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世界最大「イグアスの滝」の見どころ徹底解説!!【アルゼンチン側】

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2020年8月14日更新

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写真:Yasu

世界三大瀑布のひとつである「イグアスの滝」。南米ではマチュピチュやウユニ塩湖と並び、「一生に一度は行きたい場所」として世界中から観光客が押し寄せています。今回は、世界最大の滝である「イグアスの滝」をアルゼンチン側から楽しむ方法を紹介します!

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イグアスの滝とは・・・?

イグアスの滝とは、ブラジルとアルゼンチンの国境となる川(イグアス川)にある巨大な滝のことです。滝の80%がアルゼンチン側、残りの20%がブラジル側にあります。ナイアガラの滝(アメリカ・カナダ)、ビクトリアの滝(ジンバブエ・ザンビア)と並び世界三大瀑布の1つとされています。

  • 写真:Yasu

イグアスの滝の特徴は、なんと言ってもそのスケールの大きさ。最大落差は約80mとビクトリアの滝には少し及びませんが、滝幅がなんと約4km!滝の本数は世界一で、季節によって差はありますが、毎秒65,000トンという水量を放出していると言われています。

アメリカのT.ルーズベルト夫妻がイグアスの滝を訪れた際、滝のスケールのあまりの大きさに驚き、「かわいそうなナイアガラよ」と言ったのは有名な話です。

アルゼンチン側から楽しむ!!

イグアスの滝を様々な角度から楽しめるのがアルゼンチン側です!その中でもハイライトとなるのが「悪魔の喉笛」で、手が届きそうなくらいの距離にすさまじい量の水が流れ落ち、滝に飲み込まれそうな感覚にさえなります。他にも大小さまざまな滝を眺めることができ、丸一日かけて楽しめるのがアルゼンチン側の特徴です。

アクセスから入場まで

観光の拠点となるのが「プエルトイグアス(Puerto Iguazu)」という町です。ブラジル側の観光の拠点である「フォスドイグアス(Foz do Iguaçu)」に比べると町の規模は小さく、静かで落ち着いた印象。中心部にあるバスターミナルでリオ・ウルグアイ(RIO URUGUAY)という会社のチケットを購入し、約20分で国立公園の入り口に到着します。

  • 写真:Yasu
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朝早くても観光客は多めですが、設備がしっかり整っているので長時間待つ必要はなく、見た目よりもスムーズに入場していくことができます。

  • 写真:Yasu
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それではここからは、イグアスの滝のポイントとなる点をご紹介していきましょう。

トレッキングの起点は「カタラタス駅(Estación Cataratas)」

「イグアスの滝」と言ってもひとつの大きな滝があるわけではありません。幅の広い川に大きな段差があってそこに滝がいくつも出来上がっているのです。

  • 写真:Yasu

そのため園内には3つのトレッキングコースがあり、滝の様々な部分を見ることができます。それぞれに特徴があるので全て巡ることを強くオススメします。いずれのコースも起点となるのは、園内を走っている「トロッコ列車」の「カタラタス駅(Estación Cataratas)」。まずはその駅を目指しましょう。入場ゲートから歩いて10分弱です。

  • 写真:Yasu
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※ゲートに一番近い駅は「セントラル駅(Estación Central)」となり、その次の駅が「カタラタス駅」となりますが、大した距離ではないので、混雑している場合はカタラタス駅まで歩いたほうが早くたどりつくことができます。また電車が混雑している時間帯には、人気スポットの「悪魔の喉笛」まで行くために一度「カタラタス駅」で全員降り、整理券を受け取ってから改めて電車へ乗り込む必要があります。整理券もスムーズに受け取るためにも、混雑時にはゲートから歩いてカタラタス駅まで向かうのがおすすめです。

迫力満点の「悪魔の喉笛」

イグアスの滝の迫力を最も体感できるのが「悪魔の喉笛」です。「カタラタス駅」からトロッコ列車で「悪魔の喉笛駅(Estación Garganta del Diablo)」まで行き、そこから川の上に続く1.1㎞の遊歩道を歩いて進みます。

  • 写真:Yasu
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15分ほど歩くと滝の一部が見えてきて、「ゴー!」という音が徐々に大きくなっていき、次第に空気全体を揺らし始めます。穏やかに流れている水が凄まじい勢いで滝つぼに吸い込まれていきます。真っ白になった水は互いに競い合っているかのようで、その迫力は圧巻です。

  • 写真:Yasu
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滝つぼは白く霧がかかっていて見ることはできません。時々下から水しぶきが舞い上がってきますが、顔を濡らす程度でレインウェアは不要でした。ただし、風向き、水量によってはかなり濡れることがあるようです。

ちなみに、虹が架かった「悪魔の喉笛」を見たい場合は、太陽の角度的に午後の時間になります。筆者は、朝一番だけでなく、午後にもう一度「悪魔の喉笛」に足を運びました。虹が見られただけでなく、人も減ってきていたので、時間に余裕がある人は最後に足を運ぶのがいいかもしれません。

  • 写真:Yasu
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アッパートレイル

アッパートレイルは、イグアスの滝を上から見ることができる約650mのコースです。とにかくどこまでも滝が続いていきます。イグアスの滝の大きさと美しさを実感できるコースです。道幅があまり広くないので、渋滞になることもありましたが、その分ゆっくりと森の中を進むことができました。後述するロウワートレイルよりもアップダウンは少なめです。

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ロウワートレイル

ロウワートレイルは、滝を下から楽しむことができる約1.7kmのコースです。コースは急な下りや階段も多く、冒険感覚を味わいながら森の中を進んでいくことができます。こちらもとにかくあちこちに滝が出現します。また、滝だけでなく緑の美しさも堪能できます。下から眺めるので場所によってはずぶ濡れ必至の展望ポイントもありました。

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この記事を書いたトラベルライター

自転車世界一周中の旅人
2011年に自転車で日本一周。そして、2017年6月から自転車で世界一周中です。
2017年6月から11月でオーストラリアとニュージーランドを走破。一時帰国し、2018年5月から北米~中米~南米~アフリカ~ヨーロッパ~アジアを走る予定です。

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