の新市街に分かれています。旧市街も奥地に入っていくと観光客のいない、地元の人だけのリアルなトリニダーを見ることができます。
旧市街をぶらぶら散歩
トリニダーらしいイメージの景色が広がっているのが旧市街です。石畳の道と、スペイン風のカラフルな建物がとても綺麗です。
道端には休憩をしている人や、ドミノというボードゲームをしているおじさまがたくさんいます。気さくに声を掛けてくれるので、Hola!と挨拶してコミュニケーションをとりましょう!
トリニダーの町は、至るところで音楽の生演奏を見られます。中心のマヨール広場では毎晩のように歌と踊りが披露され、現地の人や観光客で溢れています。レストランや路上でも、質の高い音楽を味わうことができます。
トリニダーは治安の良い街ですので、路地裏に入ってみるのもお勧めです。思いもよらない絶景に出会えるかもしれません。
さらに奥地に進んでみる
旧市街の中心部から北へ進むとだんだん観光客がいなくなり、石畳が整備されていない道が増えてきます。
旧市街の奥地では、現地の人のリアルな生活が広がります。奥へ進めば進むほど、人々の商売っ気がなくなり、フレンドリーに声を掛けてくれる人が多いです。
トリニダーでは乗馬ツアーも有名ですが、現地の人にとって馬は大切な交通手段で、早朝には馬を使って通学している子供も見かけます。
現地の人の新しい生活の場、新市街へ
いまどきキューバ人のリアルな生活が見たかったら、新市街へ行くのがおすすめです。新市街には新しい建物や広いコンクリートの道路が広がっています。
一見、古そうな旧市街に現地の人向けのお店がありそうですが、旧市街は観光者向けのお店が多く、現地の人は新市街のお店を利用することが多いそうです。
【2】トリニダーの町を市立歴史博物館から見下ろしてみる
トリニダーの町には多くの博物館がありますが、イチオシは市立歴史博物館。この塔の上から見下ろす景色はまさに絶景!
まずは1階を見学
奴隷を働かせていたサトウキビ農園の利益で、巨万の富を得た富豪が建てた邸宅であるこの博物館。まずは、1階の豪華な居住部分を見学しましょう。
塔の上へ上ってみる
1階から塔へ上るには100円程度のチップが必要な場合がありますが、この上に広がる絶景には100円以上の価値があります。
狭い階段を進むとまずは中間地点にでます。さらに上を目指しましょう。
塔の上には絶景が!
狭い階段と通路を譲り合いながら、もっと上に登って行きます。
塔の上からは、革命博物館やマヨール広場を一望できます。
壁の落書きもおしゃれでかわいらしいです。
【3】バラデロに負けない綺麗なビーチに行ってみる
キューバで人気のビーチといえば、バラデロを思い浮かべる人も多いかと思いますが、トリニダーからタクシーで30分、ローカルバスで1時間かけて行くことができるアンコンビーチは、バラデロに負けないほどの綺麗なビーチです。
現地の人も利用するビーチなので、物価もそれ程高くなく、手軽にリゾート感を味わえます。
ヤシの葉でできたパラソルは利用料がかかるため、パラソルを利用せず木陰でのんびりしたり、浜辺で肌を焼いている観光客も大勢います。
カリブの海らしい海賊の旗もあり、雰囲気たっぷりのビーチです。