中米のグアテマラには「秘境」と呼ばれる欧米からの観光客に大人気の絶景スポットが存在します。その名は「セムクチャンペイ」。トラックに揺られてたどり着いた先にある絶景と、そこで楽しめる驚愕のアクティビティを紹介します。
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グアテマラってどういう国?
コーヒー好きならその名前を一度は聞いたことはあるかもしれませんが、どこにあるのか、何があるのかもわからない人も多いでしょう。グアテマラはメキシコに隣接する中米の国で、かつてはマヤ文明が栄えていました。世界遺産に登録されているマヤ遺跡のティカルは見ごたえ十分。現在でもマヤの文化は色濃く残り、美しい民族衣装をまとった女性たちの姿に目を奪われます。
セムクチャンペイとは?
マヤ文明の面影が色濃く残るグアテマラで「秘境」と呼ばれているのがセムクチャンペイ。トラックで舗装されていない山道を進んでいった先にある、石灰石の堆積でできた美しく神秘的な階段状の湖です。日本ではあまり知られていませんが、様々なアクティビティを楽しめるので、欧米からの旅行者には大人気のスポットです。
驚愕のアクティビティ!
筆者は、セムクチャンペイ近くにある宿から1日ツアーに参加しました。驚きと興奮の連続だったツアーの内容を紹介します。
ドクターフィッシュまみれの湖
宿から歩いてセムクチャンペイの公園の入り口へ向かいます。公園内に入って展望台へ向けて山道を登っていきます。階段が整備されているところもありますが、滑りやすいのでサンダルではなく歩きやすい靴がいいでしょう。
山道を歩くこと約30分で展望台に到着します。そこからエメラルドグリーンをした階段状の湖を見下ろすことができます。この高さからでも水が澄み切っているのを確認できます。
もちろん見るだけでなく美しい湖で泳ぐこともできます。水があまりにきれいで驚きます!飛び込んでみたり、のんびり泳いでみたり、楽しみ方は人それぞれ。中には小さな魚がたくさん泳いでいて、天然のドクターフィッシュでフィッシュセラピーなんていうのも楽しめます。近くにはロッカーも整備されているので、荷物を気にする必要はありません。
洞窟探検
棚田状の湖が出来ているのは、この周辺の大地が石灰岩でできているため。同じく石灰岩の大地に出来上がるものと言えば鍾乳洞があります。セムクチャンペイ周辺にもたくさんの鍾乳洞が存在しており、そこの中を探検することができます。
ろうそくを片手に暗闇の中へと入っていきます。中には水が流れていて、時には足がつかない場所もあり、暗闇の中を頼りないロープに掴まりながら泳いで進むしかありません。1人がやっと通れるような狭い隙間を抜けたり、水が激しく流れる滝のような場所をよじ登ったり、極めつけはろうそく片手に滝つぼにダイブするというかなりハードな内容。それだけにスリルは満点です。ハラハラドキドキの1時間になることは間違いありません。(あまりの暗闇のため写真はうまく撮影できませんでした。)
巨大ブランコから川へとダイブ!
洞窟から出ると目の前に流れている川には巨大なブランコが設置されていました。ハイジのオープニングでしか見たことのないサイズです。これを使って川にダイブします。スリル満点です。動画を見てもらえればわかりますが、筆者は真正面から川に飛び込んだのでお腹を強打しました。挑戦する場合は、要注意です。
川の流れに身を任せてチュービング
最後のアクティビティはチュービングと呼ばれるもの。車のタイヤチューブを浮き輪にして川下りです。ゆったりとした流れに身を任せてホッと一息と思っていましたが、ところどころで急流も出てきて最後まで気は抜けません。
チュービング中もこうして冷えたビールを売りに来てくれます。彼が服を着たまま川に飛び込んできたときは大笑いしました。
その他にも・・・
近くを歩いていると地元の人々が声をかけてきます。食べ物やお土産を売ろうとしているわけですが、しつこい感じは一切ありませんでした。女性は当たり前のように民族衣装を身に纏っています。こうしたちょっとした交流も旅の醍醐味です。
最後に・・・
グアテマラはマヤの遺跡が有名ですが、大自然が作り出した景色とアクティビティも楽しむことができます。しかも、日本では味わえないようなスリル満点。(安全面はご自身で確認をお願いします・・・。)
今回の記事で紹介したセムクチャンペイは「秘境」という名の通り、たどり着くまでに未舗装路の山道を越えていかなければなりません。まさに行きも帰りもアクティビティです。それだからこそ景色がより美しく見えてきます。ちょっと普通とは違った体験をしたい人にはぜひおすすめです!