鎌倉ゆかりの文学者に関する展示を行なう「鎌倉文学館」をご存知ですか?和洋折衷の独特な建物はとても美しく、洋館やクラシックな建物が好きな方ならきっと気に入るはず。広い庭園には季節の花々が咲き、鎌倉の豊かな自然に触れることができます!
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由比ケ浜駅から緑豊かなアプローチへ
鎌倉駅または藤沢駅から江ノ電に乗り換えて「由比ヶ浜駅」を下車。駅の前の道を歩き「由比ケ浜通り」に出たら「文学館入口」の信号を渡り、「かまくら小花寿司」と「たい焼き なみへい」の間の道を入って住宅街を進みます。
鎌倉文学館へのアプローチは緑のアーチになっています。静かな森の中を散策しながら、新緑や紅葉をたっぷりと味わえます。耳を澄ませば、鳥たちの美しいさえずりも聴こえてきますよ!
左には瀟洒な佇まいの門が。ここからは入場できませんが、庭園へと続く道が見えます。
観覧料を支払い、このトンネルを抜けるといよいよ文学館の登場です!
国の登録有形文化財に選ばれた建築
鎌倉には明治時代に別荘・別宅として建てられた洋館がいくつかあり、鎌倉文学館は「鎌倉三大洋館」の一つとされています。旧加賀藩主前田侯爵家の別邸を鎌倉市が譲り受け、昭和60年に文学館として開館しました。
そして平成12年には国の登録有形文化財に決定。洋風のデザインが基調となりながらも、切妻屋根と深い軒出といった和風のデザインも施された和洋折衷の独特な建物です!周囲を森に囲まれ、当時の優雅な別荘生活が伺えますね。
館内には鎌倉ゆかりの文学者たちの展示が
館内へは靴を脱いで上がります。あいにく撮影は禁止ですが、窓や照明、ステンドグラスのデザインがとても美しいんですよ!天気が良ければ2階から鎌倉の海を一望できます。
常設展では、川端康成や夏目漱石、高浜虚子を始め300人以上に及ぶ鎌倉ゆかりの文学者たちを紹介。加えて、2〜3か月にわたる特別展も開催されます。その他講師を招いての講演会なども度々行なわれているようです。
春と秋にはバラが見頃の広大な庭園
美しく手入れされた庭園では四季折々の花が咲きますが、特にバラが素晴らしいです!見頃は春(5月中旬から6月下旬)と秋(10月中旬から11月下旬)で、鎌倉ゆかりの品種からフランスやドイツのものまで、約200種が咲き誇ります。
春の開花に合わせた「バラまつり」、秋には「鎌倉文学館フェスティバル」が開催。コンサートや様々な催し物が開かれ、多くの人で賑わいます。
庭園ではスケッチを楽しんだり、お弁当を食べることもできます。お花を眺めながら、思い思いに過ごしてくださいね!
- 鎌倉文学館
- 鎌倉 / 博物館 / バラ園
- 住所:神奈川県鎌倉市長谷1-5-3地図で見る
- 電話:0467-23-3911
- Web:http://www.kamakurabungaku.com/
近隣では他にも洋館が見られます!
鎌倉文学館を出て住宅街を右に進むと、「鎌倉市長谷こども会館(旧諸戸邸)」があります。こちらも文学館同様、明治期の建物で国の登録有形文化財です。(残念ながら一般公開はされていません)
- 鎌倉市長谷こども会館(旧諸戸邸)
- 鎌倉 / 建造物 / 歴史的建造物
- 住所:鎌倉市長谷1-11-1地図で見る
- Web:https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/keikan/ke12....
そして会館隣の公園を過ぎて歩みを進めると「加賀谷邸」が現れます。やはり一般公開されていませんが、壁面のデザインがとても印象的!右には鎌倉市最古の神社とされている「甘縄神明神社」もあります。
- 加賀谷邸
- 鎌倉 / 歴史的建造物
- 住所:鎌倉市長谷1地図で見る
- Web:https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/keikan/ks31....
終わりに
文学、建築、自然、と見どころたっぷりの鎌倉文学館。いかがでしたか?神社仏閣だけではない鎌倉の魅力が伝われば嬉しいです!文学好きならずとも、和と洋が折り混ざった空間をぜひ味わってみてくださいね!